2004.07.19

『カサブランカ』(マイケル・カーティス)

カサブランカ

初めてクラシック作品から。60年も前の作品ということがまず驚き。

フランス領モロッコのカサブランカで酒場を経営するアメリカ人リック。
そこに訪れた反ナチスのリーダーとして名高いラズロとその妻イルザ。
店に黒人ピアノ弾きの歌う「As Time Goes By」が流れた時…。

あまりにも有名な「君の瞳に乾杯」。
他の人が言ったら何をくさいセリフ言ってるんんだとなりますが、ボギーなら許されるでしょう。
ハンフリー・ボガードがイングリッド・バーグマンに対してだからこそ許される台詞。
とてもじゃありませんが、自分は言えないです…。

カサブランカ ハンフリー・ボガート イングリッド・バーグマン

二人の会話では、「何を考えてるの?」「1フランほどの価値もないことさ」「いくら出しても聞きたいわ」も好き。

イングリッド・バーグマン。暗い部屋の中で、月明かりでぱっと映る顔。
言葉にならないくらい美しい。溜息ものの、この世のものとは思えない美しさ。
思わず見とれれてしまうこれほどまでの美しさは、最近のハリウッドではお目にかかれません。まさに格が違います。

ハンフリー・ボガードもかっこよすぎ。
例の台詞以外にも、「君と幸せだったパリの思い出があるさ」など、くさい台詞を連発。
それでも、嫌な感じはまったくしません。

イングリッド・バーグマン以外との会話では、これもかなり有名ですが、「ゆうべ、どこに?」「そんなに昔のこと、覚えてないね」「今夜会える?」「そんな先のことはわからない」も最高に素敵。

警察署長も渋すぎで、二人が並んで歩く背中を映すラストシーンは最高。
これまたあまりにも有名な「これが友情の始まりだな」は、クストリッツァも『SUPER8』で引用しています。

カサブランカ 警察署長

それでもこの映画で一番好きなのは、なんといっても、酒場でナチの将校たちが「ラインの守り」を歌っているところに、ラズロが音頭をとってみんなが「ラ・マルセイエーズ」を歌いだすシーン、何度見ても震えます…。

2013.5.25 「新・午前十時の映画祭」で鑑賞
繰り返し観ている映画ですが、映画館で観るのは初めて。一言、うっとり。イングリッド・バーグマンの別格の美しさ、「As Time Goes By」に「ラ・マルセイエーズ」、次々と繰り出される映画史に残る名台詞、何回観てもたまらん。「君と幸せだったパリの思い出があるさ」

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[原題]Casablanca
1942/アメリカ/103分
[監督]マイケル・カーティス
[出演]ハンフリー・ボガート/イングリッド・バーグマン/ポール・ヘンリード/クロード・レインズ/コンラート・ファイト/ピーター・ローレ/シドニー・グリーンストリート

→予告編 →「ラ・マルセイエーズ」 →他の映画の感想も読む

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“男ならこれを吐け!”BEST10
映画の中の「ラ・マルセイエーズ」

 

TB(12) CM(18) EDIT

*Comment

■>海外エンタメ情報さん

初めまして、コメントありがとうございます。
最近は、彼らのようなスーパースターが出てきませんね。
まだまだ観ていない作品がたくさんあるので、これからも観ていきたいです。
micchii |  2008.10.22(水) 13:35 |  URL |  【コメント編集】

はじめまして。
あちこちブログ訪問させてもらっています。
イングリッド・バーグマン ハンフリー・ボガート
素晴らしい俳優さんです。

海外エンタメ情報 |  2008.10.21(火) 21:42 |  URL |  【コメント編集】

■>ぶーすか様

こちらにもTB&コメントありがとうございます。
日本語吹き替え版で見たことはありませんが、違和感なかったですか!
日本人が言ったら何を臭いことをとなるでしょうが、さすがボガードとバーグマンですね。
機会があれば吹き替え版も見てみたいと思います。
micchii |  2006.09.27(水) 17:54 |  URL |  【コメント編集】

■日本語吹き替え版を観ました。

先月、地上波で日本語吹替え版を観ましたのでTBさせて下さい。あのセリフを日本語だとどうなるのか…とちょっと覚悟して^^;)観たのですが、さすがボギーとバーグマンだと全然違和感なく恥ずかしくなりそうなセリフもかっこ良かったです。見直して気がついたんですが、今までピアノで名曲を唄っているのはサッチモだと思ってたら、違ってたんですねー^^;)。
ぶーすか |  2006.09.26(火) 07:38 |  URL |  【コメント編集】

■>まき様

初めまして、コメントありがとうございます。

「カサブランカ」、いいですよね~。これぞ名作中の名作。
先生のおっしゃることはごもっともですね。
この映画も、元々は戦意高揚のための映画だったのに、メロドラマとして歴史に名を残してますし、でも、ただのメロドラマじゃないですからね。

今後とも宜しくお願い致します。
micchii |  2006.09.25(月) 13:12 |  URL |  【コメント編集】

■>FROST様

TB&コメントありがとうございます。

>ぐでぐでの姿があるから最後のリックの決断がかっこいい

おっしゃる通りですね。まあボガードがやるとぐでぐでもまたかっこいいんですが(笑)

それにしても、この映画のバーグマンの美しさはほんとに別格ですね。
micchii |  2006.09.25(月) 12:20 |  URL |  【コメント編集】

■はじめまして

けろにあさんのところからきました。
私も「カサブランカ」大好きです。DVD買っちゃいました。以前受けていた映画の授業で先生が「名作とはジャンル分けできないものだ」といっていたけど、この作品を観ると「そうだな~」と思ってしまいます。
まき |  2006.09.23(土) 00:17 |  URL |  【コメント編集】

TBさせていただきました。ありがちなメロドラマがここまで素晴らしい作品になったのは俳優と二人の名台詞のおかげかなと思っていましたが、見直してみるとリックのキャラクター造形が素晴らしいなと思い直しました。奥の深い映画ですね。ラ・マルセイエーズのシーン、やっぱり”大いなる幻影”からですか。納得です。
FROST |  2006.09.21(木) 09:13 |  URL |  【コメント編集】

■>まいじょ様

TB&コメントありがとうございます。
「ラ・マルセイエーズ」は『大いなる幻影』でもそうでしたが、ほんとに震えますよね。
同じくフランスの血が混じっているのかもしれません(笑)

ボガードにふられた女性は感極まって歌ってましたね。歌っている彼女の表情は今でもはっきりと浮かびます。

気づくのが遅れましたが、リンクに追加していただいてありがとうございます。
こちらからも追加させていただきました。
今後とも宜しくお願い致します。
micchii |  2006.09.13(水) 14:21 |  URL |  【コメント編集】

■ラ・マルセイエーズ

なぜなんでしょう、私もあのシーンで震えます。フランスの血が混じってるのかな(笑)
ボガートにふられて、ドイツ人になびいていた酔っ払い女イヴォンヌまで、一所懸命に歌っていました。
まいじょ |  2006.09.13(水) 01:29 |  URL |  【コメント編集】

■>ひな様

ご覧になりましたか!
『大いなる幻影』、素晴らしい映画ですよね。
シュトロハイムとピエール・フレネーが語り合うシーンもたまりません。
ラストの一言も重いですよね。
こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。
micchii |  2006.07.09(日) 10:43 |  URL |  【コメント編集】

■ラ・マルセイエーズ

『大いなる幻影』観ました。素晴らしい映画ですね!!そしてmicchiiさんがおっしゃるよううに、『カサブランカ』のラ・マルセイエーズのシーンはこの映画の影響を受けてますね!ラ・マルセイエーズを歌いはじめると、みんながビシっとなって、威厳と誇りに満ちた素晴らしいシーンでした。本当にいい映画で観てよかったです。ありがとうございました。またよろしくお願いしますね。
ひな |  2006.07.07(金) 22:28 |  URL |  【コメント編集】

■>ひな様

『カサブランカ』のラ・マルセイエーズは、『大いなる幻影』に明らかに影響されていると思います。
『大いなる幻影』での使われ方も、『カサブランカ』同様見事ですよ。
ご覧になられたら、感想聞かせていただけると嬉しいです。
micchii |  2006.06.30(金) 12:59 |  URL |  【コメント編集】

■勉強になります!

あのシーンは日本人なのに感動しちゃいますね。 
『大いなる幻影』、第一次大戦の大変有名な作品なのに、私は観たことがないんです。ラ・マルセイエーズが使われているんですね。近いうちに『大いなる幻影』観てみます!またお邪魔しますのでよろしくお願いします。
ひな
ひな |  2006.06.29(木) 16:02 |  URL |  【コメント編集】

■>ひな様

初めまして、TB&コメントありがとうございます。
失礼なんてとんでもないですよ!
『カサブランカ』、ほんとに名作中の名作ですよね。
ラ・マルセイエーズのシーンは、元々この映画は国威発揚映画ですので、そういう意味で入れられたシーンだと思うんですが、そんなことを超越した名シーンですよね。
ラ・マルセイエーズは、『大いなる幻影』でも見事な使われ方をしていましたね。
micchii |  2006.06.29(木) 14:33 |  URL |  【コメント編集】

■はじめまして。

かなり失礼かと思ったんですが、トラックバックさせていただきました。
カサブランカ、ホントにいいですよねー。ボギーの渋さやバーグマンの美しさは今のハリウッドでは出せない魅力ですね。
ラ・マルセイエーズのシーン私も大好きです!名台詞には注目が集まりますが、このシーンを挙げる方は初めてだったので感激しました。
ひな |  2006.06.29(木) 12:37 |  URL |  【コメント編集】

■>Carolita様

ははは、フェードアウトですか(笑)
でも、イングリッド・バーグマンの壁は高いですよね。
自分も、ボギーの壁は高いです・・・。
この映画、元々は反ナチのために作られたものですから、単なるメロドラマ以上のものがありますよね。
その結晶があのラ・マルセイエーズですよね。
micchii |  2006.03.01(水) 18:13 |  URL |  【コメント編集】

■国家のシーン

ああ、あのシーンをmicchiiさんが最後に取り上げていらっしゃるのを読んで、ちょっと今、鳥肌立っちゃいました。初めて観たのは中学生くらいでしたから、わけくちゃ分からず観てましたから、今の方が感動が深かったと思います。それにしても、同じシーンでグッときてたんですね~! 記事を拝見しながら、何度も「ブブブッ!」ときちゃいましたよっ。
やっ、やっぱり、>イングリッド・バーグマンに対してだからこそ許されるセリフ・・・ですよねっ。やっぱ、ダメ?ダメですよねっ、わたしじゃあ~~~!(←・・・とフェードアウト中)
Carolita |  2006.02.28(火) 23:45 |  URL |  【コメント編集】

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