2006.12.07

『シシリアン』(アンリ・ヴェルヌイユ)

シシリアン

まさかそこに飛行機を!

今回は、ヨーロッパ最高峰の顔ぶれが集結した『シシリアン』です。

マフィアのボス、ヴィットリオは、殺し屋サーテットを脱獄させることに成功し、一緒に壮大な計画を立てる。
それは、何億ドルもする宝石がパリからニューヨークへ運ばれる際に、それを奪い取ろうとするものだった…。

書きたいシーンは山ほどありますが、サスペンス映画なので、内容に触れるのはこれくらいにしておきましょう。

冒頭に書きましたように、凄いのは顔ぶれ。

マフィアのボス、ヴィットリオに、フランスの御大ジャン・ギャバン。
『シシリアン』というタイトルにもあるように、シシリア出身で、シシリア全島を買い占めるのが夢。
息子たちを使い“ファミリー”の長として圧倒的な存在感で君臨しながら、いざ決行時に想定外の事態が起きた際にとっさの機転を利かせるなど、まだまだ現役の顔も。

シシリアン ジャン・ギャバン

殺し屋サーテットには、同じくフランスからアラン・ドロン。
元々計画を持ち掛けたのはサーテットの方から。
ヴィットリオにあしらわれたかのように見えてその先を行くなど、なかなかのところを見せますが、綻びを見せるのが女性関係というところは、さすがはアラン・ドロンといったところでしょうか(笑)

シシリアン アラン・ドロン

元々はサーテットを追いながら、宝石事件にも関わることになるパリの名警部ル・ゴフには、イタリアから、『冒険者たち』でもドロンと組んだリノ・ヴァンチュラ。
ジャン・ギャバンと対峙しても見劣りしない“できる”警部を、存在感抜群で魅せてくれます。

シシリアン リノ・ヴァンチュラ

ヴィットリオと37年ぶりの再会を果たしたニューヨークのボスなども絡み(二人の空港での再会のシーンなんか巧いなぁ)、パリ、ニューヨークを股にかけた壮大な計画。

スタッフも、キャストに負けずヨーロッパの超一流どころが集結。

監督は、『地下室のメロディ』に続いてギャバン、ドロンと組んだ、名匠アンリ・ヴェルヌイユ。

キャメラは、フランスの名画には欠かせない名手アンリ・ドカエ。
音楽は、ご存知エンニオ・モリコーネ。

何から何まで一級品の、ギャング映画の名作。



[原題]Le Clan des Siciliens
1969/フランス/120分
[監督]アンリ・ヴェルヌイユ
[撮影]アンリ・ドカエ
[音楽]エンニオ・モリコーネ
[出演]ジャン・ギャバン/アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/イリナ・デミック/シドニー・チャップリン

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『シシリアン』DVD発売!『刑事マルティン・ベック』も!
『シシリアン』Blu-rayがフランス語版本編を初収録で発売!

TB(2) CM(6) EDIT

*Comment

■>リトル・トムさん

コメントありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません。
自分は『ゴッドファーザー』ですら生まれる前の映画ですが、さらにそれよりも前なんですよねこの映画。

ノワールもいいですが、大スター共演の見せ場たっぷりの大作、こういうのもたまにはいいですよね、最近のフランス映画ではなかなか難しい。

イリナ・デミックは確かに『史上最大の作戦』くらいしかぱっと思いつきませんが、調べてみたら『素晴らしきヒコーキ野郎』にも出ているみたいですがこちらは未見です。

そして、ヌードグラビアに巡り遭われるとは、なんたる幸運!プライベートビーチでの彼女はたまりませんよね。
というわけで、簡単に観れる動画貼っておきます。
https://youtu.be/iCLWSAPZV2Q
micchii |  2015.09.27(日) 07:51 |  URL |  【コメント編集】

■イリナ・デミック

丁度、僕が学生街にあった三番館の3本立で観ました。まだ『ゴッド・ファーザー』は封切られる数年前で、マナゼーレ一家が「マフィア」ということも知らずに、唯のフランス映画程度の意識しかないまま、(まだアナログ時代の)アクション満載なギャング作品として楽しめました。
冒頭で主人公サルテが護送車から脱走する場面や、後半で宝石を輸送中の旅客機をハイジャックしてニューヨーク郊外のハイウエーに不時着する場面など見せ場もタップリ。出演もドロンやギャバン、モーリス・ロネなど個性派の大スターを配した大作として堪能しました。
中でも助演ながらドロンの相手役(?)を務めた魅力的なイリナ・デミックの美しさにウットリ!彼女の出演作も探ってみましたが、『史上最大の作戦』くらいしか見付けられませんでしたが、偶然にも彼女のヌードグラビアに巡り遭うという幸運にあり付いたのは数年後。この作品の中でもシシリアのプライベートビーチでサルテ(ドロン)とのSEX寸前までの絡み合いを見せてくれましたが、着衣の上からも彼女の悩ましいプロポーションが窺い知れて大満足。
ビデオ映像で、時々、楽しんでいます。イリナの素敵なボディラインも…(気の毒にも2004年頃に亡くなったようですが…)。
リトル・トム |  2015.09.23(水) 15:48 |  URL |  【コメント編集】

■>aki様

こちらこそお久しぶりです。
『さらば友よ』のラストシーンはまさに“男ならおこれを観ろ!”でしたからね、ほんとに大好きです。
『サムライ』未見ですが、皆様から名前が挙がっているので、凄く楽しみにしています。
アラン・ドロンとジョニー・トー監督が来年撮る映画ほんとに楽しみですよね。
個人的には、アラン・ドロンVSラム・シューが観れるかと思うともうたまりません(笑)
micchii |  2006.12.13(水) 12:49 |  URL |  【コメント編集】

こんにちは。お久しぶりのakiです。
micchiiさんが好きな映画は『さらば友よ』ですか。やはりといった感じです。ジョニートー監督と通じるものがありますよね。
私はアラン・ドロンの作品はかなり見ましたが、『サムライ』でファンになりました。深夜放送でぼんやり見てて、はまったんですけどね。
他にはジャン・ギャバンやリノ・ヴァンチェラと共演している映画が好きです。アンリ・ドカエも美しく撮るので大好きです。(ここで告白しても仕方ないんでしょうけど、聞いてもらいたかったのです!(笑))
長々とすみません。これからも楽しみにしてますね。
aki |  2006.12.09(土) 23:56 |  URL |  【コメント編集】

■>トム(Tom5k)様

初めまして、TB&コメントありがとうございます。
にじばぶさんのところで、お名前はお見かけしておりました。
アラン・ドロン、今のところUPしているのは他に『レッド・サン』と『さらば友よ』ですが、やはり『さらば友よ』が好きですね。
UPしていない作品でも『冒険者たち』などは観ていますが、まだまだ数えるほどしか観ていないので、これから少しずつ観ていきたいと思います。
記事が凄く詳細で大変勉強になります。
今後とも宜しくお願い致します。
micchii |  2006.12.08(金) 13:12 |  URL |  【コメント編集】

■はじめまして

はじめまして。
わたしはアラン・ドロンのファンでして、この作品もたいへん気に入っています。
突然のTB・コメント、すみませんでした。
トム(Tom5k) |  2006.12.08(金) 00:23 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/489-bad9fab5

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

『シシリアン』?~フランス製フィルム・ノワールの作家ジョゼ・ジョヴァンニ~

 「スクリーン」誌か、「ロードショー」誌か、さらにその発売年月号も忘れてしまっており、手元にあるのは当時の切り抜きのみですが、そこには、アラン・ドロンの熱烈なファンであった映画評論家の南俊子さんが書いた「ドロン映画のワースト・テン」としての記事が掲載され
2006/12/08(金) 00:20:21 | 時代の情景

『シシリアン』?~フランス映画のフィルム・ノワール俳優~

 フィルム・ノワールとは「黒い映画」を意味するフランス語で、1940年代から1950年代にかけて創られたハリウッド製の犯罪映画を総称し、フランスの映画評論家ニノ・フランクが映画雑誌『レクラン・フランセ』(1946年8月号)で用いた用語だそうです。一般的に
2006/12/08(金) 00:19:50 | 時代の情景

▲PageTop

 | BLOGTOP |