2006.01.06

『エレクション』(ジョニー・トー)

エレクション

2006年第1弾はこれしかないでしょう。
というわけで、ジョニー・トー第26弾、最新作『エレクション』です。

いきなりですが、レンゲをバリバリ喰らうニック・チョン!
レンゲですよレンゲ、ラーメンのスープを飲むあのレンゲ。
いやあ、オープニングからやってくれますね~。

『ブレイキング・ニュース』でも体を張って頑張っていたニック・チョン、ジョニー・トー監督が続けて使いたくなるのもわかります。
レンゲを食べながらレオン・カーフェイを見る目!
そのイッちゃった目ときたら、これぞ“That's 黒社会”。(意味不明)

エレクション ニック・チョン レンゲ

散々けなした『ベルベット・レイン』の原題『江湖』も“黒社会”の意味ですが、10年早いわい!とずばりそのままのタイトルできたジョニー・トー監督。
『ベルベット・レイン』のことを“軽い”と書きましたが、自分と同じように感じた方は、この映画のことが気に入り、あの映画が最高!という方は、逆にこの映画はつらいでしょうね。
好みの問題ですが、管理人の好みは断然こっち。

黒社会のボスを決める選挙で一騎打ちとなったサイモン・ヤムとレオン・カーフェイ。
狂気を発散させわめき散らす“動”のレオン・カーフェイに対し、終始冷静沈着な“静”のサイモン・ヤム。
まずはこの二人ががっぷりよつに組み、長老たちの思惑が絡み合い、若い部下たちは命を落としていく…。

長老衆の中では、ジョニー・トー作品の常連中の常連ウォン・ティンラム(ジョニー・トー監督の師匠であり、バリー・ウォン監督のお父さんにして往年の大監督、それなのにジョニー・トー作品ではいつも美味しい脇役)が今回は結構重要な役。

エレクション ウォン・ティンラム

若手の中では、『柔道龍虎榜』に続いて登場のルイス・クー。初め『アンディ・ラウの麻雀大将』で観た時は軽い役者だなあと思ってましたが、段々存在感出てきましたね~。

ジョニー・トー作品ということで、もちろんラム・シューも登場。
今回もラム・シューらしい役(笑)

まだ発売されたばかりなので詳しくは書きませんが、ボスの象徴「龍頭棍」を巡る血みどろの争い。
カンヌでは退場者も出たという、“噂の”バイオレンスシーンは結構エグいです…。

サイモン・ヤムとレオン・カーフェイの一騎打ちも、笑顔で一緒に釣りをしてるんですよね~初めは(これ以上は控えます)。
映画秘宝の言葉を借りれば、まさに“ただいま、男だらけの放課後”。
こういうシーンのさりげない入れ方が、ジョニー・トー監督はほんとに素晴らしい。

あと、今回は音楽がキマッています。
『PTU』のように軽過ぎず、かといって『カジノ・レイダース2』のオープニングの『水戸黄門』かい!というような時代劇調とまではいかない、まさに“That's 黒社会”。(この言葉便利です)

さて、あまりネタばれしないようにこれくらいにしておきます。
というより、話はこれで半分なので、現時点では書きようがないというのもあります。
監督、続編『以和為貴』早く観せてくれ~!



[原題]黑社會
2005/香港/101分
[監督]ジョニー・トー
[製作]ジョニー・トー/デニス・ロー
[出演]サイモン・ヤム/レオン・カーフェイ/ルイス・クー/ニック・チョン/ラム・シュー/チョン・シウファイ/ラム・カートン/ウォン・ティンラム/マギー・シュー

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『エレクション』のポスター集
『エレクション~死の報復~』(ジョニー・トー)
ジョニー・トー監督『エレクション3』は2015年に製作!最後に生き残るのは果たして誰なのか!?

 

TB(5) CM(16) EDIT

*Comment

■>fizz♪さん

こちらこそご無沙汰しております。
ついに手を出されてしまいましたか。
『かちこみ!~』もあれはあれで凄く面白いですが、裏の香港映画へようこそ(笑)
2はもっと凄いですよ!
次は『SPL/狼よ静かに死ね』あたりに進み、免疫力を強化されてはいかがでしょうか?
micchii |  2007.11.13(火) 14:06 |  URL |  【コメント編集】

micchiiさん、こんにちは~
ご無沙汰でございます。
ついに『黒社会』に手を出してしまいました(笑)
直前に観た『かちこみ!』が舞いを舞うように可愛い勧善懲悪でしたから、ガツンとやられました。
これを観てしまうと、ご指摘どおり、感傷的とも言うべき描写の『ベルベットレイン』が軽く思えて来ますね。
甘さの全く無い辛口の香港ノワールを覗いてしまって、怖くて次ぎに進めません(笑)
2までに鍛えておかねば!
fizz♪ |  2007.11.10(土) 13:23 |  URL |  【コメント編集】

■>atillaさん

初めまして、コメントありがとうございます。
パート2というより、この映画は“3時間の映画の前半90分”なので、2を観て初めて完結すると思います。
これ1本でも十分成立していますが、2はもっと凄いですので、機会がありましたら、ぜひご覧になってみて下さい。
『ブレイキング・ニュース』も面白いですよ!
micchii |  2007.06.11(月) 13:21 |  URL |  【コメント編集】

初めまして。この映画を今日見てきました。ラストの暴力シーンはえぐいと評判だったのですねぇ。確かに。それにしても、パート2があるとは!!恐るべしホンコン映画。「ブレーキング・ニュース」も見たい。
atilla |  2007.06.10(日) 23:14 |  URL |  【コメント編集】

■>zoecchiさん

TB&コメントありがとうございます。
「この映画の世界に引き込まれました」、ほんと引き込まれるという表現がぴったりですよね。
冒頭のギターの音楽からもうどっぷりこの世界に引き込まれました。
カーフェイとヤムヤムの渋さは言うまでもなく、ニック・チョンとルイス・クーよかったですよね。
ニック・チョン、伝説のレンゲ食い!劇場で、待ってました!と叫びたいところでした(笑)
ラム・シューややっぱりラム・シューでしたね。
この映画だけでも十分1本の映画として成立してますが、やはり2本で1本なので、一日も早く2を公開して欲しいです。
micchii |  2007.04.13(金) 13:38 |  URL |  【コメント編集】

■観に行ってきました~

面白かったです!ジョニー・トーが描く『黒社会』はすごいですね。
どんどんこの映画の世界に引き込まれました。
カーフェイさんもサイモン・ヤムも渋いし、なんといっても若手が良い。
ニック・チョンの挑戦的なところやルイス・クーのクールで何を考えてるのかわからないところ、それぞれキャラが活かされていて楽しめました。
ラム・シューも良かったですねぇ。
バイオレンスシーンも確かにエグかったですが、大丈夫でした。逆にそれが頼もしく見えたり。
2が楽しみです~。
zoecchi |  2007.04.12(木) 01:35 |  URL |  【コメント編集】

■>hi-chan

TB&コメントありがとうございます。
いいですね~ご覧になって(涙)
レンゲ、インパクトありますよね(笑)
玄人受けというより、かなり観る人が限られているような気がします・・・。
でも、これに客が入らないと、2の公開が危ういんですよね~。
グロいシーン、あまり気にならなかったですか、だんだん強者になってきましたね(笑)
2の例のシーンはいかがでしたか?
micchii |  2006.11.21(火) 17:39 |  URL |  【コメント編集】

■見てきました。

レンゲ、食べてましたね、ニック・チョン(笑)。
口の中血だらけになるんじゃないかとハラハラしちゃいました。
それから、銃、出てこないですよね、私もそれがずっと気になって見てました。
私は「ベルベット・レイン」も好きですよ。音楽と映像はかなり好みでした。
が、こちらの方が玄人ウケするような気がします(笑)。
グロいシーン、あまり気にならなかったんですが・・・2はもっと凄いみたいですね。私も最近、いろいろグロいのを見てるので、慣れてきたようです(笑)。
さて。今日は2を見てきます。楽しみ~。
hi-chan |  2006.11.20(月) 16:02 |  URL |  【コメント編集】

■>ryo様

コメントありがとうございます。
確かにジョニー・トー監督の暗黒映画には外れがありませんよね。
早く字幕ありで観たいです!
カンヌ用のこのバージョンではサイモン・ヤムとレオン・カーフェイが主役みたいになってますが、元々はルイス・クーが主役のようなので、『以和為貴』では彼に期待したいですね。
「再見阿郎」「赤脚小子」、今度注文します!
micchii |  2006.01.23(月) 13:31 |  URL |  【コメント編集】

■ジョニーさんの暗黒映画にハズレなし!

日本語字幕じゃないから本来の面白さを半分も理解できてないと思いますが、面白い!!
個人的にはナイフのような切れ味のニック・チョン、クールでつかみ所のないルイス・クーがたまらなかったです。
一緒に購入した「再見阿郎」「赤脚小子」も面白かったですよ!英語字幕でも十分話分かりました。特に「赤脚小子」がお気に入りです。
ryo |  2006.01.21(土) 23:54 |  URL |  【コメント編集】

■>JB's様

コメントありがとうございます。
『ベルベット・レイン』のプレスシートに、

この原題「江湖」の意味は「黒社会」。もともとは大きな河や湖、または世を捨てた人の住む場所のたとえ。現在ではもっぱら任侠、黒社会の意味で使われている。

とあったのであのように書いたのですが、いつもためになるお話本当にありがとうございます。
おっしゃるような意味だと、『ベルベット・レイン』とこの映画では、逆の方が正確そうですね。
micchii |  2006.01.07(土) 13:55 |  URL |  【コメント編集】

■>ゆうこ様

コメントありがとうございます。
これはまだ香港版が出たばかりなので、日本で借りれるのは当分先のような・・・。
あっ!『スー・チーinミスター・パーフェクト』のことでしょうか!?
感想楽しみにしていますね♪
micchii |  2006.01.07(土) 13:50 |  URL |  【コメント編集】

■>森と海様

コメントありがとうございます。
『黒社会』、てっきり注文されているものと思っていました。
まだ半分なので今後の展開次第ですが、自分はこの雰囲気好きです。
『再見阿郎』、台詞で語りまくられるとつらいですね・・・。
とりあえずラム・シュー目当てで観ようと思います。
micchii |  2006.01.07(土) 13:48 |  URL |  【コメント編集】

■同じ裏社会でも

“江湖”は昔からの任侠の世界。
“黒社会”はリアル暴力団
というニュアンスでしょうか。

日本映画で言うと
“江湖”は高倉健の着流し長ドス。
“黒社会”は『仁義なき戦い』以降の実録物
という感じです。
JB's |  2006.01.07(土) 11:43 |  URL |  【コメント編集】

■えへへ。

今日、借りに行くんです。
楽しみすぎる!!!
ゆうこ |  2006.01.07(土) 11:11 |  URL |  【コメント編集】

■出ましたね。

買おう買おうと思いながら、ズルズルときております。正月には、その気になっていたのに、気付けばAmazon.comで別なものを買ってました。
〈 再見阿郎 〉は、台詞で語りまくっているものですから・・・ちょっとツライかなっと。
森と海 |  2006.01.06(金) 21:44 |  URL |  【コメント編集】

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