2006.05.16

『トプカピ』(ジュールス・ダッシン)

トプカピ

今回は、泥棒映画の代表的傑作『トプカピ』です。

女泥棒エリザベス(メリナ・メルクーリ)が狙うのは、イスタンブールのトプカピ宮殿にあるサルタンの宝剣。
かつての恋人ウォルター(マクシミリアン・シェル)に話を持ちかけると、彼は、手がかりを残さないように今回は素人を使おうと提案。

そうして集められたのが、発明家の英国紳士セドリック、軽業師ジュリオ、力持ちのフィッシャー。
しかし、ドライバーに雇ったガイド兼歴史学者のシンプソン(ピーター・ユスティノフ)が少しヌケた男だったことから、微妙に計画が狂い出す…。

トプカピ

この映画、これ以上はあまり書かない方がいいでしょう。
要はいかにして宝剣を盗むか、それだけの話なんですが、前半のメンバー集めも面白いですが、いざ盗みにかかってからの緊迫感は凄まじい。

バックに音楽を流すなどという愚かなことはせず、静寂の宮殿内の緊迫感がそのまま伝わってきます。

盗み方は、約30年後の某超有名ハリウッド映画は、これとまったく同じ。
でも、緊迫感はこの映画に遠く及びません。

そんな中にあって、いい味を出しているのがピーター・ユスティノフ扮するシンプソン。
初めはドライバーだけのはずが、ひょんなことから盗みの決行にも参加することに。

それでも元々何か特技があって参加しているわけではないので、彼が何かヘマをしないかと、観ているこちらはドキドキです。
そんなピーター・ユスティノフは、見事アカデミー賞助演男優賞に輝きましたが、納得の名演技。

盗みのアイデアだけでなく、その際使われる道具や、軽業師ジュリオの見事な体の使い方など、文句なしの面白さ。

前に「“エンターテイメント”としての映画」という記事を書きましたが、これぞまさしくエンターテイメントとしての映画。
第一級の娯楽作品。



[原題]Topkapi
1964/アメリカ/119分
[監督]ジュールス・ダッシン
[撮影]アンリ・アルカン
[出演]メリナ・メルクーリ/ピーター・ユスティノフ/マクシミリアン・シェル

→予告編 →他の映画の感想も読む

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*Comment

■>5011様

コメントありがとうございます。
この映画、セル版はビデオもDVDも出ていないと思いますが、ヤフオクでレンタル落ちビデオを落札しました。

「ホット・ロック」、初めて聞きましたが、「同じ宝石を何度も盗み直すというトホホな泥棒たち」というのを聞いただけで可笑しいですね、ぜひ観てみたいです。

あと、リンクしていただいてありがとうございます。
早速こちらからもリンクさせていただきました。
こちらこそこれからも宜しくお願い致します。
micchii |  2006.05.25(木) 13:29 |  URL |  【コメント編集】

micchiiさん、ども。

この映画、かなり昔にTVで見て面白かった記憶があります。
ビデオとかになってなかったような気がしてました。

"ハラハラ・ドキドキ"というより"ハラハラ・ゲラゲラ”ってのを1本。
ロバート・レッドフォードの「ホット・ロック」。
やっぱり泥棒映画なんだけど同じ宝石を何度も盗み直すというトホホな泥棒たちです。

それからmicchiiさんのとこにリンクさせてもらいました。
これからもよろしくです。
5011 |  2006.05.25(木) 08:48 |  URL |  【コメント編集】

■>サンタパパ様

こちらにもTB&コメントありがとうございます。
最近はこの手の映画ってないですよね。『おしゃれ泥棒』はさすがに観てますが、残りの2本は未見なので、ぜひ観てみたいと思います。
ラスト、いかにも続編がありそうな感じだったんですけどね・・・。
micchii |  2006.05.23(火) 14:03 |  URL |  【コメント編集】

■怪盗映画の魅力

この頃のピカレスク・ロマン、好きな作品が多いんですよ!この映画を筆頭に『黄金の七人』とか、コメディだと『おしゃれ泥棒』とかちょっと古いですけど『マダムと泥棒』などですね。
この映画も本当にハラハラドキドキ、楽しい映画でした。この手の映画には不可欠の美女メリナ・メルクーリのバンプぶりもなかなか悦に入ってました。
ラストがまた実にいいですね。続編を望んでしまいたくなりますよ。
サンタパパ |  2006.05.23(火) 12:17 |  URL |  【コメント編集】

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