2002.10.22

No.53 ルーニー、アーセナルを止める!

今回の主役は、エバートンのFWウェイン・ルーニー、10ヶ月に及んだアーセナルの無敗記録についに終止符が打たれました。

いつものごとく、試合開始早々先制したのはアーセナル、開始わずか8分でリュングベリが先制。これでまたいつものごとくアーセナルの大量得点が始まるのかと思っていましたが、アウェーでは最悪でもホームでは強さを見せるエバートンも負けていません。22分にラジンスキが豪快に決めて同点!

その後も、エバートンは王者アーセナルに真っ向勝負を挑み、前半終了間際にはラジンスキがペナルティエリア内でアシュリー・コールに倒されPKかと思われましたが、主審の笛は吹かれませんでした。

後半に入っても、エバートンは何度か決定的なシュートを放ちましたが、代表戦の失態の雪辱に燃えるシーマンがスーパーセーブ連発でアーセナルゴールを死守。
試合はこのまま引き分けで終わると思われましたが・・・。

試合終了直前、ロングボールが残り10分ほどで途中出場の前線のルーニーへ。これを高い位置の柔らかいトラップで見事足元にボールを沈めると、体を反転させ20メートルは軽くある位置から迷わずシュート。早くて美しい弾道を描いたそのボールは、ゴール左上に叩き込まれました!このスーパーなゴールには、英語の実況も「incredible!(信じられない!)」「unstoppable!(誰も止められない!)」「golden boots(黄金の足)」と、これでもかという言葉を並べていました。

このゴールは、いろんな意味で歴史的な一撃でした。まずは、アーセナルの無敗記録をついに30試合で止めたということ。いつかは止まるのが記録ですが、見ていて負ける気配すらなかったのが今シーズンのアーセナル。しかし、ついに止まりました。それでも、リュングベリのゴールで、連続試合ゴールは49試合といまだ更新中。

さらに、このゴールは、あのオーウェンの持っていた17歳と145日というプレミアリーグでの最年少ゴール記録を大幅に更新する16歳と360日でのゴール。規約によりチームとプロ契約を結べるのは17歳からのため立場は練習生で、週休もわずか80ポンド(約1万5800円)。こんなバイト代ほどの金額しかもらっていない選手が王者アーセナルの無敗記録を止める歴史的な一発を決めてしまうあたりが、母国の懐の深さか・・・。
それでも、24日の誕生日には週給1万ポンド(約197万8000円)の契約を結ぶと言われています。17といえば高2。お金は何に使うんでしょうか・・・。

それでも、前々から逸材と言われていた選手。FAユース杯ではオーウェンの最多得点記録にあと1ゴールと迫り、これまたオーウェンが持っていたプレミア最年少出場記録も大幅に更新していました。
これには、敵将ヴェンゲルも、「私がイングランドに来て以来、彼がもっとも大きな才能を持つ選手でしょう」「彼はFWが必要なものをすべて持っている」と絶賛。
しかし、早熟の天才がいろんなプレッシャーの前にそのまま表舞台から消えていった例も数知れません。あまりにもすごいことをやってのけてしまったルーニーに対して、「彼はまだピッチの中でも外でも成熟していません。我々は彼を守る必要があり、ファンがそれを理解してくれることを望んでいます」と、デイビッド・モイーズ監督も気配りを忘れませんでした。

体力的にも、まだ90分フル出場は難しいでしょうが、いろいろ騒ぐ周りに惑わされずに一歩一歩歩んでいけば、間違いなく将来のイングランド代表のエースでしょう。オーウェンが持つイングランド代表の最年少出場記録を更新する日も、そう遠い話ではないかもしれません。

若い才能が桧舞台に踊り出たその一方で、ニューカッスルのシアラーがプレミア通算300ゴールをついに達成!ブラックバーン時代には1試合平均1点弱というとんでもない決定力を誇っていたシアラーですが、まだまだ衰えるどころか相変わらずの決定力を見せつけてくれています。
チェルシーでは、これまた大ベテランのゾラが円熟のプレーでゴールを量産、こちらも止まりません。2人とも、若い者には負けるかと、円熟のテクニックだけでなく、“気持ち”が伝わってくるプレーを見せてくれています。

熱いプレミアリーグは続きます・・・。

 

TB(0) CM(0) EDIT

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/809-9ff695c5

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |