2012.01.24

『男になったら』(エルンスト・ルビッチ)

男になったら

エルンスト・ルビッチ第11弾。今回はドイツ時代のサイレント作品です。

真昼間から酒に煙草に男たちとのポーカー、そんなお転婆娘のお嬢様が主人公。

厳格な叔父さん、口うるさい住み込みの家庭教師の女性。
ああ、なんで男に生まれなかったんだ!

とそこへ叔父さんが出張に出掛けることに。
やった!これで羽を伸ばせる!

ところが、代わりにやってきた新たな保護者の男性が、これまた堅物。
ああっ!もうやってられない!ということで、男装してダンスホールに潜入。

この男装、かっこよくキマっているかといえば決してそんなことはないんですが、変装の過程から変装後まで、これを観ているだけで十分楽しめます。

男になったら オッシ・オスヴァルダ

ダンスホールでは、見たことのない若い男性の登場に、たちまち女性たちに囲まれてしまいます。
男装して遊びに来て楽しいはずが、これはこれで大変、男ってのも楽なものじゃないわね。

とヘトヘトになっていたところに、例の保護者の男性を発見。正体を隠して近づきます。
男性が他の女性といい感じになっているところを邪魔、なんてことしてくれるんだと怒られている間に、その女性はまた別の男性とキス。
女なんて最低だよなと、天敵のはずの二人が意気投合、一緒に楽しくお酒を飲みます。

男になったら ルビッチ

ところが、男性にもらった葉巻を吸って気分が悪くなった主人公、ちょっとトイレに行ってくると席を外したのはいいんですが、この格好では女性トイレには入れず、かといって男性トイレに入るのもなんだか躊躇われ、結局どちらにも入れずそのまま席に戻ってきます。

パーティーも終わり、家路につく二人ですが、かなり酔っ払っていることもあってか、男性の方は彼女の正体に気づいていないので、男と男として熱いキス!

男になったら ルビッチ

御者が間違えたため、女性は保護者の家に、保護者は女性の家に、それぞれ帰宅。
そんな二人の再会、さてその結末は!?

というようなお話ですが、後の“ルビッチ・タッチ”と呼ばれるあの感じはまだあまりなく、どちらかといえばドタバタコメディ。
それも、ヒロインを演じたオッシ・オスヴァルダという女優の魅力によるところが大きい。

時間も45分くらいと短いですし、気軽に楽しめるコメディです。



[原題]Ich möchte kein Mann sein
1918/ドイツ/45分
[監督]エルンスト・ルビッチ
[出演]オッシ・オスヴァルダ/クルト・ゲッツ/マルガレーテ・クップァー

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