2014.09.23

『ケープタウン』(ジェローム・サル)

ケープタウン

Twitterでのつぶやきをまとめておきます。


今年のベストは『牢獄処刑人』で決まりのはずだったけど、それに匹敵する超ド級の大傑作きた!凄すぎて震えが止まらない…。

『牢獄処刑人』がフィリピンでしか撮れないように、この映画も南アフリカでしか撮れない。その一点だけでもまずは似たような凡百の映画と決定的に違う。

香港まで来てトーさんと意気投合して、『仁義』リメイクを撮る直前までいっていた“隠れジョニー・トー組”のオーランド・ブルームだけど、聾唖兄弟のかっこよさを除けば、容赦のなさも銃撃戦も、『ドラッグ・ウォー 毒戦』ですら負けてる。

トラウマどころではない地獄のような光景で幕を開けるオープニングから、フラグが立とうが立つまいが、虫ケラのように死んでいく人間。暴力の突発性も容赦のなさも、1ミリの甘さもない。そして、35年の重みを踏みしめひたすら歩いて追い詰める砂漠の追跡劇へ。問答無用の大傑作。

家がびっしりと立ち並ぶスラム街のごちゃごちゃした光景も出てくるけど、だだっ広い砂浜も、どこまでも続く砂漠も、広がる青空も、“開けている”ところが逆に怖い。誰も助けになんか来ない。相手を殺さない限り生きて帰る手段は何一つない。しかも、一瞬でも判断が遅れたら手遅れ。

「警察だ!」っていうのは、警察のことをこれっぽっちも恐れていない人間には何の抑止力にもならないというのがよくわかるw あんなところで警察やってたら命がいくつあっても足りない…。

『フライト・ゲーム』も傑作だったけど、『ケープタウン』が凄すぎて一気に吹っ飛んじゃったな…。

トップクレジットはオーランド・ブルームだけど、どう見ても主役はフォレスト・ウィテカーなのになんでだろう…。原題が『Zulu』なことからも明らかなのに。

「大傑作」なんてのは年に数本あるかないかなのでなるべく使わないようにしている言葉だけど、今年劇場で観た新作で「大傑作」という言葉を使ったのは、たぶん『牢獄処刑人』と『ケープタウン』だけのはず。両方ともそれくらいの傑作。

↑過去ログ見てみたら、劇場で観た新作では確かに『牢獄処刑人』『ケープタウン』の2本だけだった。家で観たのも入れると、『魔警』『もらとりあむタマ子』『博徒外人部隊』も。



[原題]Zulu
2013/フランス・南アフリカ/110分
[監督]ジェローム・サル
[音楽]アレクサンドル・デスプラ
[出演]オーランド・ブルーム/フォレスト・ウィテカー/コンラッド・ケンプ/ジョエル・カエンベ

→予告編 →他の映画の感想も読む

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