2005.05.11

『トゥームストーン』(ジョージ・P・コスマトス)

トゥームストーン

今回は、“男ならこれを観ろ!”(まだまだ募集中です!)へ投稿していただいた中から、pharos様ご推薦、『トゥームストーン』です。

ワイアット・アープとドク・ホリデイといえば、言うまでもなくヘンリー・フォンダとヴィクター・マチュア。
それが、今回はカート・ラッセルにヴァル・キルマー。果たして…。

冒頭、荒くれ者達とのどかな街の風景を交互に映すやり方、聖書の「白い馬」の話、あれっ!?どこかで聞いたことがあるぞ…。『ペイルライダー』のパクリかぁ~!!と一瞬不安がよぎったのはここまで。
いやぁ素晴らしい。pharos様、本当にありがとうございます!

ゴールドラッシュの街トゥームストーン。今や引退している伝説の元保安官ワイアット・アープは、妻と共にこの街にやって来ます。
兄のヴァージル夫妻、弟のモーガン夫妻と再出発を図ろうとする彼だったが、その街は“カウボーイズ”と名乗る無法者集団に牛耳られていた…。
そして、旧友ドク・ホリデイとの再会。

この映画、ドク・ホリデイに扮したヴァル・キルマーのかっこよさが全て。
何をやっても様になりますが、中でも、リンゴの銃のパフォーマンスに対しコーヒーカップを自在に操ったのにはやられました。

平和に暮らすという夢もそう簡単に叶うはずもなく、否応なしに闘いの舞台へと引きずり込まれていくアープ兄弟、そしてドク。
兄のヴァージルに扮したサム・エリオットも渋すぎ…。

そして、かの有名なOK牧場の決闘へ。ただし、この映画ではここはクライマックスではありません。

トゥームストーン


待ち構える敵に対し、ゆっくりと歩を進める4人の男たち。まさに『ワイルドバンチ』
痺れる銃撃戦の後、駆け寄る妻たち。

またもや“殺し”に手を染めてしまったことに、しばし立ち尽くすワイアット・アープ。それを見つめるドク・ホリデイの視線。

その視線に気づいたワイアットは、無言で軽く頷きます。
そして、二人でその場を去るのです。

この闘いの後のシークエンスが死ぬほどかっこいい。

トゥームストーン ヴァル・キルマー

トゥームストーン カート・ラッセル


敵の報復に、兄は重体、そして弟の死。
再び連邦保安官のバッジをつけたワイアット・アープの、鬼の復讐が始まった!

心を決めてからのワイアット・アープはひたすらかっこよく、大将カーリー・ビルに向かってまっすぐ歩を進めるあたりなど痺れまくりです。

そんな中、残っていた銃の名手リンゴ。いざ決闘の地へ向かうアープ。そこに現われたのは…。

銃撃戦や男の友情部分が素晴らしいのはもちろんのこと、どうしても触れておかなければならないのはその映像の美しさ。

西部劇の基本“砂埃”が見事なのはもちろんのこと、アープと女優の二人が馬で駆けるシーンのなんと美しいこと!

最後の一人を追跡するシーンの疾走感、ついに捨てられた“カウボーイズ”の象徴。

あと、pharos様も書かれていましたが、やはり書かずにはいられません。
リンゴとの決闘に向かう前の二人の会話素晴らしすぎ。西部劇でこんな台詞の応酬初めて観ました。

W「人生の楽しみも知らず過ごしてきた…自分の尻尾を追った。
  やっと望みがわかった。夢の人も… でも、すべてが手遅れだ…。
  リンゴみたいな男はなぜ悪事を重ねる?」
D「リンゴみたいな男は体の真ん中にとても大きな空洞がある…
  いくら殺しても、いくら盗んでも満たされない…良心の痛みも感じないんだ。」
W「必要なものは?」
D「復讐さ」
W「何への?」
D「生まれたことさ…」
W「いきなり戦いに明け暮れたが、考え事もしなかったな…奴には勝てないか?」
D「勝てん…」

未来よりも命よりも友を選んだ男ドク・ホリデイ。まさに男ならこれを観ろ!です。

とどめはエンドクレジットの4人の歩く姿。まったく『ワイルドバンチ』そのままですが、全然負けてません!

ヴァル・キルマー様、今までたいして観ることもなく勝手にB級と決めつけていてすいません。
この映画も、世間的にはそんなに評価されていないみたいですが、そんなことはどうでもいい。

必見。



[原題]Tombstone
1993/アメリカ/130分
[監督]ジョージ・P・コスマトス
[ナレーション]ロバート・ミッチャム
[出演]カート・ラッセル/ヴァル・キルマー/サム・エリオット/ビル・パクストン/パワーズ・ブース/マイケル・ビーン/チャールトン・ヘストン

→予告編 →他の映画の感想も読む

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*Comment

■>cardhuさん

無事ご覧になれてよかったです。
これだけ期待しておいて観れなかったらショックは大きいですからね(笑)
確かに恋愛描写はちょっと・・・ですね。
でも、まさに“男ならこれを観ろ!”の大好きな映画です。
micchii |  2007.02.21(水) 12:50 |  URL |  【コメント編集】

■おかげさまで

やっと観ることができました!

恋愛描写はちょっと・・・ですが、格好よさを堪能しました。OK牧場の決闘のあと立ち去る2人、いいですよね~。

ありがとうございました!!!
cardhu |  2007.02.19(月) 21:22 |  URL |  【コメント編集】

>pharos様
記事読んで頂いてありがとうございます。
そしていろいろとほんとにありがとうございました。

二人の別れ際の会話も泣けました。
“セカチュー”では1滴の涙も流さなかった人間ですが(笑)、この映画は何度も泣けました。
“男ならこれを観ろ!”な映画にはかなり弱いです(笑)

自分もまた観たいです。これから何度も観ることになりそうです。
本当にありがとうございました。
micchii |  2005.05.12(木) 18:04 |  URL |  【コメント編集】

■ありがとうございます

「トゥームストーン」紹介していただいたのですね、ありがとうございます。

未来よりも命よりも友を選んだ男>そういう意味ではラストのふたりの別れのシーンの会話も泣かされましたね。
micchiiさんの、この記事を読んで、また見たくなってしまいました(爆)

なかなか映画を見る時間がとれないので、映画について書くことは少ないと思いますが、これからもよろしくです。
pharos |  2005.05.11(水) 17:36 |  URL |  【コメント編集】

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