2006.09.27

サラエボが生んだ二人の偉人 オシムとクストリッツァ

クストリッツァ

今日の夕刊に、『オシムの言葉』の著者による、「サラエボが生んだ二人の偉人 オシムとクストリッツァ」というコラムが載っていました。

大のサッカー好きで知られるクストリッツァ、当ブログでUPしている『アンダーグラウンド』『ライフ・イズ・ミラクル』にもサッカーのシーンが登場しますが、『ライフ・イズ・ミラクル』で主人公の息子が入団を熱望するパルチザン・ベオグラード、時代設定の1992年当時の監督は、他でもないオシムその人です。

「大きなお金が動くようになってからサッカーは勝敗だけが注目されだして、残念なことに美しさが消えつつある。それでもリスクを冒していいサッカーをして観客に喜んでもらうことが大切だと私は思う」と語るオシム監督。

カンヌを二度制した“天才”エミール・クストリッツァにとって、そんなオシムは最高のアーティストだそうです。

以下クストリッツァの言葉。
「私がカンヌ映画祭の委員長になったとき、真っ先に考えたのは映画をもう一度芸術に引き戻すことだった。ハリウッド映画が人間を描かなくなってから久しい。劇場は次々と新しい作品を望んでその都度、やたらカネのかかったものを求める。これを私は映画のインフレーションと呼んでいる。世に芸術的なものを求める者としてイビツァ・オシムのサッカーはその範となるのだ」

そんなクストリッツァの、現在撮影中の新作の題材は、なんとあのディエゴ・マラドーナ。
クストリッツァ自ら出演して、嬉々としてマラドーナに1対1を挑んでいるらしいです。
これはもう今から公開が待ちきれません!

あのクストリッツァにここまで言わせる人物が、我らが日本代表を率いているという幸せ。
普段サッカーを観ない方も、今はまだ芸術の域には程遠いですが、ピッチ上の美に期待して、たまにはサッカーをご覧になってみてはいかがでしょうか?



【関連記事】
『マラドーナ』(エミール・クストリッツァ)

TB(1) CM(2) EDIT

*Comment

■>ゴーシュ様

ゴーシュさんにはこのネタに反応していただけると思っていました(笑)
例えば、ジョン・フォードやビリー・ワイルダーやトリュフォーとか、彼らは偉大だとは思いますが、天才というのとは違いますからね。
その点クストリッツァ、まさに天才だと思います。
アンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』を劇場で観た時に感動して、これを抑えてパルムドールを獲った『アンダーグラウンド』ってそんなに凄いんかい、たいしたことなかったら承知しないぞと、半信半疑で劇場に出かけたのが出会いでして、「ごめんなさい」でした(笑)
おっしゃるように「絶対的な映像力」。故淀川先生に「映画の感覚、映像美術の神」とまで言わしめたアンゲロプロスの映像の力も凄いと思いますが、クストリッツァの画面いっぱいに溢れるエネルギーが大好きです。
『ジプシーのとき』が未見なんですが、観る手段がないんですよねぇ・・・。
micchii |  2006.09.28(木) 13:58 |  URL |  【コメント編集】

■芸術は爆発だ.

こんばんは.やっぱり遊びにきました.(笑)
E・クストリッツァとの出会いは「アリゾナ・ドリーム」ですが,この人はちょっと違うかもとその時すでに思いましたよ.その翌年が「アンダーグラウンド」でしょ…すげぇーと思いました.(語彙力不足) その後の作品も含めて,フレームの隅々まで生き物がところ狭しといるし,それをねじ伏せるような絶対的な映像力は不滅です.前に小生の書いたmicchiiさんへの返答にも重複しますが,いわゆる天才というものがあるならば,彼はそれだと思いますね.
「アリゾナ―」以前の2作もいいですよね.是非,作品をいろんな人に見てもらいたい監督です…できれば劇場で!
ゴーシュ |  2006.09.27(水) 22:31 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/458-eb8031a2

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

人生は素晴らしい.

-エミール・クストリッツァ監督-原題「CRNA MACKA, BELI MACOR」邦題「 黒猫・白猫 」1999.8 日本公開 ユーゴスラビア(仏/独) 130min カラー/Aビスタニャニがニャンでも愛で突っ走るのよ … この完全無欠な本作のコピー.「 ストリート・オブ・ファイヤー 」を見ながら踊る
2006/10/05(木) 18:43:15 | 15夜通信

▲PageTop

 | BLOGTOP |