2014.10.16
『秋瑾 ~競雄女侠~』(ハーマン・ヤウ)

革命に散った実在の革命家、秋瑾の話で、かなり史実に忠実みたいですね。
『ドラッグ・ウォー 毒戦』でも大活躍だったクリスタル・ホアンが秋瑾に扮してアクションも頑張っていますが、秋瑾を捕らえようとする役人側に雪ちゃん&アンソニー・ウォン!

これだけで俄然盛り上がりますが、何が凄いって、まさかの雪ちゃんの方が立場が上!
アンソニー・ウォンは誰よりも国を憂う秋瑾に打たれ(子供に言葉を教えるのに秋瑾の詩を使用)、命を助けようと役人側でただ一人最後までいい人なのに、雪ちゃんの言うことを聞くしかないなんて…、雪ちゃん偉いぞ!(立場だけ)

立場だけならたぶん今まで演じた中で最高峰のはず、『イップマン 誕生』の副市長なんてのもありましたが。
雪ちゃんも最初の方は理解があったんだけどなぁ、あの立場の役人としては結局どうすることもできないでしょうが、珍しくアンソニー・ウォンが最初から最後までいい人なだけに、どうしても印象は悪い。
まだいい人だった頃の雪ちゃんのエピソードとして特筆すべきなのは、お茶の味がわかる人物として描かれているということ。

違いがわかる男雪ちゃん、口に入れば何でもいいというわけではないのだ!(笑)
日本への留学のくだりも結構時間を割いて描かれていて、クリスタル・ホアンが「リュウガクキソクハンタイ!」って頑張って叫んでいます。
アクション的な一番の見所はデニス・トーvsション・シンシン。

スタッフやキャストがかなり被っていることもありますが、無意味に長くてここだけ急に、あれっ?今観てるのって『イップマン 誕生』?みたいなことに。
それでも、二人ともさすがの動きです。
あと、もう一つはクリスタル・ホアンvsション・シンシンの、証拠となる書類を燃やそうとするvsさせまいと火を消そうとするのバトル。

このやりとりとしてはたぶん今まで観た映画の中で一番凄い。二人とも、そこまでやるかというレベル(笑)
失敗した革命の話ということで話的にはどうしても暗くなりがちですが、「ずっと永遠に」のやりとりが随所に効いてくる復生(ローズ・チェン)との関係、最後にあの言葉を残す旦那さんとの関係、ドラマ部分も悪くない。

まあそれでも、アンソニー・ウォンに命令を下す雪ちゃん、違いがわかる男雪ちゃん、ラムシュニスタとしてはそれだけでも必見。
[原題]競雄女俠秋瑾
2011/中国・香港/114分
[監督]ハーマン・ヤウ
[出演]クリスタル・ホアン/デニス・トー/ローズ・チェン/パット・ハー/アンソニー・ウォン/ケビン・チェン/ション・シンシン/ラウ・シウミン/ラム・シュー/ウォン・ユーナン/チョイ・ティンヤウ
→予告編 →他の映画の感想も読む
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