2005.08.22

『ワンダーガールズ 東方三侠』(ジョニー・トー)

ワンダーガールズ 東方三侠

ジョニー・トー監督作品第4弾は、今までの痺れる映画からがらりと傾向を変えて、いかにも香港映画というB級アクション映画『ワンダーガールズ 東方三侠』です。

以前、先にベスト3を観てしまったので後が心配と書いたジョニー・トーですが、不安は的中し、同じ監督が撮ったんかい!と突っ込みたくなる作品ばかり。

火曜サスペンス劇場の域を出ていない『城市特警』、チョウ・ユンファのオカマがハマりすぎで怖いラブ・コメディ『僕たちは天使じゃない』、そしてこの『ワンダーガールズ 東方三侠』。

でも、どれも嫌いじゃありません(笑)

この映画、典型的なB級アクション映画ですが、メンバーは豪華です。
アニタ・ムイ、ミシェル・ヨー、マギー・チャン、さらにアンソニー・ウォン。
アニメのヒーローもののノリで、その名もワンダーガールズ。

あのマギー・チャンまでもが、『ラヴソング』や『花様年華』などからは想像もつかないはじけっぷり。
大スターが平気でこういう映画に出る、香港映画の魅力の一つですよね。

ワンダーガールズ 東方三侠 アニタ・ムイ ミシェル・ヨー マギー・チャン

内容については、書くような内容はありません(笑)
回り飛ぶおなじみのワイヤー・アクション、バイクまでもが回転しながら飛び、駅には列車が突入、マンホールの下の世界はなぜか魔宮(笑)

3人がマントを羽織って歩き出すシーンは、『ヒーロー・ネバー・ダイ』で山小屋での銃撃戦にラウ・チンワンが演歌調の音楽をバックに現れるシーンのノリで、笑っちゃうくらいかっこいい。

何一つ難しいことはなく、ただ笑っていればいい映画。
これで2時間引っ張られたらつらいですが、そこはジョニー・トー、さすがに87分にちゃんとまとめています。

ちなみに、続編は観るに耐えない駄作(笑)
同じように単純にアクションで楽しませてくれればいいものを、下手にドラマ路線に走って玉砕した感じ。

ただ、少なからず見せ場はあって、まずはなんとこれがデビュー作となった金城武。
教祖の役で登場し哀れな末路に(笑)

さらに、『ヒーロー・ネバー・ダイ』『暗戦 デッドエンド』『ロンゲストナイト』の3本で一躍お気に入り俳優となったラウ・チンワンも登場。しかも、テンガロンハット!
マギー・チャンとクンフー対決を繰り広げたかと思えば、いつの間にかお互いに愛を告白、しかし、こちらも哀れな末路に(笑)

さて、製作も含めたジョニー・トー作品、これで観たのは8本。

『ザ・ミッション/非情の掟』『ヒーロー・ネバー・ダイ』『暗戦 デッドエンド』『ロンゲストナイト』、痺れる漢の映画4本。

『城市特警』『僕たちは天使じゃない』『ワンダーガールズ 東方三侠』『ワンダーガールズ 東方三侠2』、B級4本。

この落差はいったい…(笑)

次はラブ・ストーリー路線を開拓しようかなぁ。



[原題]東方三俠
1993/香港/87分
[監督]ジョニー・トー
[アクション監督]チン・シウトン
[出演]アニタ・ムイ/ミシェル・ヨー/マギー・チャン/アンソニー・ウォン

→予告編 →他の映画の感想も読む

 

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*Comment

■>妄想大好き人間さん

いつもコメントありがとうございます、返事が遅くなり大変申し訳ありません。

なるほど、近未来が舞台となると、登場させることができるものにも制限が…。
でも、そこは香港映画お得意の適当さで色々登場させているようですね、「お前か!」にはウケました(笑)

2本目の記事の方も「皇家戦士」「城市特警」とジョニー・トー関連が何本か登場しておりますが、「危険情人」はアーロン&ラウ・チンワンなのに未見ですので、観てみたいですねぇ。ラウ・チンワンは若いですが、アーロンは今とあまり変わらないところがさすがですね(笑)
micchii |  2016.06.19(日) 18:48 |  URL |  【コメント編集】

■ジョニー・トー「香港の映画監督たるもの、どんなジャンルにも挑戦すべし!!」ダニー・リー「いや、俺は基本警察モノしか撮らないから。」ジョニー・トー「」

毎度お邪魔いたします。
正直言って、香港映画で荒廃した近未来が舞台と聞くと萎えます。
なぜかと言うと「香港警察の描写が全部架空になってしまうから」(←オイ)

ちなみに、本作に登場する劇用車の情報をまとめてみました↓。
http://blogs.yahoo.co.jp/mosodaisukiningen/41547217.html

それともう一記事↓
http://blogs.yahoo.co.jp/mosodaisukiningen/41434245.html
こっちのほうでは、ラウ・チンワン氏についてもちょこっとだけ触れておいたので一応。

今日は本当に乱文になりました。失礼いたしました。
妄想大好き人間 |  2016.06.11(土) 03:21 |  URL |  【コメント編集】

>JB's様
またまたコメントありがとうございます。
これまでのジョン・ミリアスなどのお話から、「男ならこれを観ろ!」系の映画の中に生涯の一本があるかと思っていましたが、これが生涯の1本でしたか!!
“神の領域”という言葉が素晴らしいですね。
自分はまだ堕ちきってはいませんが、暗黒面に片足を突っ込みかけたので、近々買ってしまうとしまうと思います(笑)
micchii |  2005.08.29(月) 12:14 |  URL |  【コメント編集】

■生涯の一本

『大英雄(東成西就)』。それは神の領域。

『HERO 英雄』に便乗したDVDタイトルからして、いい加減さ全開!

キラ星のごとく登場する大スターの中でも、トニー・レオンのもの凄さ!

香港映画の暗黒面に取り込まれた人間だけが購入すべき作品。決してレンタル以外で見てはいけません。激しく後悔します。

ちなみに私は正月にかならず『大英雄』を観ます。観ずにはいられないんです。完全に悪のフォースにやられています。ニーヒヒヒヒw
JB's |  2005.08.25(木) 15:55 |  URL |  【コメント編集】

>hi-chan様
『ワンダーガールズ』、2は微妙ですが、1は十分楽しめると思いますよ!
『戦火の絆』、ちゃっちい戦闘機を楽しみにいずれ観ます(笑)

>JB's様
いつもコメントありがとうございます。
この映画にコメントいただけるとは思っていませんでした。
香港映画は最近はまりだしたところなんですが、今のところ抜け出せないでいます(笑)
“噂の”『大英雄』すっごく観たいんですが、レンタルに置いてないんですよね・・・。新品で買うにはDVD凄く高いですし。
「映画館を一歩でた瞬間になにも思い出せない作品を撮らせたら、香港映画の右にでるものはない」、まさにおっしゃる通りですね!
やっぱり『キャッツアイ』が元ネタなんですね。観ていてそんな感じがしていました。
micchii |  2005.08.25(木) 12:47 |  URL |  【コメント編集】

管理人さんのおっしゃるとおり、大スターのおバカ映画にこそ香港映画の醍醐味があります。

『楽園の瑕(東邪西毒)』より『大英雄(東成西就)』がヒットするのが香港の底知れなさ。

映画館を一歩でた瞬間になにも思い出せない作品を撮らせたら、香港映画の右にでるものはない。

ちなみに『ワンダーガールズ(東方三侠)』は1も2も見ています。だって面白いんだもん!マンガの『キャッツアイ』が元ネタじゃないかな。黄金期の少年ジャンプが香港映画に与えた影響は強烈だ。
JB's |  2005.08.23(火) 16:14 |  URL |  【コメント編集】

■こんにちは。

B級の方も観てみたい気がする。けど怖い(苦笑)。
「戦火の絆」は大真面目に撮っているだけに、どう評価すればいいのか、私にはわかりませーん(放棄)。
でもきっと、ほのぼのして好き、という人もいるんじゃないかと。私には合わない、というだけで。映画に出て来るちゃっちい戦闘機を観るとB級かな?とも思うんですが(笑)。
hi-chan |  2005.08.23(火) 13:57 |  URL |  【コメント編集】

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