2004.07.30

『道』(フェデリコ・フェリーニ)

道

今回の1本は今さら説明不要の名作中の名作。

大道芸人ザンパノは、ジェルソミーナという少し頭の弱い娘を雇って旅を続ける。
ザンパノから家畜のような扱いを受ける彼女だったが…。

音楽は、ご存知ニーノ・ロータ。
『太陽がいっぱい』『ロミオとジュリエット』『ゴッドファーザー』と他にも数々の傑作がありますが、本作の音楽も傑作中の傑作。
音楽だけで泣けてきます…。ジェルソミーナが吹くラッパの音色、いつまでも頭から離れません…。

そのジェルソミーナに扮したのが、ジュリエッタ・マシーナ。すべてが最高です。

そして、そのジェルソミーナに“キ印”が投げかけたのが有名なこの言葉。
「この石もきっと何かの役に立ってる、無用の物などない、星だって役に立ってる、君だって」。
この言葉を聞いて勇気づけられジェルソミーナの表情が急に明るくなるシーンは見事ですが、ジェルソミーナだけでなく観ているこちらまで、これほど勇気づけられる言葉はありません。

さらに、愛し方を知らない男ザンパノに扮したのがアンソニー・クイン。
あまりにも有名なラスト、誰よりも涙が似合わない彼が、文字通りの号泣。
心に穴が開くというのはこういうことをいうのでしょう。

道 フェリーニ

そして、この映画以外でも何度も描かれている、“本当に大切なものは失って初めて気づく”という、頭ではわかっていてもいざ失うまではまたもや気づかない、自分も何度も思い知らされている真実。

それでも、フェリーニがこの映画につけたタイトルが『道』。
大切なものを失っても、心に大きな穴が開いても、どんなに打ちのめされても、それでも道は続いているということでしょう。
失っては見つけ、失っては見つけ、その繰り返しで道は続いていく、このタイトルも見事です。

それにしても、ニーノ・ロータの音楽は反則。
2回目からは、オープニングでジェルソミーナのテーマがかかった時点ですでに涙腺がやばいです…。



[原題]La strada
1954/イタリア/115分
[監督]フェデリコ・フェリーニ
[音楽]ニーノ・ロータ
[出演]ジュリエッタ・マシーナ/アンソニー・クイン/リチャード・ベースハート

→予告編 →他の映画の感想も読む

 

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