2006.03.17

『忘れえぬ想い』(イー・トンシン)

忘れえぬ想い

いや~、久しぶりに恋愛映画のワンシーンに唸りましたね。
全体の感想は、東京で先にご覧になった皆さんがすでに語り尽くしているので、ワンシーンに絞って書きます。

ファイ(ラウ・チンワン)の親切に、マン(ルイス・クー)を忘れられないながらも、少しずつ彼に惹かれていくシウワイ(セシリア・チャン)。
彼女の言葉通り、“ちょっとは好き”になりつつあります。

忘れえぬ想い セシリア・チャン ラウ・チンワン

そして、街を歩いている時、二人はついに初めて手をつなぎます。
このつなぐまでの感じも、自らも経験のあるあのなんともいえない感じを出していて見事なんですが、せっかくつないだのに、前から歩いて来たカップルが二人の真ん中を突っ切ってきたため、やむなく手を離す二人。

この後、ファイが、すぐにまたつなぐでなく、かといってかなり迷ってからつなぐでもなく、ほんのワンテンポ躊躇ってから、そっとシウワイの手を握ります。

自分の記憶が正しければ、ここは二人の手しか映らなかったと思うんですが、この時のファイの表情も、ファイの中の一瞬の心の動きも、握った時の相手の手の感覚も、頭で理解できるだけでなく、感覚として完璧に伝わってきました。

これは監督がどんなに説明したところで限界があるので、ラウ・チンワンの力でしょう。
絶品。

このワンシーンだけでも、金像奨で『マッスルモンク』のアンディに負けるなんて、ラウチンがあまりに可哀想。(『暗戦 デッドエンド』でのアンディの受賞にはもちろん何の異存もありません)
『つきせぬ想い』の時も、主要部門独占したのに、ラウチンだけ『八仙飯店之人肉饅頭』のアンソニー・ウォンに負けてるし(笑)

イー・トンシン監督作品では縁がないということでしょう。
こうなれば我らがジョニー・トー監督しかいません。
最近はずっとラウチンを使ってないので、ぜひ金像奨間違いなしの主演作を!



[原題]忘不了
2003/香港/109分
[監督]イー・トンシン
[音楽]ピーター・カム
[出演]セシリア・チャン/ラウ・チンワン/原島大地/ルイス・クー

→予告編 →他の映画の感想も読む

 

TB(20) CM(16) EDIT

*Comment

■>ゆうこ様

TB&コメントありがとうございます!
ラウチンこんなに素晴らしいのに、『マッスルモンク』のアンディに負けたなんて、かわいそすぎます!!
セシは、ファンだということを抜きにしても、ただ綺麗なだけでなく演技がほんとに素晴らしいと思うんですが、この映画は特に見事でした。
micchii |  2006.08.02(水) 12:57 |  URL |  【コメント編集】

■ラウチンが

ほんとに素晴らしく、もちろん、セシリアの表情ひとつひとつに、感動しちゃいました。
見てよかったなぁ~って思いました。
ゆうこ |  2006.07.31(月) 17:30 |  URL |  【コメント編集】

■>栗本 東樹様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
ラウ・チンワン、確かに器用すぎるというのはあるかもしれませんね。どんな役をやっても上手すぎるので、それが“普通”と思われてしまうんでしょうね。
感想にありました「並みいる世界の映画女優のなかでも最も泣き顔がいじらしいと言えばもちろんこの人、香港の映画女優、我が愛しのセシリア・チャン!」、まったく同じです!(笑)
micchii |  2006.03.20(月) 13:32 |  URL |  【コメント編集】

■>aki様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
他の賞はちょっとわかりませんが、電影金像奨では主演も助演も一度もないみたいですね。
トニーは主演だけでも5回ももらってますからね!
ジョニー・トー監督とラウチン、久々のタッグ作の話があるみたいですが、アンディやリンチェイも出るみたいなので、主演にはならないでしょうね~・・・。
micchii |  2006.03.20(月) 13:23 |  URL |  【コメント編集】

■>パフィン様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
ラウ・チンワン、おっしゃるように、どんな役をやっても味わいがありますよね。コメディでバカなこともちゃんとできますし。
電影金像奨では助演でもないみたいですね。でも、いつもらってもおかしくないと思います。
音楽も良かったですよね。主題歌が入っているセシリアのCD買っちゃいました(笑)
micchii |  2006.03.20(月) 13:18 |  URL |  【コメント編集】

■>haruching様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
おっしゃるように、全編大人な感じなだけに、あのシーンは初々しさが出てて良かったですよね。
ラウチンの映画未公開の多いですよね・・・。
最近観た中では『再見阿郎』『我左眼見到鬼』がお気に入りです。
micchii |  2006.03.20(月) 13:09 |  URL |  【コメント編集】

■>sabunori様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
手を繋ぐシーン、ほんとに素晴らしかったですよね。どんな言葉より、手の動きだけで二人の気持ちを見事に表現しきりましたね。
自分は香港には行ったことがないので、sabunoriさんみたいに「トラムに抜かれてしまうミニバスなんて・・・ありえない~!」という実感のこもった感想は書けないんですが、行ったことがないながらも、“生活感”がちゃんと出ているのは凄く伝わってきました。イー・トンシン監督の作品はいつもそうですよね。
micchii |  2006.03.20(月) 12:57 |  URL |  【コメント編集】

■>hi-chan

>ちょっとしたシーンを丁寧に撮る映画は非常に好感が持てます。

ほんとにそうですよね。後々心に残るのは、そういう作品だと思います。

『マッスルモンク』観たら、ラウチンに同情して泣きますよ(笑)

企画、凄いですよね。というよりありえない超豪華メンバー!!
トニーのギャラが高いというのは頷けますが、ラウチンも高いんですよね。
『ザ・ミッション/非情の掟』のメンバーにも入っていたのに、ギャラの関係で(本人は安くでも出るでしょうが)断念したとのこと、ということは、あの時点でアンソニー・ウォンやフランシス・ンやサイモン・ヤムよりも高かったということですからね。ちょっとびっくりです(失礼)
『暗戦3』は気長に待ちます(笑)
micchii |  2006.03.20(月) 12:49 |  URL |  【コメント編集】

■>もにかる様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
『龍城殲霸』、映画秘宝1月号のジョニー・トー監督のインタビューのところに、李連杰と劉華の競演が噂されると出ていて、それだけでもびっくりだったんですが、さらに古天樂、呉鎮宇、黄秋生、張柏芝、應采兒ですか!凄すぎます!!!
ぜひぜひそのまま実現して欲しいです!
micchii |  2006.03.20(月) 12:43 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがとうございました

こちらからも返させていただきます。

ラウ・チンワンは器用すぎなんじゃないでしょうか?
あまり器用すぎると賞と無縁になる気がします。
よくわかりませんが。
とにかくいい映画でしたね。
栗本 東樹 |  2006.03.18(土) 19:49 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがとうございます

そういえばこの方は、賞は意外と少ないのでしょうか。(トニーさんの名前はよく見るような感じがしますが・・)
ジョニトーとラウチンで、今、作ったらかなりの傑作が出来そうな気がしますね!期待したいです。
aki |  2006.03.18(土) 10:08 |  URL |  【コメント編集】

TBありがとうございます!
ラウチンワンさんは、どんな役をやっても
味わいがありますよね~。
助演賞での受賞もないのでしょうか?

この映画は音楽も好きでした。
パフィン |  2006.03.17(金) 20:23 |  URL |  【コメント編集】

■素敵なシーンですよね

TBありがとうございました。
手を繋ぐシーンは私も大好きデス。
ラウチン演じる大輝はずいぶんな大人だけどあのシーンは恥じらいがあって初々しいんですよね~。ここのところラウチンの映画が観たくて堪らず未公開DVDを買うにあたり数本選びました。届くのが楽しみです。
またお邪魔させていただきます。
haruching |  2006.03.17(金) 15:02 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがとうございました。

こんにちは。
私の住む地域での公開は4月とのことなので先にDVDにて鑑賞してしまいました。
あの手をつなぐシーンは印象的でしたよね。
庶民の足、運転の荒さに寝てなんかいられないミニバスをあんなに素敵な小道具に使うあたり、イー・トンシン監督、やるな、と思わず拍手でした。
sabunori |  2006.03.17(金) 14:34 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちは。

うんうん。あの手を繋ぎ直すシーン、良かったですよね!
そういうちょっとしたシーンを丁寧に撮る映画は非常に好感が持てます。
ラウチンは「マッスルモンク」のアンディに負けたのですか~まだ未見なのでなんとも言えないですが・・・ラウチン頑張れ!

もにかるさんの書いている企画、凄いですねぇ。
実現して欲しいなぁ。
監督に「どうしてトニーを使わないの?」と聞いたら、同じ答えが返ってくるような気がして、思わず苦笑してしまいました。「暗戦」第3段は遠い道のりですね(^^;
hi-chan |  2006.03.17(金) 14:09 |  URL |  【コメント編集】

■ラウチン×ジョニー・トー

TB&コメント、ありがとうございました。
私も心から早くラウチンに影帝のトロフィーを持たせてあげたい1人です。
ところで、いつのこになるやら、ですが、ジョニーさんの《龍城殲霸》という企画にはラウチンの名前が挙がっています。李連杰、劉華、 古天樂、呉鎮宇、黄秋生、張柏芝、應采兒ってキャスト、にわかには信じがたいのですが(笑)。以前監督に「どうして最近ラウチン使わないの?」と尋ねましたら「ギャラが高くなりすぎて」。だからこの謎の企画はもしかしたらアメリカ資本かしらなんて夢想しています。はは。
もにかる |  2006.03.17(金) 12:56 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/353-e4a0c7f6

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

『忘れえぬ想い』

○作品オフィシャルサイト 「忘れえぬ想い」○監督 イー・トンシン ○脚本 ジェームス・ユン ○キャスト セシリア・チャン、ラウ・チンワン、ルイス・クー、原島大地●鑑賞日 9月20日(木)●自宅にて(BS)●cyazの満足度 ★★★ (5★満点、☆は0.5)&nbsp
2007/09/22(土) 08:17:36 | 京の昼寝~♪

忘れえぬ想い-(映画:2007年40本目)-

監督:イー・トンシン出演:セシリア・チャン、ラウ・チンワン、原島大地、ルイス・クー評価:86点公式サイト(ネタバレあります)セシリア・チャンに釘付けだった。たぶん確実に泣ける、切ないストーリー。なのに、セシリア・チャンに見とれてしまい....
2007/03/31(土) 13:56:09 | デコ親父はいつも減量中

バスを捨てよ、未来へゆこう@忘れえぬ想い

稀に見る正統派の大傑作。昨年の『ワンナイト・イン・モンコック』に続いて、おれ的年間ベスト10への選出はほぼ確実。
2006/10/05(木) 14:45:47 | 憔悴報告

「忘れえぬ想い」(2003年・香港)

GPミュージアムソフト 忘れえぬ想い 忘不了LOST IN TIME製作年度:2003年上映時間:108分製作国・地域:香港監督:イー・トンシン製作総指揮:ティファニー・チェン脚本:ジェームズ・ユエン撮影:キョン・クォッマン音楽:
2006/07/31(月) 17:31:54 | ★にわか香港映画ファンの映画ノート★

『忘れえぬ想い』(03香港)

久しぶりに共感、感動できるラブストーリーに出会った気分です。セシリア・チャンが、愛する人を亡くし、涙するヒマもなく残した連れ子を養うために頑張りぬこうとする主人公を熱演!
2006/04/13(木) 11:09:47 | Happy Together

忘れえぬ想い

第七藝術劇場 外国映画の楽しさというものは、異国の地をのぞくことも含まれる。本作は、私にとって、それをあらためて知らしめた。生活、文化、人に驚くばかりであった。ドラマはある意味「のぞき趣味」だとも言
2006/04/09(日) 16:56:30 | 映画評論家人生

『忘れえぬ想い(忘不了)』役柄チェックその15

リージョン3となってますが、実際はALLです。英語タイトル『Lost in Time』導演:爾冬陞(イー・トンシン) 監製:方平 編劇,:阮世生, 方晴一百年電影有限公司、銀都機構有限公司、中國星集団、無限映画電影製作有限公司 2003年『ワンナイト・イン・モンコ...
2006/03/20(月) 00:17:21 | Driftingclouds

不器用な現代人のための悲しくも温かい大人の童話 『忘れえぬ想い』

女の人は男が涙を流すのを見てどんな風に思うんだろう……?最近だと、女から別れ話を切り出された途端にサメザメと泣き出す腰の弱い男も多いようだけど、(俺にもそんなことあったかなぁ・・・女によるか)基本的にボクは男・女関係なく人に泣き顔を見られるのはあまり好きじ
2006/03/18(土) 19:41:58 | 瓶詰めの映画地獄 ~地獄が闘えと俺に言う~

「忘れえぬ想い」

公式サイトシアターN、公開4日目初回です。1の方の劇場で、20人前後?くらい。初日プレゼントのプチタオルも貰えたので、初日からあまり入ってないようです。
2006/03/18(土) 11:26:42 | Puff's Cinema Cafe Diary

【映画】 《劇場》忘れえぬ想い (原題:忘不了)

渋谷で、『忘れえぬ想い』を見てきました。相変わらず、気付くと記事を書くのが空いてしまいそうなので、書くことが纏まってなくても、簡単にでも書いてしまいますー。なので、だ
2006/03/18(土) 10:00:43 | free time

『忘れえぬ想い』

2003年 香港 公開日:2006/02/04 劇場鑑賞06/02/08           忘れえぬ想い   監 督 : イー・トンシン   脚 本 :
2006/03/18(土) 09:40:47 | 異国映画館

忘れえぬ想い:パパいつ帰ってくるの、すごく会いたいよ シアターN渋谷

ある雨の夜。シウワイ(セシリア・チャン)は、いつものようにバスターミナルにマン(ルイス・クー)を迎えにきていた。 マンは、ミニバスの運転手をしていて、最近二人は婚約したばかりだった。マンには別れた先妻との間にロロ(原島大地)という幼い子供がいて引き取っ
2006/03/18(土) 00:15:33 | 気ままに映画日記☆

映画 「忘れえぬ想い」

映画 「忘れえぬ想い」 の試写を新宿・明治安田生命ホールにて。
2006/03/18(土) 00:15:02 | ようこそMr.G

彼女に何が起こったか?

32「忘れえぬ想い」(香港) シウワイはミニバスの運転手をしている婚約者のマンを突然の事故で亡くす。悲しみくれる間もなく、マンの連れ子のロロを育てなければならない現実に直面する。彼のことが忘れられないシウワイはマンが残したミニバスを修理し、運転手として生
2006/03/17(金) 22:43:00 | CINECHANの映画感想

忘れえぬ想い(忘不了)

セシリア・チャンの演技が光る2003年香港映画。泣かせるための映画でも、綺麗ごとの恋愛でもなく、骨太な人間ドラマで心の芯を温めてくれる作品。渋谷シアターNで上映中。イー・トンシン監督がアニタ・ユンとラウチンワンを世に送り出した名作「つきせぬ想い」と似た味
2006/03/17(金) 20:25:22 | パフィンの生態

忘れえぬ想い

爾冬陞監督、張柏芝、劉青雲主演のラブストーリー。香港の庶民の足・ミニバスを題材に、忘れ難い過去を持つ男女が新しい生活へ向けて歩みだす過程を描く。シウワイ(張柏芝)はミニバス運転手のマン(古天樂)の婚約者。マンの連れ子ロロ(原島大地)との
2006/03/17(金) 15:16:07 |  +++目指せ!香港映画三昧の日々+++

忘不了(忘れえぬ想い)

公開を待ちきれずDVDにて鑑賞。まずはイー・トンシン(爾冬陞)監督に拍手。あの庶民の足ミニバスをこれほどまでに愛しい小道具として使うとは憎いなぁ。なんだかミニバスが限りなくロマンチックに見えてしまうからまるで魔法だ。おまけに銅鑼湾から西環ルートなんて私が毎
2006/03/17(金) 14:27:13 | 龍眼日記 Longan Diary

忘れえぬ想い

セシリア・チャン、ラウ・チンワン、原島大地、ルイス・クー出演。イー・トンシン監督作品。シウワイ(セシリア・チャン)の婚約者マン(ルイス・クー)は、香港の庶民の足として親しまれているミニバスの運転手。ある日、そのマンが突然の事故で死んでしまう。悲嘆に暮れる
2006/03/17(金) 14:03:44 | Movies!!

忘れえぬ想い /忘不了

最愛の人との突然の別れーーーそれも永遠の。。。。 セシリアチャンの"泣き"にはこれまで随分とヤラれてきたけど、、、、。2003年に香港で公開されて、心温まるラブストーリーとして大ヒットした作品ついに日本公開!コレ、ずーっと観たかったんだよね~、、、
2006/03/17(金) 13:35:27 | 我想一個人映画美的女人blog

忘れえぬ想い 忘不了

久々の映画レビューを。今年は年頭からほんと観たい映画がなくて、ずっと待ってたこの映画が今年最初の小屋での鑑賞となった。昨年の俺No.1映画「ワンナイト・イン・モンコック」の監督・主演コンビの作品「忘れえぬ想い」だ。いつもお世話になってるもにかるさんが「ワンナ
2006/03/17(金) 13:27:15 | えろぶろ at Excite

▲PageTop

 | BLOGTOP |