『ウォリアーズ』(1979/ウォルター・ヒル) 

今回は、「男ならこれを観ろ!」(まだまだ募集中です!)へ投稿していただいた中から、JB's様ご推薦、『ウォリアーズ』です。
JB's様、ありがとうございます!

NY中のストリートギャングに召集がかけられた。
各チーム9人まで、武器は無し。
そのカリスマ的演説で皆の心を掴んだリーダーが、演説中に暗殺されてしまう。
濡れ衣をかけられた“ウォリアーズ”は、リーダーがリンチにあい、残りの8人の、地元コニーアイランドへの逃避行が始まる・・・。

話としてはたったこれだけ。
いかにして地元まで逃げるか、たった一晩の話。

でも、召集の条件にあったため、武器がありません。
頼れるのは、己の拳骨のみ。

ウォリアーズ


いろんなチームの縄張りを通って、地元に帰らなければなりません。
しかも、最強の“リフス”がウォリアーズを捕まえろと号令を出し、ラジオのDJがウォリアーズのことを実況中継しているため、捕まえて名を上げようと、各チームがウォリアーズに襲い掛かります。
このラジオの女性DJもいいですね。顔は映らず、映るのは分厚い唇だけ。そのソウルフルな声と、かける音楽ももちろんアナログレコード。

各チームのコスチュームを観ているだけでも飽きませんが、なんといっても“ベースボール・フューリーズ”でしょう。
コスチュームは野球のユニホーム、顔にはペイント、武器はバット。
ビジュアルのインパクトは最強なんですが、実力はたいしたことありません(笑)

ウォリアーズ2


途中で、召集すらかけられなかった三流チームオーファンズの縄張りを通った時、男たちは情けないんですが、肝の据わった女の子がいて、ウォリアーズについてくることに。どうやらウォリアーズの代理リーダーであるスワンに気がある様子。
演じるのは、『ストリート・オブ・ファイヤー』ではマイケル・パレのお姉さんだったデボラ・ヴァン・フォルケンバーグ。
「いま、何かが欲しい、この短い一生の間に」と迫る彼女に、「君は今夜の出来事のひとつにすぎん、くだらん」と素っ気無いスワン、かっこよすぎでしょ(笑)

闘う時はとことん闘う、どう見ても無理と思えばひたすら逃げる、そのアクション部分が魅力なのは言うまでもないですが、実は一番素晴らしいのは、アクション以外の部分。

ウォリアーズの面々と女の子が地下鉄に乗っていると、スワンと彼女の向かいの座席に、セレブ風のカップル2組が座ります。
年齢的にはウォリアーズの連中と変わらないでしょうが、まったく別世界の人間です。
綺麗な衣装に身を包み、楽しそうな4人。

それに対し、散々走り暴れたスワンと彼女は、元々高い服ではない上に、薄汚れていて、彼女は髪の毛も乱れています。
2人を、蔑んだ目で見つめる4人。
そんな自らを恥じた彼女が、髪を直そうと頭に手をやると、無言でその手を下ろさせるスワン。
耐えられなくて目を閉じた彼女の横で、視線をそらすこともなく、4人の方を見続けるその目、この目つきがほんとに素晴らしい。この目つきこそ“男ならこれを観ろ!”。ここがこの映画のハイライトでしょう。

この一連のやりとりの間、台詞は一言もありません。いかにもな台詞を喋らせず、6人の動作と視線だけで描ききったウォルター・ヒルはさすが。

これが、その後の台詞へと繋がるわけです。
必死の思いで辿り着いたコニーアイランド。しかし、その景色を前にして、スワンは彼女に呟きます。
「これが、必死で帰って来た所なのか。よそへ行くよ」
たった一晩の経験が、少年に言わせた一言。単なるアクション映画ではありません。

とどめは、Joe Walshの「In The City」。
映像付でUPしておきます。
http://jp.youtube.com/watch?v=gW_daras3Qs&feature=related

少し前にUPした『ザ・ドライバー』もそうでしたが、やっぱり初期のウォルター・ヒルはいいなぁ。


The Warriors
1979/アメリカ/93分
【監督・脚本】ウォルター・ヒル
【歌】ジョー・ウォルシュ
【出演】マイケル・ベック/ジェームズ・レマー/デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ

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B000GIXGK2ウォリアーズ
マイケル・ベック
パラマウント ジャパン 2006-07-03

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[ 2008/07/02 13:53 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(2) | 編集

『ザ・ドライバー』(1978/ウォルター・ヒル) 

「仲良くしよう、ここはお前の友達に聞いた」
「友達はない」
「悲しい歌は今年は流行しないぞ」

今回は、男ならこれを観ろ!から、ウォルター・ヒル初期の名作『ザ・ドライバー』です。

強盗犯などが現場から逃げる際の、プロの逃がし屋にライアン・オニール。
パトカーが何台も出動し、取り囲んだように見えても、余裕でその上をいき楽々と逃げきる、超一流の腕前。

かなり長い時間が割かれている、カーチェイスシーンも本作品の大きな見所。

しかも、ただぶっ飛ばすだけがカーチェイスだけじゃないとばかりに、終盤の倉庫のような場所でのカーチェイスが秀逸。
西部劇で、向かい合っての早撃ちの決闘ではない、隠れて様子を伺いながらの一騎打ちがありますが、あれの車バージョン。
とはいっても、最後は真っ正面からフルスロットルですが。

何度も彼に痛い目に会わされている警察の中で、逮捕に執念を燃やす一人の刑事にブルース・ダーン。
執念を燃やすと言っても、彼自身が言っているように、ゲーム感覚に近く、いかにして相手の上をいけるか、それを楽しんでいる感じ。
負けるのは何よりも嫌いなので、時に凄みを見せますが。

警察=善、犯罪者=悪という単純な構図で捉えたり、役者の名前から考えるなら、このキャスティングは逆でしょう。
『ある愛の詩』のライアン・オニールと、『ブラック・サンデー』の“あの”ブルース・ダーンですから(笑)

それをあえて逆にした時点で、この映画は半分成功したようなもの。
孤高でクールなライアン・オニールのかっこよさ。
ただの善良な刑事ではない、男と男の戦いに執念を燃やすブルース・ダーン。

ザ・ドライバー2


ただ、この二人だけではさすがに少し弱い。

そこでもう一人。
二人の対決に絡んでくる、謎の美女にイザベル・アジャーニ。

ザ・ドライバー3


ここまで揃えば十分。

この映画、3人についての詳しい背景について、細かく説明していないところがいい。
背景どころか、3人には名前すらありません。
エンドクレジットを見ればわかりますが、3人の役名はそれぞれ、“The Driver”“The Detective”“The Player”。

それでいて、3人が生きてきた人生は、それぞれの立ち振る舞いに十二分に滲み出ていて、説明過剰な映画が氾濫する最近のことを思えば、さすが70年代の映画。

ラストの巧い終わり方にもあるように、死力を尽くして腕を競った二人も、ロサンゼルスの夜の闇に生きる一人の人間に過ぎない。
“The Driver”であり“The Detective”である二人ですが、それ以上でもそれ以下でもなく、名前は確かに必要ない。

また別の場所でも、別の“The Driver”と“The Detective”は腕を競い合っていることでしょう。

主役ですら脇役でしかなく、真の主役はロサンゼルスの夜の闇。

ザ・ドライバー


その闇を見事に切り取ったのは、『殺しの分け前/ポイント・ブランク』『シンシナティ・キッド』などの、名手フィリップ・H・ラスロップ。

まだ存分に切れ味が残っていた頃のウォルター・ヒルによる、西部劇の香りのするフィルム・ノワール。

“西部劇の香り”って前にもどこかで書いたなぁと思ったら、1978年ということは、同じく西部劇を車でやった、師匠サム・ペキンパーの『コンボイ』もこの年ですね。


The Driver
1978/アメリカ/91分
【監督・脚本】ウォルター・ヒル
【撮影】フィリップ・H・ラスロップ
【出演】ライアン・オニール/イザベル・アジャーニ /ブルース・ダーン

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B00005HKQMザ・ドライバー
ライアン・オニール イザベル・アジャーニ ブルース・ダーン
パイオニアLDC 2000-08-25

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[ 2008/04/23 16:51 ] 男ならこれを観ろ! | TB(1) | CM(4) | 編集

『王妃の紋章』(2006/チャン・イーモウ) 

女性陣の衣装最高、チン・シウトンやりすぎ。

今回は、『レディ・ウェポン』と同パターンの、別な意味での“男ならこれを観ろ!”、『王妃の紋章』です。

いやあ、眼福、眼福(笑)

男の自分にはいまいちよくわからない世界ですが(わかっても困りますが)、あれが世に言う“寄せて上げる”というやつでしょうか。

現代が舞台の戯曲を、時代設定を五代十国の時代に変えたのは、これをやりたかったからに違いない。
チャン・イーモウともあろうお方が、趣味炸裂(笑)

王妃の紋章


チャン・イーモウと言えば、何気に当ブログの常連です。

『初恋のきた道』『あの子を探して』『至福のとき』
どれも、小品ながら、素晴らしい作品ばかり。

そして、アン・リーの『グリーン・デスティニー』の成功を羨ましく思ったのか、いきなり大作路線に転じた『HERO』

こんなのチャン・イーモウじゃないと、評判はいまいちだったように思いますが、これまた素晴らしかった。
どんなにスケールが大きくなろうが、そこにはちゃんと心が描かれていたから。

続いて『LOVERS』。ただのチャン・ツィイーのPV。
『PROMISE』でチェン・カイコーに見切りをつけたように、これでチャン・イーモウには見切りをつけ、『単騎、千里を走る。』は観てません。

それがなぜか今回は観に行ったわけですが、悪い評判ばかり耳にしていた割には、『LOVERS』よりは全然いい。

ただ、チャン・イーモウが復活したというよりも、役者の存在感と上手さに助けられているような。

“亜州影帝”と呼ばれるだけのことはあるチョウ・ユンファの圧倒的な存在感、そのユンファに存在感で対抗できるおそらくただ一人の女優コン・リー(やはりチャン・ツィイーとは格が違う)、相変わらず上手いリィウ・イエ。
この3人でなければ、ただのB級メロドラマで終わっていたような・・・。

そして、最初の感想の2点目ですが、アクション監督チン・シウトン。やりすぎ(笑)

王妃の紋章3


ところどころぐっとくるシーンはあるわけですが、アクション場面になると笑えてきて、せっかくの感動が吹き飛んじゃうわけですよ・・・。

傑王子が手勢を率いて王宮に迫ってきた時、その大軍の描写でまず驚かせながら、それすら遥かに上回る王の圧倒的な力を見せつけられた時にはおぉっと唸るわけですが、いざ戦い始めたら、ギャグですか?と(笑)

ジェイ・チョウも、あのまま戦い続ければ、1人で2万人くらいは倒せそうだし(爆)

王直属の黒装束の部隊もおかしすぎ。
元妻の一族を皆殺しに行かせた時の、屋敷へのあの迫り方はありですか?

戦闘シーン以外では、数百万本とあるだろう菊の花、台無しになった途端すぐに代わりが出てくるのも凄すぎ(笑)

まあ挙げ出したらキリがないのでこれくらいにしておきますが、最後に一つ、プロレスファンにだけわかる耳寄り情報を。

10世紀の中国人は、“ウラカン・ラナ”が使えるらしい。

散々言いたい放題言ってきましたが、ラストの俯瞰ショットと、それに続くエンディングテーマは素晴らしい。

ジェイ・チョウが歌う『菊花台』。
全てをぶち壊した『SPIRIT』のエンディングテーマとは違って、今回は必聴。

繰り返しになりますが、本映画の最大の見所は、“寄せて上げる”です。

王妃の紋章2


そのためだけに劇場に行っても損はしないでしょう。
それだけは保証します。


滿城盡帶黄金甲
2006/中国・香港/114分
【監督】チャン・イーモウ
【アクション監督】チン・シウトン
【音楽】梅林茂
【出演】チョウ・ユンファ/コン・リー/ジェイ・チョウ/リィウ・イエ/リー・マン

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B001CPPUNE王妃の紋章 デラックス版
チョウ・ユンファ/コン・リー/ジェイ・チョウ
ジェネオン エンタテインメント 2008-09-26

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B0010SGSS4カース・オブ・ザ・ゴールデン・フラワー/黄金甲
ジェイ・チョウ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル 2008-01-23

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[ 2008/04/18 16:48 ] 男ならこれを観ろ! | TB(2) | CM(6) | 編集

『プロフェッショナル』(1966/リチャード・ブルックス) 

「少年を男にする女もいれば、男を少年にする女もいる」

今回は、“男ならこれを観ろ!”から、メンバーがたまらない『プロフェッショナル』です。

牧場主グラントから、誘拐された妻を取り戻してくれと依頼された3人の男。

リーダー格で射撃の名手でもあるリコにリー・マーヴィン。

馬の扱いに長けたハンスにロバート・ライアン。

偵察と弓の名人ジェイクにウディ・ストロード。

ここまででもたまらない顔ぶれですが、もう一人必要だとリコが呼んだダイナマイトのスペシャリスト、ビルにバート・ランカスター。

プロフェッショナル3


さらに、その牧場主グラントには、“ケイリー・グラントに女を横取りされる善良な男”を演じたら右に出る者はいないラルフ・ベラミー。
今回も善良な夫かと思いきや・・・。

誘拐したのはメキシコの革命派のリーダーであるラザ。
ここにジャック・パランス!

一ひねりきいているのは、リコとビルはかつてはメキシコ革命に身を投じた同士であり、ラザともかつては共に戦った同士だという点。

革命に失望し離れた二人ながら、いまだに共感できる部分は残っており、救出作戦中にラザを殺せる機会がありながら、殺せずにやり過ごす二人。
それが、思わずニヤリとなるラストに繋がっていきます。

さて、これまでのメンバーだけでも十分豪華なわけですが、誘拐された妻というのがなんと、クラウディア・カルディナーレ!!

『ウエスタン』でも、あの超豪華な顔ぶれの中、紅一点抜群の存在感を放っていたCCですが、今回も、暑苦しい顔ぶれの中に咲いた一輪の花(笑)

ただ、今回はCC自身も小汚い格好をしているので、花は少し苦しいか。
それでも、炎天下の砂漠を移動する場面では、不必要に胸をはだけ、汗だくのCC。
監督、よくおわかりで(笑)

プロフェッショナル2


“男ならこれを観ろ!”としては、リコとビルのやりとりがいい。

ビルはリコたちに協力するように見せて、実は近くに眠る金塊が目当てだったわけですが、それを明かした時の会話。

「女を連れ戻すと約束した」
「グラントとの約束なんて」
「俺との約束だ」

プロフェッショナル


傑作というほどの映画でもありませんが、役者の顔ぶれを眺めているだけでも楽しめる映画。

ちなみに、冒頭の言葉はリー・マーヴィンの台詞です。
似合わねー(笑)


The Professionals
1966/アメリカ/118分
【監督・脚本】リチャード・ブルックス
【撮影】コンラッド・ホール
【音楽】モーリス・ジャール
【出演】バート・ランカスター/リー・マーヴィン/ロバート・ライアン/ウディ・ストロード
     ジャック・パランス/ラルフ・ベラミー/クラウディア・カルディナーレ

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B000KRN5JGプロフェッショナル
バート・ランカスター リー・マーヴィン ロバート・ライアン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-01-24

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[ 2008/03/26 17:44 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(0) | 編集

『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007/クエンティン・タランティーノ) 

くだらない、くらだなすぎる。(褒めてます)

今回は、“男ならこれを観ろ!”から、タランティーノ最新作『デス・プルーフ in グラインドハウス』です。

地元ではU.S.A.公開版『グラインドハウス』の公開はなかったので(たぶん)、DVDで単品での鑑賞となりました。

グダグダ話が長すぎて勘弁してくれとの意見もあるようですが、タランティーノ相手にそれは無理な相談というものでしょう(笑)
それこそがタランティーノの真骨頂なのに、そこを楽しめないなら、初めから観ない方がいいような気がするんですが・・・。

とはいっても、たぶん全編の3分の2くらいは、本筋とは何の関係もないどうでもいい雑談。
仲のいい女性だけで集まるとああいう会話が交わされるのかどうかは、男の自分には未知の領域ですが、まああんなものなんでしょう(笑)

そんな女の子たちを、改造した“デス・プルーフ仕様”のシボレーで抹殺しまくる、カート・ラッセル!

デス・プルーフ2


カート・ラッセル、女の子、車、ジュークボックス、アルコール、ラップダンス。これ以上何がいる?(笑)

しかもタランティーノ、監督・脚本だけでは飽き足らず、“女の子の足とお尻を好きなだけ撮るために”撮影も担当、もうやりたい放題。

テキサスでは、見事狙った女の子たちを皆殺しにしたカート・ラッセル。

が、次にテネシーで狙った相手が悪かった。

『バニシング・ポイント』を“アメリカ映画の最高傑作の1本”と信じて疑わない、ダッチ・チャレンジャーでシップス・マストをするスタントウーマンの女の子。
反撃に合い、「ごめんなさい」と急に情けなくなるカート・ラッセル最高!
カースタントを全て自分でやったゾーイ・ベル姐さんもっと最高!!

六本木でのU.S.A.公開版公開時には拍手喝采も起きたという、「THE END」の出るタイミングに爆笑。

写真は、“シャナ・バナナ”ことジョーダン・ラッド。
よく見かけるのは、後半の4人が横並びに歩いてくる写真ですが、ここは一番好みの子を載せるのが、タランティーノに対しての礼儀というものでしょう。
このジョーダン・ラッド嬢、母親がシェリル・ラッド。祖父がなんとアラン・ラッド。

ジョーダン・ラッド


凄い家系だなと思ってたら、もっと凄いのが一人。
“ジャングル・ジュリア”ことシドニー・ターミア・ポワチエ。
父親がシドニー・ポワチエ、母親がなんとあの、地球上全男子の永遠のミューズ、ジョアンナ・シムカス!

最後に、細かいところですが、“アヒル”にニヤリ。
たぶんですが、『コンボイ』の“ラバー・ダック”でしょう。

セル版ではBOXに入っているU.S.A.公開版『グラインドハウス』、レンタルでも出るかなぁ・・・。


Quentin Tarantino's Death Proof
2007/アメリカ/113分
【監督・脚本・撮影】クエンティン・タランティーノ
【出演】カート・ラッセル/ロザリオ・ドーソン/ローズ・マッゴーワン/シドニー・ターミア・ポワチエ/ゾーイ・ベル/クエンティン・タランティーノ

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B0011DTTC0グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】
ゾーイ・ベル ブルース・ウィリス クエンティン・タランティーノ
ジェネオン エンタテインメント 2008-03-21

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B000TGIQWEオリジナル・サウンドトラック デス・プルーフ in グラインドハウス
サントラ コースターズ ドジー・ビーキー,ミック&ティック デイヴ・ディー
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M) 2007-08-29

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『RONIN』(1998/ジョン・フランケンハイマー) 

「何も聞かず、答えない、それが我々の仕事だ。そうすれば生きられる」

今回は、“男ならこれを観ろ!”カテゴリーから、90年代終盤になってフランケンハイマーが意地を見せた『RONIN』です。

集められた5人の男。
すでに始まる腹の探り合い。
わざとコーヒーカップを落とすデニーロ、涼しい顔でそれをつかむステラン・スカルスガルド、「反射神経いいな」「まあな、昔鍛えた」いいですね〜、こういうちょっとしたやりとり。



腹から弾を取り出すデニーロの凄絶な演技。
観ているこちらまで痛みに悶絶しそうな、尋常ではない演技、今さらながら、デニーロはやはり凄い。

狭い街中を猛スピードで駆け抜けたかと思えば、大量の車が走る3車線のハイウェイを猛スピードで逆走。
構図的に、『ミニミニ大作戦』『ブリット』『フレンチ・コネクション』など、どこかで観たシーンのオンパレードですが、CGやカット割によるごまかしなしの、本物のカースタント。
カーチェイスでは、映画史上でもかなり上位にくる1本ではないでしょうか。

クライマックスの舞台となるスケートリンク、滑っているスターどこかで観た顔だなぁと思ったら、allcinemaONLINEのキャストのところにカタリーナ・ヴィットの名前が。あのカタリーナ・ヴィット?

『16ブロック』のはあれはあれで全然ありでしたが、これの“もうひとつのエンディング”はひどいです(笑)

デ・ニーロを筆頭に、役者はみんな上手いんですが、実は一番美味しいのがショーン・ビーン。
いかにも怪しげな感じで登場し、こりゃキーパーソンかと思いきや、取引現場が近づいてきた時点で挙動がおかしくなり、罠にあっさりひっかかり銃撃戦も素人丸出し。
さらにはカーチェイス後にゲロまで吐く有り様。

大きな口をきいていた割に実は全然たいしたことなく、ここで大人しくしていればよかったものの、またもや知ったような口をきいたため、デ・ニーロにシメられ、あっさりチームからクビに。
序盤であっという間にいなくなります。

しかも、去り際、字幕版だと「すべて忘れて、あなたのためよ」とありきたりの台詞ですが、吹替版だと「私たちのことは忘れなさい、私たちは忘れないわ」と、無駄にかっこいい台詞でクビに(笑)

話としては目新しさはないですし、突っ込みどころもありますが、プロの男同士のちょっとしたやりとり、マクガフィンとしてのスーツケースの使い方、さすがのこだわりを見せるカーチェイスと、さすがフランケイハイマー、十分に楽しませてくれます。


Ronin
1998/アメリカ/122分
【監督】ジョン・フランケンハイマー
【出演】ロバート・デ・ニーロ/ジャン・レノ/ナターシャ・マケルホーン
     ステラン・スカルスガルド/ショーン・ビーン/ジョナサン・プライス

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B000W6H2GCRONIN (ベストヒット・セレクション)
ロバート・デ・ニーロ ジョン・フランケンハイマー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-11-21

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B00000C2CVRonin: Original Motion Picture Soundtrack
Elia Cmiral
Varese Sarabande 1998-09-22

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[ 2008/02/24 14:28 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(0) | 編集

『ダンディー少佐』(1965/サム・ペキンパー) 

センタ・バーガー最高!

今回は、『ワイルドバンチ』『昼下がりの決斗』『ガルシアの首』『コンボイ』に続いて、サム・ペキンパー第5弾『ダンディー少佐』です。

アパッチに騎兵隊や民間人を虐殺された北軍のダンディー少佐は、無法者や南軍の捕虜も入れた追跡部隊を結成する・・・。

ペキンパー作品の中ではいまいちの評価みたいですが、期待していなかった分十分満足。

ポイントは、北軍と南軍の混成部隊になっていること。
騎兵隊の一部がやられたため、北軍だけでは人数が全然足りません。

というわけで、酔っ払いや神父まで駆り出します。
といっても誰彼構わずというわけではなく、厳選しているあたりが面白い。
選ばれた人は、それなりの理由があります。
例えば神父さんは、結婚式を行った夫婦が殺されたので仇を取りたいとか。
あとは、無法者でも、馬を盗むのが凄く上手いとか(笑)

そして、一番のポイントとなる南軍の捕虜。
捕虜の指揮を取る南軍のタイリーン大尉は、かつてダンディー少佐と親友でありながら、ある理由で彼を逆恨みしています。
それでも、アパッチ討伐後の釈放を条件に、期間限定で力を貸すことに。

こうして結成された部隊が、アパッチを探しメキシコまで遠征することになります。

ペキンパー作品ということで、“男ならこれを観ろ!”なメンバーが集結。
ダンディー少佐にチャールトン・ヘストン、タイリーン大尉にリチャード・ハリス。

ダンディー少佐のキャラがいまいちなんですが、リチャード・ハリスは、以前UPした『ワイルド・ギース』みたいに今回も美味しい役。

ダンディー少佐が使っている斥候ポッツにジェームズ・コバーン。
大砲へのこだわりを見せるグレアム中尉にジル・ハットン。
さらに、タイリーン大尉の部下で一悶着起こす男にウォーレン・オーツ!
この顔ぶれ!!

とここまで書いておきながら、実は最高なのがセンタ・バーガー(『戦争のはらわた』で無意味に脱いでいたあのセンタ・バーガー)。
チャールトン・ヘストンと彼女の恋愛シーン(キスシーンから水浴びまであり)ははっきり言って蛇足なんですが、センタ・バーガー自体は最高(笑)

その恋が原因でダンディー少佐が負傷して云々というくだりは、この作品がいまいち傑作になりきれていない一番の原因かと。

ただ、ダンディー少佐が隊に復帰してからはまた面白くなります。
アパッチとついに対決した後、当時メキシコを侵略していたフランス軍との最後の決戦。



戦闘シーンになると俄然魅力的になるペキンパー、河を舞台に繰り広げられる大激戦。
ここはリチャード・ハリスの最大の見せ場。

まだ3作目なので、ペキンパー十八番のスローモーションは炸裂していません。
というよりほとんどなかったような。

リチャード・ハリス、ジェームズ・コバーン、ウォーレン・オーツと、周りのキャラはみんな魅力的なのに、チャールトン・ヘストンのキャラがいまいちなため傑作!とまでは言えませんが、136分の堂々たる大作。

くどいようですが、一番の見所はセンタ・バーガー(笑)

予算をかなりオーバーしたために、この後5年間映画界からほされることになるペキンパー。
5年後、もはや芸術の域に達したスローモーションによる“血のバレエ”と共に帰ってきたペキンパー、その作品こそがもちろん、代表作『ワイルドバンチ』


Major Dundee
1965/アメリカ/136分
【監督】サム・ペキンパー
【出演】チャールトン・ヘストン/リチャード・ハリス/ジェームズ・コバーン
     ジム・ハットン/センタ・バーガー/ウォーレン・オーツ

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B000R8XA3Oダンディー少佐
チャールトン・ヘストン/リチャード・ハリス/ジム・ハットン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-07-25

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[ 2007/11/27 17:48 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(0) | 編集

『眼下の敵』(1957/ディック・パウエル) 

過去記事をパラパラ見ていたら、もう何ヶ月も、痺れる“男ならこれを観ろ!”な映画をUPしていないことに気づき、これはいかんと。
一応メインカテゴリーですので。

というわけで今回は、“男ならこれを観ろ!”カテゴリーに満を持して登場の、海戦映画の大傑作『眼下の敵』です。

Uボートに貨物船を沈められ、目の前で新婚の妻を亡くした男。

息子二人を戦争で亡くしたUボートの艦長。

第二次大戦中、南大西洋上で出会った二人は、己の頭脳と信頼できる部下だけを頼りに、好敵手との出会いを喜ぶかのように死闘を繰り広げる・・・。

米駆逐艦VS独Uボート。
その方面のマニアの方には、唸る描写も多々あることでしょう。
または、粗もたくさん見つかるでしょうか。

自分は、幸か不幸かその方面はさっぱりなので、単純に人VS人として楽しめるのが幸いなところ。
ただでさえ“人”に焦点を合わせてはいますが。

“人”ということについてはまず、これほど味方と敵を対等に描いた戦争映画もそうはないでしょう。
程度の差こそあれ、ほとんど全ての戦争映画では、敵の描写はひどいものです。
一昔前のアメリカ映画における日本兵が典型的ですが。

その点、この映画におけるアメリカ軍とドイツ軍は全く対等です。
よくあるナチス=極悪人というのとは全く違います。
1957年という製作年を考えると、これはかなり凄い。

そんな対等に描かれた、二人の艦長がこの映画の主役です。

初めは民間人の素人とバカにされながら、魚雷をかわしたことで一発で部下の信頼を得た米駆逐艦の艦長ロバート・ミッチャム。



一時間置きに続く爆雷に、神経がおかしくなり始めた部下を、「死も任務の一部だが、我々は死なない。信じるか、私を信じるか」と鼓舞する、前大戦からの叩き上げであるUボートの艦長クルト・ユンゲルス。



1957年の映画なので、『クリムゾン・タイド』あたりと比べると素人目にも装置や兵器はたいしたことなさそうですが、その分ハイテクに頼らない“頭脳戦”をたっぷりと堪能させてくれます。(『クリムゾン・タイド』の出航前の役者当てクイズにこの映画が出てきましたね)

感覚としては、『沈黙の艦隊』の海江田VSベイツ大佐みたいな感じでしょうか。(あれは潜水艦VS潜水艦ですが)
“空城の計”が、相手が自分を認めているからこそ成立するように、相手を“できる奴”と認めた上で、その一歩でも半歩でも先を行こうと知恵の限りを絞る。

それでも前大戦よりは格段に兵器も進化しているようで、ユンゲルスは「人間的な過ちは失せ、戦争から人間味が失せた」と嘆いていました。

『沈黙の艦隊』といえば、海江田はモーツァルトを流しましたが、今回のドイツ軍はレコード+大合唱。
『カサブランカ』の「ラ・マルセイエーズ」にも負けない屈指の名場面。

ニヤリと笑い、「ワルツの伴奏をしよう」と爆雷を浴びせるミッチャム。
いいですね〜こういうの。

先ほど兵器はたいしたことなさそうと書きましたが、国防総省と合衆国海軍全面協力の下、駆逐艦も爆雷も本物のようです。

Uボートは海底で、駆逐艦は洋上でエンジンを停止し、我慢比べをしている時の静寂。
駆逐艦の隊員が暇つぶしにしていた釣りの、釣り糸をカメラが追い海中に入ると、真下にUボートがいるシーンなんかたまりませんね。

敵対する者同士に芽生える友情といえば、トーさんの十八番ですが、『ヒーロー・ネバー・ダイ』『暗戦 デッドエンド』を足しても、この映画のラスト10分にはかなわないでしょう。
“敬礼”から後はもう痺れまくり。

痺れる男同士の友情を描いて、“仕草”の最高峰が『さらば友よ』のラストシーン、“笑顔”の最高峰が『ガンマン大連合』のトーマス・ミリアンなら、“会話”の最高峰はこの映画のこのやりとりでしょう。

「では今度はロープを投げるまい」
「いや、投げるね」

ご覧になったことがある方には通じるかと思いますが、このかっこよさは尋常ではありません。

文字通り女性が一人も出てこない、海の上での男と男の闘い、そして友情。

“男ならこれを観ろ!”カテゴリー最高峰の、文句なしの大傑作。


The Enemy Below
1957/アメリカ/98分
【監督】ディック・パウエル
【出演】ロバート・ミッチャム/クルト・ユンゲルス/セオドア・バイケル

→映画50音順索引へ

B000GDI53A眼下の敵
ロバート・ミッチャム クルト・ユルゲンス アル・ヘディソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-08-18

by G-Tools
[ 2007/11/20 13:49 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(8) | 編集

『MASK DE 41 マスク・ド・フォーワン』(2001/村本天志) 

“この道を行けば
 どうなるものか
 危ぶむなかれ
 危ぶめば道はなし”

蒼井優目当てで鑑賞。
この映画を蒼井優目当てで観る人も少ないでしょうが・・・。

リストラにあった40過ぎのサラリーマンが、プロレス仲間が立ち上げた新団体に退職金を援助し、自らもリングに立つ。
しかも、演じるのが田口トモロヲで、団体の代表が松尾スズキ。
もうこれだけでネタは揃ってますこの映画。

田口トモロヲは家庭が崩壊していて、その次女に蒼井優。
家族が絆を取り戻すという話でもあるわけですが、その部分はたいして問題ではありません。

ハヤブサ(本人)の待つリングに、「スカイ・ハイ」(たぶん)をバックに登場する田口トモロヲ。
これだけで、一部人間にはたまらない映画。

しかも、メイキングを観るとわかりますが、半年以上かけて作り上げた田口トモロヲの肉体、本物です。デニーロもびっくり(笑)
この田口トモロヲの肉体だけでも、観て損はありません。



最初と最後に挙げたアントニオ猪木の『道』をみんなで斉唱するなど、多少なりともプロレスに思い入れがある人には、ニヤリとするシーンがいろいろ。

肝心の蒼井優は別に彼女である必要は全くないので微妙ですが、ハヤブサといえばファルコンアローだよね、いやファイヤーバード・スプラッシュでしょ、くらいの会話ができる方には、観て損はない1本だと思います。

“踏み出せば
 その一足が道となり
 その一足が道となる
 迷わず行けよ
 行けばわかるさ”


2001/日本
【監督】村本天志
【特別協力】FMWフロンティア・マーシャルアーツ・レスリング
【出演】田口トモロヲ/松尾スズキ/筒井真理子/伊藤歩/蒼井優/中川五郎
    ハヤブサ/元川恵美/ミスター雁之助/冬木弘道/内田春菊

→蒼井優INDEXへ

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B0006OR3FAMASK DE 41
田口トモロヲ 松尾スズキ 筒井真理子
バップ 2005-01-26

by G-Tools
[ 2007/10/16 11:24 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(0) | 編集

『完全なる飼育 香港情夜』 


(2002/日本)
【監督】サム・レオン
【出演】伊藤かな/トニー・ホー/ラム・シュー/竹中直人

まさか、ブログにこのシリーズについて書く日が来るとは(笑)

というわけで今回は、『レディ・ウェポン』に続いて2度目の、別な意味での男ならこれを観ろ!、『完全なる飼育 香港情夜』です。

[ 2007/08/06 13:14 ] 男ならこれを観ろ! | TB(0) | CM(2) | 編集
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