2013.05.26

『舟を編む』(石井裕也)

舟を編む

世界よ、これが日本映画だ!最高。年間BEST10入りまた1本確定。

二人で蕎麦を食べる時、相手のはきちっと揃えて置かれ、自分の方はほんの少しだけ雑に置かれた箸。
たったこれだけの違いが、どんな言葉よりも、二人のこれまでと、その場での気持ちを語る。

これだよこれ!言葉なんかいらない。

ただでさえ燃える“何かを作る”という設定ですが、用例収集カードという小道具がすでに大傑作。

舟を編む 用例集集カード

マックで女子高生の会話に聞き耳を立てながらハンバーガーを食べるいい歳した男二人。
自らの行動が【キモい】の意味を見事に立証する。

舟を編む マック

死の床にあっても、たとえ天国でもカードは手放さない。

時が止まっているかのような下宿先「早雲荘」、包丁を研ぐ宮崎あおいの後ろ姿、達筆すぎて読めないラブレター(「戦国武将かよ!」には館内爆笑)、用例収集カードの黄ばみ、校正用の赤鉛筆、辞書をめくる時の指の腹に吸いつく感覚。

舟を編む 赤鉛筆

その場に流れる空気が、感覚が伝わってくる世界観。

脇役もみんないい。

言われる前にすでに料亭の予約を入れる準備がよすぎる契約社員。

シャンパンしか飲めなかったのに、いつの間にかビールを一気飲みするようになった、ファッション誌から転属されてきた新入り。

人前でのチャラさと家にいる時の生活臭のどちらも素晴らしい池脇千鶴。

パンフレットにはシナリオまで収録。高いだけのことはありかなり充実! http://instagram.com/p/ZxgBUVulFS/
舟を編む パンフレット

キャストが各自の好きな言葉、気になる言葉に自分の考える語釈を書いていますが、池脇千鶴の 【本】①わくわくさせてくれる読み物。②私にとって人生の友。③酒のあて。④たまに映画化される。 が素晴らしい!特に③(笑)



Apple Musicでサントラを聴く♪


2013/日本/133分
[監督]石井裕也
[出演]松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー/黒木華/渡辺美佐子/池脇千鶴/鶴見辰吾/又吉直樹/麻生久美子/伊佐山ひろ子/八千草薫/小林薫/加藤剛

→予告編 →他の映画の感想も読む

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