2016.10.23

『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(セルジオ・レオーネ)

続・夕陽のガンマン

『夕陽のガンマン』に続いて2本目のマカロニウエスタンです。

すぐに殺されてしまう雑魚キャラの濃すぎる顔のアップで始まるオープニングから、ほとんど女性が出てこない、熱くて、渋くて、濃くて、痺れる男の世界。

そして、前作ではリー・ヴァン・クリーフが圧倒的な存在感でイーストウッドを喰っていましたが、今回は断然イーライ・ウォラック!

続・夕陽のガンマン イーライ・ウォラック クリント・イーストウッド

まずはなんといってもインパクトありすぎの顔。

そして、銃の店で値切っていると思ったら店員が値を釣り上げていって実は脅迫していたり、砂漠を行く時馬につけた日傘がなぜかピンクだったり(笑)

数千というお墓が立ち並ぶ墓場を駆け回るシーンの疾走感!

イーストウッドとのコメディといってしまっていいほどの掛け合い。

さらに、兄との再会のシーンでは泣かせてもくれます。

それでも、この映画はやっぱりなんといってもラストの三角決闘でしょう。

早撃ちは一対一でも痺れますが、遠く離れた三角形に位置取っての闘い。

続・夕陽のガンマン 三角決闘

エンニオ・モリコーネのかっこよすぎる音楽をバックに、これでもかというくらい引っ張ります。
思わず“早く抜かんかい!”と突っ込みたくなりそうになってからもさらに引っ張ります(笑)
この引っ張り具合が最高!!

引っ張るだけ引っ張っておいて、いざ勝負が決まる刹那。
この伝説の決闘シーンはもはや芸術。

原題の通り、“善玉”vs“悪玉”vs“卑劣漢”の20万ドルを賭けた漢の闘い。

そして、“卑劣漢”イーライ・ウォラックの魂の叫び、「お前は善玉なんかじゃねえ!」
くぅ~!!

前作『夕陽のガンマン』を傑作と書きましたが、さらにその上をいきます。
文句なしの傑作。



以下はネタバレを含むちょっとしたおまけ。未見の方はご覧になってから読まれることをお薦めします。











本編の三角決闘では、イーライ・ウォラックの弾は事前に抜かれていて、イーストウッドはリー・ヴァン・クリーフだけマークしていればよかったわけですが、仮に3人ともに弾がちゃんと入っていて条件が完全に互角だったらどうなったか、お遊びで考えてみました(笑)
以下名称は次のように略。
善=イーストウッド
悪=リー・ヴァン・クリーフ
卑=イーライ・ウォラック

~予想~
・善は悪の方が卑より手強いと思ってるから悪→卑の順で狙う。
・悪も同じように善の方が卑より手強いと思ってるから善→卑の順で狙う。
・でも善の方が悪より早いから悪は1発も撃てずに死亡。
・卑はとにかく善が憎くてしょうがないから善→悪の順で狙う。
・卑の腕もかなりのものなので善の2発目よりは卑の1発目の方が早い。よって善死亡。

生き残るのはイーライ・ウォラック!(笑)
どうでしょう?

(2005.2.6)

~2016.10.23 劇場鑑賞時の感想~
映画館では初。

映画の面白さは今さら書くこともないけど、家で観るのと何が違うって、ただでさえ超がつくクローズアップで顔全体も映らない役者たちの顔が、さらにとてつもない大きさに!

セルジオ・レオーネは他の監督以上に、映画館で観るとほんと別次元だよなぁ。

20万ドルの金貨を巡る話がメインではあるけど、南北戦争の背景がかなり効いていて、戦闘シーンも気合入りまくり。

すぐ死ぬチョイ役のどアップから映画が始まるように、とにかく顔顔顔の映画だけど、橋の爆破を見届けた大尉の表情は何回観ても涙なしでは観れない。





[原題]Il Buono, il brutto, il cattivo
1966/イタリア/161分
[監督]セルジオ・レオーネ
[音楽]エンニオ・モリコーネ
[出演]クリント・イーストウッド/イーライ・ウォラック/リー・ヴァン・クリーフ

→予告編 →他の映画の感想も読む

【関連記事】
『続 夕陽のガンマン』スチールブック仕様Blu-rayがかっこよすぎる!
愛すべき西部劇BEST10
『荒野の用心棒』(セルジオ・レオーネ)
『夕陽のガンマン』(セルジオ・レオーネ)

 

TB(4) CM(2) EDIT

*Comment

■>鍵様

初めまして、コメントありがとうございます。
アメリカでNo.1に選ばれたんですね、ちょっとびっくりです。
でも、IMDBのランキングでも、西部劇では一番上にありますからね。
前に何かで読んだのでは『捜索者』が一番になってましたが。
西部劇の本家アメリカでスパゲッティウエスタンが1位になるというのは皮肉なものですね。
micchii |  2006.06.08(木) 09:59 |  URL |  【コメント編集】

■管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2006.06.07(水) 20:16 |   |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://micchii.blog4.fc2.com/tb.php/121-5e17a4e6

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗

3月10日 2006年19本目 「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966:伊・
2006/04/11(火) 08:12:04 | Gabriaブログ

『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』 ☆☆☆☆ 面白い! 2分以上続くにらみ合い。

原題は「THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY」。全然原題と違いますから注意。西部劇? マカロニウェスタン? 馬鹿にしてはいけません。久しぶりに見たが、この映画ってこんなに面白かったなぁ、というくらいに面白かった。
2006/04/10(月) 09:00:33 | 『西参道シネマ』 ブログ

続・夕陽のガンマン 地獄の決斗

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ぐぅちゅえんの映画・TV観賞スタイルはこちら! ぐぅちゅえんのお部屋でシアター★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★           長ーい、映画です。続・夕陽のガンマン
2005/08/21(日) 10:58:49 | ぐぅちゅえんの見たり読んだり

【続・夕陽のガンマン 地獄の決斗】

南北戦争末期のニューメキシコ・テキサスで、お尋ね者のトゥーコとコンビを組んで賞金を騙し取っていたブロンディ。2人は、北軍の攻撃に遭い瀕死の状態のビル・カールソンと出会う。彼は南軍の20万ドルをある場所に隠したことを告げ、死亡した。ブロンディとトゥーコは20万
2005/05/31(火) 17:02:00 | ただの映画好き日記

▲PageTop

 | BLOGTOP |