2011.11.23

『新少林寺/SHAOLIN』(ベニー・チャン)

新少林寺/SHAOLIN

息が白ばむ夜の寒空の下、二人で型の稽古をするアンディと子供の僧侶。
その様子を遠くから並んで見つめるユエ・ハイとジャッキー。

この光景を2011年の映画館で観られる幸せ。言葉はいらない。
不満もいろいろありますが、そんなことどうでもよくなる極上の名場面。

というわけで、観て来ました『新少林寺/SHAOLIN』。

愛する女性を二人も殺されながら、それでも赦し、“力”を脱ぎ捨てた『マッスルモンク』から8年、再び悟りを開いたアンディ。

今回は、その一歩先があります。
自分が力を脱ぎ捨てるだけでは、自分が変わるだけでは、それだけではまだ変えられないことがある。

彼はなぜ少林寺にとどまったのか。

「あいつを改心させるのは、私の務めだ」

自分が変わるだけじゃ、それだけじゃだめなんだ、それで終わりではないんだ。

「なぜだ…」

その思いの強さは、ついに、動かないはずのものをも動かしていく。

そんな二人のやりとりを虫けらのように吹き飛ばす、降り注ぐ圧倒的な砲弾の雨。
真っ先に思い浮かんだのは『ギャング・オブ・ニューヨーク』

そして、ド派手な爆発とともに、“燃えて泣ける”ベニー・チャン節も炸裂。
『エグザイル/絆』のフランシス・ンみたいに、自ら扉を閉めて退路を断つウー・ジン、今回の役はおいしいですね~。

アクション的な見せ場は熊欣欣vs行宇。
行宇は『導火線 FLASH POINT』の三男タイガーですね、正真正銘本物の少林寺の弟子でもあります。

ジャッキーの料理殺法も面白い。
子供の時に少しかじっただけで拳法は苦手なんだなんていう台詞をジャッキーに言わせながら、「頭に来た」と言いながらもちろん動きまくるジャッキー(笑)
今回は、中華鍋を振る動きや饅頭をこねる動きを取り入れた、コミカルなアクションでした。

戦いといえば、少林寺の別働隊、いるならさっさと仕事しましょうよ(爆)

不満もあると書いたのは、ベタは大好きなんですが、やりすぎなベタがあるのと、台詞で喋っちゃってるシーンが少し多いかなぁ。

特に、感動的な場面ではあるアンディの演説のシーンは、あそこでファン・ビンビンを映すことも含め、もう少しやりようがあるだろうと。

ただ、そんな不満も遥か彼方まで吹き飛ばすのが、冒頭の場面。ここはほんとに素晴らしい。
このくだりだけでもぜひ映画館の大きなスクリーンで。





[原題]新少林寺
2011/香港・中国/131分
[監督]ベニー・チャン
[アクション監督]コリー・ユン
[作曲]ピーター・カム
[出演]アンディ・ラウ/ニコラス・ツェー/ファン・ビンビン/ジャッキー・チェン/ウー・ジン/ユエ・ハイ

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『マッスルモンク』(ジョニー・トー/ワイ・カーファイ)
『ギャング・オブ・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ)
『エグザイル/絆』(ジョニー・トー)
『導火線 FLASH POINT』(ウィルソン・イップ)

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