2013.09.25

『ドクター・ブル』(ジョン・フォード)

ドクター・ブル

駅に到着する列車で始まり、駅に到着する列車で終わる。

オープニング、駅に列車が到着しても、乗り降りする人は誰一人おらず、荷物の束が一つ投げ捨てられるだけ。

これだけで、この町がどんな町かわかる。
そして、それがちゃんとラストに効いてくる、さすがジョン・フォードですねぇ。

そんな町の町医者が主人公。

赤ん坊も取り上げれば恋愛相談にも乗り、動物まで看て、名医も諦めた半身不随の男に奇跡を起こそうとも奮闘する。

20年間毎晩電話で呼び出される度に駆けつけて来た。

お腹が痛いといつも言ってくる男、情報通の嫌味なおばちゃんなど、脇のキャラもいい。

でも、最近は未亡人の家に入り浸り気味で、あれやこれやもあって、ついに解任騒ぎとなる。
ここからがいいなぁ。

未亡人の家ではいつもリンゴ酒を楽しみに飲んでいるわけですが、噂が立っちゃったのでもうここには来れない。

帰る前に、ずっと言おうと思ってたことがあるんだ…。

ここにはリンゴ酒を飲むために来てたわけじゃないんだと切り出すので、当然、君に会うために来ていたんだと続くかと思いきや、それが違う。

意味的には同じですが、ここでの台詞が素晴らしすぎる、「このリンゴ酒はなんてまずいんだ!」

そこへ雪崩れ込んで来たのはいつものあの男!

男と一緒に雪崩れ込んできたのは“結婚”。

ご覧になれば意味がわかると思いますが、文字通り結婚が雪崩れ込んでくる、このテンション、この勢い、ここからラストまでは一気。

そして、オープニングが生きてくるニヤリとなるラスト、いいですねぇ。
わざわざ大阪まで観に来た甲斐がありました!

ジョン・フォード×ウィル・ロジャース、『周遊する蒸気船』『プリースト判事』『ドクター・ブル』、結局3本とも素晴らしいとは!



[原題]Doctor Bull
1933/アメリカ/77分
[監督]ジョン・フォード
[出演]ウィル・ロジャース/ヴェラ・アレン/マリアン・ニクソン/ハワード・ラリー/バートン・チャーチル/ルイーズ・ドレッサー/アンディ・ディヴァイン/ロシェル・ハドソン

→オープニング →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『周遊する蒸気船』(ジョン・フォード)
『プリースト判事』(ジョン・フォード)

 

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