2006.07.25

『ワイルド・ギース』(アンドリュー・V・マクラグレン)

ワイルド・ギース

今回は、DVD発売決定記念、『ワイルド・ギース』です。

アフリカの某国でクーデターのため監禁された大統領を救出するため、多額の報酬で元アメリカ陸軍大佐のフォークナー(リチャード・バートン)が雇われる…。

フォークナーは早速かつての戦友である精鋭たちを集め始めます。
作戦参謀レイファー(リチャード・ハリス)、どんな飛行機でも飛ばせるショーン(ロジャー・ムーア)、ショーンの知り合いのボウガンの名手ピーター(ハーディ・クリューガー)。

さらに、かつては歴然の強者だったものの、今は普通の生活を送っているオヤジたちが集まってきます(中には若者もいますが)。

主役4人以外では、ジャック・ワトソン演じるサンディ曹長がいい。
かつて仕えたフォークナーが自分を訪ねてきてくれた時の、あの表情!
彼とフォークナーの関係が最後まで泣かせます。

こうして集まった、50人の男たち。

まずは、体がなまりきっているので、サンディの地獄の猛訓練。
フォークナーやレイファーでさえも容赦はなく、徹底的にしごかれます。
オヤジたちが尻を叩かれて走り回る姿はかなり笑えます。

しかし、多額の報酬はすなわち、命の保証などどこにもないということ。
遺書を残し、町に出かけ最後の気晴らしをした後、いざ出陣。

飛行機から落下傘で降下すると、レイファーの立てた計画通り、完璧に任務を遂行していく男たち。

無事大統領を救出し、後は飛行機で帰るだけ。
これだけだったら面白くもなんともないわけですが、そこはお約束の展開で、雇い主の裏切り、飛行機は誰も乗せず飛び立ってしまい、アフリカの大地に取り残された50人と大統領。
さて…。

ワイルド・ギース

前半にちょっとしたことでショーンを救う女性が出てきますが、後は一切女性の出る幕はなし、とにかく男、男、男の世界。

皆をまとめあげるリチャード・バートンの圧倒的な存在感、窮地に立たされても即座に作戦を立てるリチャード・ハリスの知性、軽さの中にも渋さを見せるロジャー・ムーア、最初は危険分子と見なされたり、大統領を黒人ということで差別しながら、彼の志を理解し命をかけて守るようになるハーディ・クリューガー。

その他にも、先ほどのジャック・ワトソン初め、それぞれに見せ場が用意されていて、一人一人が魅せてくれます。
主だったところは、エンディングで写真付で紹介してくれるところが嬉しいですね。

ジョン・フォードの直系と言われるアンドリュー・V・マクラグレン監督による、男汁120%の傭兵ものの大傑作。

ラストがまた泣けるんです…。

必見。



[原題]The Wild Geese
1978/イギリス・スイス/132分
[監督]アンドリュー・V・マクラグレン
[撮影]ジャック・ヒルデヤード
[音楽]ロイ・バッド
[出演]リチャード・バートン/リチャード・ハリス/ロジャー・ムーア/ハーディ・クリューガー/ジャック・ワトソン

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
“男ならこれで泣け!”BEST10
「レンタルビデオ屋始めました」バトン “男ならこれを観ろ!”店
【TSUTAYA発掘良品】に『ワイルド・ギース』&『パニック・イン・スタジアム』が登場!
『ワイルド・ギース』Blu-rayが98分の特典映像を収録した豪華2枚組で発売!

 

TB(2) CM(8) EDIT

*Comment

■>curious mama様

お久しぶりです、コメントありがとうございます。
ほんとに、“忘れられないシーン”のオンパレードですよね。
最近は派手さだけはどんどん増しても、その時は面白くても何も残らないですからね。
“心に残るアクション映画”、あまり期待はしてませんが、たまには出てきてほしいですね。
micchii |  2006.10.20(金) 22:48 |  URL |  【コメント編集】

女ですが、お邪魔します。
懐かしいです~。劇場で観ました。まだ「プラトーン」も「地獄の七人」もない頃で、置いてきぼりの悲惨さやハーディ・クリューガーの大統領の庇いっぷりなど、忘れられないシーン満載です。
curious mama |  2006.10.19(木) 19:14 |  URL |  【コメント編集】

■>samurai-kyousuke様

コメントありがとうございます。
この作品、レンタルでも置いていないところの方が多いですからね。
ついにDVDが出るので、一人でも多くの人に観てもらいたいですよね。
リチャード・ハリスが飛行機に向かって走ってくるところはもう・・・。さらに、リチャード・バートンの「お父さんの話をしよう」、これぞ男泣きです。
micchii |  2006.07.30(日) 13:30 |  URL |  【コメント編集】

■見たいなぁ~

いゃあ、見たいですよ。
随分昔に見たっきりですからね~。レンタルか何かで探してみます。リチャード・ハリスが印象に残ってますよ。
samurai-kyousuke |  2006.07.30(日) 00:13 |  URL |  【コメント編集】

■>Dr.デュランデュラン様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
次世代DVDも近くなってきた今になって、『ブラック・サンデー』『ワイルド・ギース』と、なぜか渋いところが発売ですよね。
『マシンガン・パニック』あたりも出してくれるといいんですが・・・。
こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。
ブログタイトルのところの「または私は如何にして心配するのを止めて「映画」と「おネーちゃん」を愛するようになったか」がいいですね。
実はキューブリックもそう付けたかったかも(笑)
micchii |  2006.07.27(木) 13:41 |  URL |  【コメント編集】

■>たお様

こちらもありがとうございます。
前半の仲間集めの場面で、みんな、やっとこれで自分の居場所に帰れるという、あの嬉しそうな顔がいいですよね。
DVDですが、確かにもっと充実させてほしかったですが、まずは出るだけでも喜ばないといけませんね。
あとは、次世代DVDに期待ということで・・・。
micchii |  2006.07.27(木) 13:24 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがたく存じ上げる

(^・x・^)ノ☆ トラックバックありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。(_ _) ああ、「ブラック・サンデー」もDVDになるのですね。情報ありがとうございます。(^-^)  おすすめの作品群は私と趣味があうかもですね。( ̄ー ̄)v
Dr.デュランデュラン |  2006.07.26(水) 21:45 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがとうございます

娑婆に居場所のない男たちの悲哀溢れるいい映画ですよね^^
ようやくDVDが出るのはいいんですが、特典・音声ともに大分縮小されているような・・・。
たお |  2006.07.26(水) 15:35 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/423-1d860c09

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

「ワイルド・ギース」

「ワイルド・ギース」(1978年 イギリス 監督 アンドリュー・V・マクラグレン 出演 リチャード・バートン  リチャード・ハリス ロジャー・ムーア  ハーディー・クリューガー) ダニエル・カーニーの同名小説の忠実な映画化です。『傭兵もの』っていうと、ど
2006/07/26(水) 21:48:18 | 変態博士 Dr.デュランデュランの異常な愛情

ワイルド・ギース (The Wild Geese)

監督 アンドリュー・V・マクラグレン 主演 リチャード・バートン 1978年 イギリス映画 132分 戦争 採点★★★★ 「感動しました!!」「泣きました!!」と涙の大安売りが続く昨今の映画事情。まぁ色んな事情があって泣くんでしょうが、“泣ける”という事前情報や“泣くぞ”
2006/07/26(水) 15:36:26 | Subterranean サブタレイニアン

▲PageTop

 | BLOGTOP |