2005.10.13

『ベルベット・レイン』(ウォン・ジンポー)

ベルベット・レイン

管理人この秋一番の期待作『ベルベット・レイン』、観て来ました。

事前にhi-chan様からラム・シューが出ているという貴重な情報をいただいたので、テーマは「ラム・シューを探せ」。
昔「ウォーリーを探せ」という本がありましたが、ウォーリーを探すのよりは遙かに簡単(笑)

エンドクレジットで役名を観て爆笑。
“肥警察”、ただの“警察”じゃだめなのか(笑)

しかも、拳銃を紛失。『PTU』の教訓が何一つ生かされてないじゃないですか!
普通にかっこいい警官なら、ラム・シューが出る意味はないわけですが…。

さて、ラム・シューネタはこのあたりにして、肝心の映画の感想を。
期待が大きすぎたというのもありますが、正直に書きます。

以下、ネタバレ全開。

未見の方は、ご注意下さい。


















イック=ホン、ターボ=レフティというオチは悪くない、でも逆に言うと、このオチがなかったら、なんてことはない映画のような…。

一言で言うと、軽い、軽すぎる。

第2のウォン・カーウァイなんて言われているみたいですが、ウォン・カーウァイ、というよりクリストファー・ドイルのカメラが活きるのは、『恋する惑星』や『花様年華』のような映画か、あるいは一転『楽園の瑕』のような映画だからこそであって、黒社会ものであれをやられてはかないません。

今回はそれをやってしまった感じ。
クリストファー・ドイルのレベルにあるかどうかは別として。

それに何よりも、スローモーションの使いすぎに幻滅。
スローモーションというのは、ここぞという時に使うからこそ効果的なのであって、こうも全編に渡って乱発されては、ただ映画の流れを止めているだけ。

イックのお母さんが家の奥に去っていく、そんなシーンまでスローモーションにする必要がどこにあるのか。
キマッていたのはレフティの登場シーンくらい。

あと、音楽もかっこいいといえばかっこいいんですが、黒社会もので流す音楽じゃない。

逆に言うと、かっこいい映像やかっこいい音楽を楽しみに観に行かれる方は、かなりツボにはまるかも。

ベルベット・レイン アンディ・ラウ ジャッキー・チュン

自分は“香港ノワール”を期待して観に行ったので、イックとヨーヨーがあの音楽をバックに手をつないで走り出した日には、月9ですか?と危うく笑いそうに…。

以前、「個人的には、これを観たジョニー・トー監督が、「黒社会もので俺に張り合おうなんて10年早い、目にもの見せてやる!」と、『ザ・ミッション/非情の掟』を上回る大傑作を撮ってくれる展開を期待しています。」と書きましたが、これではジョニー・トー監督には眼中にないでしょうね。
ただこの監督、ラブコメディなんかを撮れば強いかも。

さて、散々けなしてきたわけですが、一つだけ傑作が。
ショーン・ユーの目、なんて目をするのか…。
この“目”はいつの日かトニー・レオンを越えるかもしれませんね。

ベルベット・レイン ショーン・ユー エディソン・チャン

『インファナル・アフェアII 無間序曲』では区別がつかなかったエディソン・チャンとショーン・ユー。
『頭文字D THE MOVIE』でやっと顔の特徴をつかみ、エディソン・チャンの方がかっこいいじゃんと思っていたところを、とんでもない。

あの目だけで、ショーン・ユーはもうエディソン・チャンが追いつけないところまでいっているのでは!?

レスリー・チャン亡き今、トニー・レオンに続く、“悲しみ”ではなく“哀しみ”を体現できる役者の登場かもしれません。

ショーン・ユーのこの目を観れただけでも、映画館に駆けつけた甲斐はありました。

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日活 2006-02-10

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[原題]江湖
2004/香港/85分
[監督]ウォン・ジンポー
[出演]アンディ・ラウ/ジャッキー・チュン/ショーン・ユー/エディソン・チャン/エリック・ツァン/ラム・カートン/ン・シンリン/ラム・シュー

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『ベルベット・レイン』がやってくる!
『PTU』(ジョニー・トー)
『ザ・ミッション/非情の掟』(ジョニー・トー)

 

TB(9) CM(13) EDIT

*Comment

■>tonbori様

こちらこそTB&コメントありがとうございます。
この軽さは、ラブコメなんかを撮らせたらはまるかもしれませんが、『姐御』もまた黒社会ものですからね~。
この作品も、御大たちは絶賛してたんですが(宣伝のためとはいえ)、どこがそんなにいいのかわかりません(笑)
micchii |  2006.09.15(金) 13:56 |  URL |  【コメント編集】

■確かに軽い(笑)

TBありがとうございます。
確かに『おめえのパンチは軽いんだよ!』って感じでありましたねえ(^^;
スローモーションの多用のよりもライティングがどうしても他のとこからのオマージュとかインスパイアって気がしてその部分からもPVっぽいなあという気が。
ともかく御大たちの期待が大きいのでますます精進していただきたいですねえ(笑)
tonbori |  2006.09.14(木) 23:43 |  URL |  【コメント編集】

■>hana様

TB&コメントありがとうございます。
感想にありましたが、『インファ~』や『PTU』を思い出しますよね~。
そして、ラム・シュー!
旦那様、素晴らしすぎます!!
「林雪同好会」名誉顧問に就任していただけないでしょうか?(笑)
micchii |  2006.02.28(火) 12:23 |  URL |  【コメント編集】

■私も「PTU」観た後だったので、

林雪に爆笑してました♪
香港映画が好きでも嫌いでもないけど
「インファ~」シリーズは食い入るように観てた、うちの旦那さんも、
この映画を期待して観たようですが、
始まって30分くらいで寝てました(笑)
でも、林雪のことは覚えてて、
「このオッサン、どっかの映画でも、
 銃盗られてなかった??」と言ってました(笑)
4人の有名俳優を押さえ、林雪のことだけ覚えているとは・・・。
さすが、林雪(笑)
hana |  2006.02.27(月) 16:08 |  URL |  【コメント編集】

>マダムS様
コメントありがとうございます。インファナル同窓会、そうですよね、そんなミーハー気分で観に行くのが正解でしょうね。
自分はフィルム・ノワールの傑作を楽しみに観に行ったので、見事に肩すかしを食らってしまいました(笑)
でも、ショーン・ユーはほんとに素晴らしかったです。これからにさらに期待です♪
micchii |  2005.10.21(金) 12:37 |  URL |  【コメント編集】

■観て来ました♪

お早うございます! インファナル同窓会観て来ました(笑)
俳優さんたちの魅力に助けられてるのと、最後の”オチ”で評価は悪い方じゃないです。
もっとも micchiiさんのおっしゃるようにスローモーション使いすぎのような気もしますが(笑)
なんだかファンタジーを見ているような気分でした♪
マダムS |  2005.10.21(金) 08:02 |  URL |  【コメント編集】

>リーチェン様
コメントありがとうございます。

>それにしても黒社会モノなのにこれだけ緊迫感のないのはどうでしょう・・・

まったくです・・・。
おっしゃるように、出だしは悪くなかったんですけどね・・・。
スローモーションの使いすぎに賛同していただいて嬉しいです。ほんとにあれにはうんざりしてしまいました。
これで第二のウォン・カーウァイなんて言われたら、ウォン・カーウァイ監督怒りませんかね(爆)

ショーンとエディソン君、エディソン・チャンにだけ君がつくのに笑いました(笑)

“黒社会もの”に期待して同じく肩すかしをくらったリーチェンさん、くどいようですが『ザ・ミッション/非情の掟』はその穴を補って余りあると思いますよ!
これだけ期待させておいて、たいしたことないと思われたら、その時はご勘弁を(笑)
micchii |  2005.10.18(火) 12:52 |  URL |  【コメント編集】

micchiiさん、こんにちは~
本当に、最後はやられましたが、それにしても黒社会モノなのにこれだけ緊迫感のないのはどうでしょう・・・
おっしゃるとおり、スローモーション入れすぎ!ラストの雨の中襲われるシーンもあまりにもスロー過ぎて誰が誰にやられているのか全くわからず・・・

場面場面を切り取りすぎて、感情移入ができませんでした。

でもショーンは確かに、今まで出た映画の中では一番露出度も高く、おいしい役どころ。
相変わらず表情はないですが、男前だからいいんです(笑)
その点エディソン君は、結構がんばってますね。いつもながら笑顔がかわいい(爆)
これからは目でショーンとエディソン君の見分けがつくかも~~~
リーチェン |  2005.10.17(月) 15:55 |  URL |  【コメント編集】

>hi-chan様
またまたコメントありがとうございます。
トニー・レオンINDEXに並ぶ映画の数、『大英雄』広東語バージョンの購入、反論には説得力がないような・・・(笑)
そろそろブログに「~トニーへの想い~」なんていう副題をつけられたらいかがですか?(爆)
『イエスタデイ、ワンスモア』、当たっちゃいましたか!
実は名古屋でも公開されることがわかったんですよ!!22日(東京での公開日)に「『イエスタデイ、ワンスモア』がやってくる!」という日記を書こうと思っていたところでした。
前にもこんなタイトルの日記がどこかにありましたね(笑)
『Needing You』や『ターンレフト ターンライト』のような映画にもちゃんとラム・シュー出てたので、今回も出てるかもしれませんね。また見つけたらぜひ教えて下さい!
micchii |  2005.10.15(土) 13:23 |  URL |  【コメント編集】

■わはははは。

>トニー命のhi-chanさんには許しがたい発言でしたね
いえいえ。そんな事はないですよ~。ただ異論がある…ような?(笑)というだけで。
実際、ショーンの目はよかったですし。
トニー命…というのも、なんかこっ恥ずかしいですねぇ。
確かにファンなんですが、命って程でもないかも…(あり?)
まだまだファン歴が浅いですし、ひっそりこっそり応援していきます。
まぁ、うちのブログのどこがこっそりなのかと言われれば、反論できませんけど(爆)

話は変わりますが、「イエスタディ、ワンスモア」の試写会に当選しました!!
なんとなく当たるような気がしてたんですよね。
ラブストーリーなので、期待しつつも不安だったのですが、試写会なら観た後の感想が「あららー…」という場合も許せるので(笑)、安心して観て来ます。
hi-chan |  2005.10.14(金) 22:25 |  URL |  【コメント編集】

>any様
TB&コメントありがとうございます。
確かにオチ勝負ですよね。レフティのシンへの電話の解釈はずいぶんと割れているみたいですが、オチ自体の解釈も割れてるみたいですね。ターボ=レフティじゃないという・・・。
刑務所の面会で自分の口で言っていたように思ったんですが(笑)
ウォン・ジンポー監督、まだまだ若いですから、今後に期待したいと思います。
ラム・シュー、どんな映画に出ても、たとえ数秒でも、もうそこに一つの世界が出来上がりますよね(笑)
ショーン・ユーは予想以上に素晴らしくてびっくりしました。これからがさらに楽しみです♪

>hi-chan様
TB&コメントありがとうございます。
「肥警察」、最高ですよね(笑)声を出して笑いましたから。
あのクレジットに反応した人間が日本で少なくとも二人はいたわけですね(笑)
初めからこういう映画だと想像していればもっと印象はよかったかもしれないんですが、『ザ・ミッション/非情の掟』や『ロンゲストナイト』のような感じを期待していたので、見事にやられました(笑)
それに何よりも、スローモーションの多用が個人的には受け入れられませんでした・・・。
アンディは納得していないと書いてありましたね。
アンディプロデュースの作品はひょっとしたら合わないのかもしれません、『フルタイム・キラー』という前例がありますし(爆)
トニー・レオンを越えるなんて、トニー命のhi-chanさんには許しがたい発言でしたね。お許しください(笑)
でも、びっくりしたんですよ、なんていい目をするんだって!!
悲しげな表情での哀しい目はもう十分凄いと思うので、後はトニーみたいに、微笑みの中に哀しみをにじませられるようになったら完璧ですね。
micchii |  2005.10.14(金) 13:25 |  URL |  【コメント編集】

■肥警察(爆)

私も2回目の鑑賞で、クレジットを確認し、爆笑しました。

micchiiさん、こんにちは。
この秋、一番の期待作だったのに、残念でしたね。ま、でもしょうがないですね。好みがありますし・・・
私はこの映画、OKでした。
ただmicchiiさんが書いているように、確かに軽い感じはします。確か、ウォン・ジンポー監督は、パンフレットのインタビューで「黒社会をロマンチックに撮りたい(というようなニュアンス)」と言ってました。
アンディはラストに(映像的に)完全には納得していないようでしたし。
私は今後に期待です。
ただ、イックとヨーヨーが手を繋いで走るシーンはいただけない(苦笑)。あそこだけ浮いてます。
二人のラブシーンも、「え?これだけ?(ヲイ)」と思ってしまいました・・・(大笑)
首に名前と住所を書くシーンは良かったと思いましたが。

ショーンの目は良かったですね!印象的でした。
>この“目”はいつの日かトニー・レオンを越えるかもしれませんね。
うーん。これには異論があるような気がしないでもないですが(爆)、ショーンの今後もとても楽しみです。
hi-chan |  2005.10.14(金) 10:37 |  URL |  【コメント編集】

■オチ勝負

micchiiさん、こんばんは。
TBありがとうございました。
僕も中盤はちょっと退屈な感じがしてたんですが、ラストの雨の中でのアクション+あのオチになかなかやるやんと思いました。
micchiiさんの仰るようにスローモーションの多用や、全体的なストーリーの弱さ等、粗い面は確かに多かったと思いますが、「俺はこれが描きたい」というのがすごくハッキリしていて良かったと思います。今後に期待です。
ラム・シュー、あのわずかな時間であれだけの印象を与えることが出来るのはさすがです。
反省しなくても大丈夫です、ハイ(笑)
>ショーン・ユーの目、なんて目をするのか・・・。
同感です。今回初めてショーンがカッコいいと思いました。
any |  2005.10.13(木) 23:27 |  URL |  【コメント編集】

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