2005.10.06

『蝉しぐれ』(黒土三男)

蝉しぐれ

いやぁ、今更ながら、日本っていいですね~。

春はあけぼの、夏はよる、秋は夕暮、冬はつとめて、と言ったのは清少納言ですが、春には満開の桜が咲き誇り、夏には蝉の鳴き声が響き渡り、秋には稲穂が風に揺れ、そして冬には雪が降りしきる。

夕陽は山々を赤く染め、川のせせらぎは冷たい風を運び、一つの花火を皆が見上げる。

キャストはNHK版の方がいいと思いますが、劇場の大きなスクリーンで、日本に生まれて良かったと、こんな美しい国に住んでいるんだと、それを体感できる131分。

蝉しぐれ 石田卓也 佐津川愛美

「ふく」、ただ名前を呼び捨てで呼んだだけの、この一言が持つ重み。

この言葉も心に染み入りました。
「忘れようと、忘れ果てようとしても、忘れられるものではございません」

普段は忘れかけてしまいそうな、日本の素晴らしさを思い出させてくれる映画。
良いものを観させてもらいました。





2004/日本/131分
[監督]黒土三男
[原作]藤沢周平
[音楽]岩代太郎
[出演]市川染五郎/木村佳乃/ふかわりょう/今田耕司/原田美枝子/緒形拳/石田卓也/佐津川愛美

→予告編 →他の映画の感想も読む

 

TB(16) CM(7) EDIT

*Comment

>ogatti様
コメントありがとうございます。
本は読んでいないんですが、NHKのは楽しみに観ていました。
自分もイメージが壊れるかなぁと行こうか悩んでいたんですが、監督(NHK版では脚本)が、劇場版では日本の美しい四季の風景を見せたいと言っていたと聞き、それを楽しみに行きました。
結果的には、イメージが壊れるというところまではいきませんでした。キャストは断然テレビの方がいいと思いますが、監督が一番見せたかったという美しい風景は、やっぱり劇場の大スクリーンでこそだと思いますので、行って正解でした。
TV版のファンには、話はわかっているわけですから、“目”で楽しむ映画だと思います。
micchii |  2005.10.11(火) 12:39 |  URL |  【コメント編集】

■トラックバックありがとうございました。

蝉しぐれNHKテレビが良かったので
本も読みました。
イメージ壊れるかなと思って
映画見ようか迷ってます。
テレビは見ましたか?
ogatti |  2005.10.11(火) 10:42 |  URL |  【コメント編集】

>Carolita様
コメントありがとうございます。
最近はTVをほとんど観ないので、CMスポットも観ていないんですが、あの台詞を流しているんですね。
胸がキュンでは済みませんよ(笑)
名前入りサインなんて凄いですね!!さすがに殺陣はキマッていました。
micchii |  2005.10.10(月) 16:29 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちは~。

わぁ、micchii さん、観に行かれたんだぁ!
この映画・・・、
あの「忘れようとしても、忘れ果てようとしても、忘れられるものではありません」 が
CMスポットで見てからずっと、頭から離れないんですよ~(笑)
なんだか、すごーく胸がキュンとしそうな感じじゃあないですかっ。
micchii さんが良かったのなら~、やっぱ観に行こうかしら?
実は、私、染五郎のサイン持ってるんです。それも、○○さんへってちゃんと名前入り!
以外と、歌舞伎顔、好きだったりして・・・(笑)
Carolita |  2005.10.08(土) 13:11 |  URL |  【コメント編集】

>hi-chan様
TB&コメントありがとうございます。
なんとなくおっしゃりたいことはわかるような気がします。
黒土監督はNHK版では脚本を担当していますが、映画では日本の美しい四季を見せるというのに重点を置いたみたいで、その分人物の掘り下げとかが浅くなったのかもしれませんね。2時間強にするという時点ですでにかなり端折らないといけないですが・・・。
でも、監督が一番見せたかったという四季の美しさは素晴らしかったですよね。
hi-chanさんの「染」、劇中の「ふく」より強烈でした(笑)

>blue様
コメントありがとうございます。
四季の彩りの美しさはほんとに素晴らしかったですよね。監督もそこが一番見せたかったみたいですが、力の入れようが伝わってきました。
パンフレット買わなかったんですが、「ふく」、そういう事情だったんですね、なるほど。
それにしては、聞いた時の木村佳乃の微妙な表情の変化は見事でしたね。
micchii |  2005.10.07(金) 12:23 |  URL |  【コメント編集】

良い映画でしたよね~。四季の彩りが美しいのが印象にあります。
最後の「ふく」という言葉。パンフレットを読んで感慨に耽ってました。
脚本にはない言葉だったんですよね。
それを思うとまた泣けます。
blue |  2005.10.06(木) 19:32 |  URL |  【コメント編集】

■日本の昔の風景

が、ステキでしたね。
木村佳乃も綺麗だし、苦手な染も殺陣はいい感じだったんですが・・・
映画自体は、私にはちょっと物足りませんでした。

「忘れようとしても~」のセリフも、言い回しが好きじゃなくて・・・
気持ちは伝わってきたんですけどね。
確かに心に染みる映画だったんですが、しっくり、というよりも、ぼんやりした後味、と感じてしまいました。
うーん。表現が難しい(苦笑)。
hi-chan |  2005.10.06(木) 14:09 |  URL |  【コメント編集】

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