2004.07.23

『グロリア』(ジョン・カサヴェテス)

グロリア

近年シャロン・ストーン主演でリメイクされましたが、もちろんそっちではなくてジーナ・ローランズ主演の方。

アパートの一室で起きた一家惨殺事件。生き残った6歳の少年と謎の女グロリアの、“組織”に追われながらの逃避行が始まる…。

ほんとに真似ているのかどうかはわかりませんが、『レオン』は完全にこれの焼き直し。

グロリアを演じるジーナ・ローランズの存在感が圧倒的。

グロリアが初めて発砲するシーン、突然、そして何の躊躇なく銃弾を打ち込むその姿は、哀愁漂う音楽とはまってまさに鳥肌モノ。この哀愁たっぷりの音楽は、全編に渡って最高です。

グロリア ジーナ・ローランズ

いざとなったら問答無用にぶっ放すグロリア、痺れます…。それにしても、こんなにかっこよく銃を撃てる女性は他にいません。

さらに、“強い”グロリアとともに、“優しい”グロリアの魅力も十分。
優しさを素直に表現する器用さを持ち合わせていないだけに、余計にこちらには伝わってきます。

少年のことを突き放そうとすればできるのに、一度守ると決めたら最後まで貫き通し、子供が嫌いだと言っていたのに、母性まで芽生えてくる始末。
この“優しさ”の部分のグロリアも素晴らしい!

そして、この映画も子役が抜群にかわいい!可愛いだけでなくかなり生意気な子供ですが、大人振ろうと生意気に振舞うその様子は、見ていて切なくなってきます。

グロリア 子役

置いていこうとするグロリアに怯えてまとわりつくところ、レストランでグロリアの真似をしてウエイトレスに「消えろ」というところ、ともに大好き。

二人のやりとりはどれも最高ですが、一番好きなのはこのやりとり。
家族を惨殺されてショックの少年に対して、「おかしい事を考えるのよ」「無理だ」「無理?その顔で?冗談言えばすぐ笑い出す顔してるよ」、このシーンのフィルの表情はほんとに極上。

ラストも文句なし!

それにしてもジーナ・ローランズ。
そこに立っているだけで十分という、稀有な存在感。
そのかっこよさは他の追随を許さず、自分の中のかっこいい女性の基準はここにあります。
姐さん、一生ついていきます!



[原題]Gloria
1980/アメリカ/121分
[監督・脚本]ジョン・カサヴェテス
[音楽]ビル・コンティ
[出演]ジーナ・ローランズ/ジョン・アダムズ/バック・ヘンリー

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
愛すべき名場面BEST10

 

TB(10) CM(16) EDIT

*Comment

■>ちはるさん

こちらにもありがとうございます!

>「ラストの二人は実は死んでいる」説

昔からありますよね。組織の掟は絶対なので、普通に考えたら、死亡説の方が説得力があるようにも思います。
でも、“ジーナ・ローランズ演じるグロリア”だからこそ、生きていると思いたいですね。もう何度も観ている映画ですが、自分はいつも生きているものと思って観ています。
『君に読む物語』は未見なので観るのが楽しみです。
ニック・カサヴェテス、お父さんがジョン・カサヴェテス(早くに亡くなってしまいましたが・・・)で、お母さんがジーナ・ローランズ、凄い家庭環境ですよね(笑)
micchii |  2008.09.27(土) 13:39 |  URL |  【コメント編集】

■ラストは?

グロリア

これも好きな映画です。
見たのは高校生のときでしたね。

「ラストの二人は実は死んでいる」説が
ありますがどう思いますか??

カサヴェテス母子の「君に読む物語」も
好きな映画です。
ちはる |  2008.09.27(土) 00:41 |  URL |  【コメント編集】

■>fizz♪さん

ご覧になりましたか!
プロフィールの“愛すべき映画ベスト15”にも挙げているように、死ぬほど好きな映画の1本なので、気に入っていただけて自分も嬉しいです。
とにかく、ジーナ・ローランズ。おっしゃるように、タフで熱くて情もある、もう文句のつけようがありません。
目玉焼き失敗したら、フライパンごと捨てるところも(笑)
もし宜しければ感想UPして下さいね、楽しみにしています♪
ジーナ・ローランズですが、この映画のかっこよさとはまた違いますが、『こわれゆく女』の演技は圧巻です。
同じくカサヴェテス作品で、こちらは一般受けする映画ではありませんが、ジーナ・ローランズの凄さを堪能するという意味では、これも文句なしにお勧めです!
micchii |  2008.03.11(火) 13:27 |  URL |  【コメント編集】

■女っぷり♪

こんにちは~
先日この作品をおすすめ頂き、ありがとうございました!
運良く観る事ができ、ご報告に伺いました。
いや~ もう最高ですね~
タフで熱くて情も有る。ジーナ・ローランズ、カッコ良かった!
大人ぶって生意気な口ぶりのフィルとのやりとりも微笑ましくて和む一方、銃を撃ち放すスリリングな攻防の切れ味も見事な作品だと思いました。
ご主人のカサヴェテス監督作品なのですね。
彼女はまだ近年の2作しか観てなかったのですが、思えば今作の頃としゃんとした女っぷりの良さは変わってませんね。
今後はジーナ・ローランズINDEXも参考にさせて頂きますね。
ありがとうございました! これからもよろしくお願いします。
fizz♪ |  2008.03.09(日) 03:32 |  URL |  【コメント編集】

■>にじばぶ様

UPまだでしたか。てっきりビビって削除したのかと思いました(笑)
今からならまだ点数↑間に合いますよ!!
micchii |  2006.02.24(金) 12:42 |  URL |  【コメント編集】

すいません、まだ評点をアップしていませんでした<m(__)m>
どうかお許しを。(笑)
にじばぶ |  2006.02.23(木) 14:35 |  URL |  【コメント編集】

■>にじばぶ様

宿題ご苦労様です(笑)
こちらは、聞かないで下さい・・・。

「最初の発砲シーン」はほんと鳥肌立ちますよね。かっこよすぎです!

点数即行でチェックしに伺ったんですが、載ってなかったです・・・。
意図的に削除されたんでしょうか?(爆)

でも、ジーナ・ローランズのかっこよさに10点をつけていただいて、それだけで嬉しいです。
micchii |  2006.02.23(木) 12:49 |  URL |  【コメント編集】

■最初の発砲シーン

『グロリア』観ました。
着々と宿題こなしてます。(笑)
ミッチーさん関連の宿題映画は、これで全てこなした感じです。

「最初の発砲シーン」ですが、鳥肌が立ちました。
前触れなく、かっこよすぎる発砲シーンが訪れたので、びっくりしました。
そして衝撃でしたね。
確かに、これほどまでにかっこよく銃をうてる女優さんは他にいないんじゃないでしょうか。
あっぱれです。

例によって私は失礼にも評点を自己のブログでつけてはおりますが、そちらの方はチェックしないで下さい・・・多分ショックをお受けになると思いますので・・・(汗)

でもジーナ・ローランズのかっこよさには10点をつけたいと思います!
にじばぶ |  2006.02.22(水) 21:50 |  URL |  【コメント編集】

■>カノ様

コメントありがとうございます。
『グロリア』は生涯ベスト10入りもしている大好きな映画なので、その映画へのコメント嬉しいです。
自分も同じくスクリーンでは観ていません(泣)
この映画のジーナ・ローランズのかっこよさは、ほんとに他の追随を許さないですよね。
V・I・ウォーショースキーシリーズは、名前を聞いたことがあるだけで読んだことがないので、いつか機会があったらぜひ読んでみたいと思います。
micchii |  2006.02.22(水) 12:14 |  URL |  【コメント編集】

■「米映画」の顔。

こちらもまたスクリーンで観ていない私。
煙草をふかし、不本意ながらと所作で見せつつ子供を護る中年女。恰好いいの極み!^-^
キャラクターは違うけれど、大好きなV・I・ウォーショースキーシリーズを連想します。米国製ハードボイルド&モダンホラー好きなのですが
映画になるとあまり見たいと思わないんですね・・・。
カノ |  2006.02.21(火) 22:12 |  URL |  【コメント編集】

>yuki様
初めまして、コメントありがとうございます。
『グロリア』、もう何度観たかわからないくらい観ていますが、ほんとにたまらなく大好きです。
おっしゃるように、「強くてかっこよく、そして優しい」
リメイクは自分も観ていません。シャロン・ストーンではまったく及ばないことはわかっているので観てもイメージは崩れないと思うんですが、それでももう自分の中ではグロリア=ジーナ・ローランズが完成されてしまっているので、他のを観ようという気にはなれません・・・。
ジーナ・ローランズ、もしまだご覧になってなければ、もはや演技とも思えない演技に圧倒される『こわれゆく女』、ぜひご覧になってみてください。感想もUPしていますので、参考までに。
micchii |  2005.07.27(水) 17:45 |  URL |  【コメント編集】

■素敵…

初めまして、micchiiさん。
グロリア見て、かっこよさにハマって検索したらこちらのBlogにたどり着きました。
リメイクはまだ見ていないのですが。
ジーナ・ローランズの方が格段上って感じがします。
yuki |  2005.07.27(水) 00:21 |  URL |  【コメント編集】

>coco様
コメントありがとうございます!
女性から見ると“惚れる”となるんでしょうね。
男から見ると“一生ついていきます!”です(笑)
やはりシャロン・ストーンはお呼びじゃないというところのようですね・・・
micchii |  2005.05.11(水) 13:02 |  URL |  【コメント編集】

■TBありがとうございました!

痺れましたねー
クールなのに熱いし
同じ女でよかったと思ったもの
(こうもカッコよくなれっこないけど・・)
惚れました♪

>ジーナ・ローランズのイメージが崩れるのが怖くてまだ観てないんですよ

いえいえ!!シャロンストーンとは比べにもならないです!
安心して下さい!
ジーナほどイカス女はいません!!(笑)
coco |  2005.05.09(月) 17:26 |  URL |  【コメント編集】

>samurai-kyousuke様
シャロン・ストーンのリメイクやっぱりダメですか。。。
ジーナ・ローランズのイメージが崩れるのが怖くてまだ観てないんですよ。
DVD、廉価版が出る前にすでに買って何回も観てました(汗)
micchii |  2005.03.13(日) 19:03 |  URL |  【コメント編集】

■かっちょいいー!!

ジーナ・ローランズのかっこよさは抜群でした。リメイクのシャロン・ストーンでは完全に役不足でございました。残念!!
samurai-kyousuke |  2005.03.12(土) 23:07 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/16-2bdabb78

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

[映画] グロリア  カッコいい女って、こういうことよ。

カッコいい女って、こういうことよ。 映画「グロリア」は、主人公グロリアが友人の子どもを預り、マフィアの追撃に立ち向かうストーリー。 マフィアを裏切った一家の生き残りであ...
2012/06/03(日) 01:33:15 | 日々の書付

『グロリア』

1980年。ジョン・カサヴェテス監督作品で、妻のジーナ・ローランズを主演にしたハ
2006/09/13(水) 14:57:35 | かんべえの別館・DVD映画レビュー

グロリア

グロリアジーナ・ローランズの演技が輝く、言わずと知れた代表作。レオンの元とされる作品。強くてかっこよく、そして優しい。これは大衆が思っている、理想の人間像なのかもしれない。百聞は一見にしかず、ただ見てそのグロリアの生き方に圧倒されて下さい。
2005/07/27(水) 00:28:34 | 廃墟とは…

グロリア

『GLORIA』 アメリカ/1980監督:ジョン・カサヴェテス 出演:ジーナ・ローランズ ジョン・アダムス受賞:ヴェネチア国際映画祭/金獅子賞(1980)    ラジー賞/ワースト助演男優賞(1980)99年にシャロン・ストーンが入れ込んでリメイクまでされた女性ハードボイ
2005/05/30(月) 22:45:01 | MOVIE SHUFFLE

「グロリア」

 1980年/アメリカ 監督/ジョン・カサヴェテス 出演/ジーナ・ローランズ  間違ってもシャロン・ストーンの「グロリア」ではありません。ジーナ・ローランズ主演、ジョン・カサヴェテス監督作品の「グロリア」です。 ギャングに殺された親友の子供を守って逃げるグロ
2005/05/09(月) 23:29:06 | It's a wonderful cinema

『グロリア』・・・タフウーマンの風格。

あの『レオン』のモトネタでもあるこの『グロリア』。骨太な名作です。久々にDVDにて再見。 ふとしたことから、苦手な子供を...
2005/05/09(月) 19:13:06 | TOY COZY MUSEUM 別館

グロリア(1980 アメリカ)

ギャングの会計係が横領の上情報を FBI に売ろうとしたため一家もろとも殺害される.その直前,裏世界
2005/05/09(月) 14:09:11 | えふうそ

グロリア

グロリアGloria1980年 アメリカ 121分監督 ジョン・カサヴェテス出演 ジーナ・ローランズ ジョン・アダムズ女性が一人でギャングを向こうに回して、小さな少年を守り抜くという1980年のジョン・カサヴェテス監督、妻のジーナ・ローランズ主演作品です。今まで観たジョン
2005/05/08(日) 20:49:00 | I LOVE CINEMA +

『ジーナ・ローランズ』

出演作品で観たことがあるのは『グロリア』、『こわれゆく女』、『オープニング・ナイト』、『ミルドレッド』『きみに読む物語』の4本です。『グロリア』では一家惨殺を目撃した少年を匿い、逃げ回りながらも時には銃撃シーンもあり、組織と渡り合う姉御肌のかっこいい女性
2005/03/13(日) 00:44:09 | I LOVE CINEMA +

グロリア

かっこよすぎるぜ ! ジーナ・ローランズ。シャロン・ストーン? 100年早いよ ! ということで「グロリア」。ジーナのご主人のジョン・カサベテスが監督をしております。惨殺された一家のただ一人の生き残りの6才の少年、彼を連れ出したため組織から追われる事になった女グロリ
2005/03/12(土) 23:08:37 | samuraiの気になる映画

▲PageTop

 | BLOGTOP |