2015.12.31

2015年に観た新作映画ベスト10&旧作映画ベスト10

2015年の新作映画ベスト

今年もやってきました、毎年恒例のまとめ企画。

昨年は久しぶりに順位付けを復活させましたが、引き続き今年も順位も付けました。

旧作も同じように今年も順位付で選びました。

基準は、毎年書いているように“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”、それだけです。
“映画の出来”ではなく、“自分にとって愛すべき映画”かどうかが基準です。

→2014年に観た新作映画ベスト10&旧作映画ベスト10

近年にないくらい豊作だった昨年以上に、今年はほんとに絞り込むのが大変でしたが、最終的にはこのようになりました。

それでは、10位から早速いってみましょう。

10位 『アイスマン』(ロー・ウィンチョン)
アイスマン ラム・シュー

毎年、なんでこんな映画が年間ベストなんだよ!という声が聞こえてくる10位ですが、映画史に残るラム・シューvsドニー・イェンの歴史的初対決が拝めるのに、むしろこれをベスト10に入れない理由がない。
倒された雪ちゃんを、足元からなめるようにお腹に寄るカメラワークも最高。



9位 『ガールズ&パンツァー 劇場版』(水島努)
ガールズ&パンツァー 劇場版

映画史に残るクライマックスの戦車戦、アクション的興奮なら今年の最高峰。アニメというアドバンテージはあるけど、この映画を前にしては『ワイルド・スピード SKY MISSION』も真っ青。
立川の極上爆音上映の最前列スピーカー前で喰らったカール自走臼砲には、文字通りの意味で体が震えました。

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バンダイビジュアル 2016-05-27

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8位 『カンフー・ジャングル』(テディ・チャン)
カンフー・ジャングル ワン・バオチャン

ドニー・イェン主演ではありながら完全にワン・バオチャンの映画なように、ドニーさんの最高傑作というわけではないけど、最後の最後にとんでもないものが。
“香港アクション映画史”そのものが結集するエンドロールに涙腺決壊。このエンドロールだけで年間ベスト入り確定。



7位 『ブラックハット』(マイケル・マン)
ブラックハット

コンテナを貫く弾丸の凶暴さと他の追随を許さない銃撃戦の音響に震え、ヘリから見下ろす香港の夜景の情感に泣き、祭りの中ついに迎える落とし前に向けてひたすら歩く横移動に痺れる。
最初の10分くらいはむちゃくちゃ微妙だけど、その後は震えがくるほどの大傑作。



6位 『ドラフト・デイ』(アイヴァン・ライトマン)
ドラフト・デイ

台詞やナレーションなどの“説明”一切なしで、3秒もかけずにクリーブランドという街を描ききった、一瞬しか映らない大きな工場のショット、あれこそ“映画”、あれこそプロの技。
“100ドル札”のエピソードは、エピソード単位なら今年で一番好きかも。



5位 『酔生夢死』(チャン・ツォーチ)
酔生夢死 リー・ホンチー

手に余るほどのバナナ、机一面に並べられたヤクルトに次々と刺されるストロー、円盤が大量に行き交うエアホッケー等々、いろんな場面が次々と脳裏に浮かぶけど、悪夢のような過去も、今の小さな幸せも、様々な断片を積み重ねながら、それでも人生は続く。
これから何度も繰り返し観ることになるであろう、大切な、大切な映画。

4位 『心が叫びたがってるんだ。』(長井龍雪)
心が叫びたがってるんだ。

今までのどの映画よりもミュージカルである意味があり、この映画と同じ年に公開されたのは『華麗上班族』にとってあまりに分が悪すぎた。
心の奥には醜いものも山ほどあるけど、それでも、世界はこんなにも美しい。
溢れ出る涙が止まらない大傑作。



3位 『クリード チャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー)
クリード チャンプを継ぐ男 マイケル・B・ジョーダン シルベスター・スタローン

ベタのつるべ打ちこそ最強というのを証明する、何の捻りもないどストレートな物語。
“ロッキー”シリーズの最新作ではなく、タイトル通りあくまでも“クリード”の物語。
次々と繰り出される反則技の数々に、涙を根こそぎ搾り取られた。最高。



2位 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(クリストファー・マッカリー)
ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション トム・クルーズ レベッカ・ファーガソン

イーサンとイルサが最後の最後まで完全に対等なのがいい。不必要な恋愛っぽい描写も一切ない。
物語的にはむしろイルサが主役。信じる祖国を喪った諜報員が居場所を見つけるまでの物語。
そして何よりも、“あの”トム・クルーズを脇に追いやる、レベッカ・ファーガソン最高。



1位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー)
マッドマックス 怒りのデス・ロード フュリオサ マックス

わずか3ヶ月半くらいの間に結局映画館に16回も観に行きましたし、今年はもうこれしかないでしょう。
書き始めたら色々きりがないので、続きは長々と延々と書いている感想エントリーに譲ります(笑)
http://micchii.blog4.fc2.com/blog-entry-13939.html



改めて、今年のベスト10です。

1. 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー)
2. 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(クリストファー・マッカリー)
3. 『クリード チャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー)
4. 『心が叫びたがってるんだ。』(長井龍雪)
5. 『酔生夢死』(チャン・ツォーチ)
6. 『ドラフト・デイ』(アイヴァン・ライトマン)
7. 『ブラックハット』(マイケル・マン)
8. 『カンフー・ジャングル』(テディ・チャン)
9. 『ガールズ&パンツァー 劇場版』(水島努)
10. 『アイスマン』(ロー・ウィンチョン)

さっき書いたように迷った映画は去年までよりかなりありますが、例年通り迷った映画はあえて書きません。


続いて、旧作は去年と同じようにタイトルだけ並べて感想へのリンクを貼っておきます。

こちらも“初見”が条件で、今年初めて観た映画の中からのベスト10です。

1. 『パワープレイ』(マーティン・バーク)
2. 『歩道の終わる所』(オットー・プレミンジャー)
3. 『拳銃王』(ヘンリー・キング)
4. 『胸に輝く星』(アンソニー・マン)
5. 『騎兵隊』(ジョン・フォード)
6. 『モンテ・ウォルシュ』(ウィリアム・A・フレイカー)
7. 『遠い国』(アンソニー・マン)
8. 『裸の拍車』(アンソニー・マン)
9. 『ディナーラッシュ』(ボブ・ジラルディ)
10. 『請叫我英雄』(フー・ヨン)


西部劇が6本、そのうちアンソニー・マンが3本と、むちゃくちゃ偏っていますが、素晴らしいものは素晴らしいので仕方ない。

10位以外はどれが1位でもおかしくないですが、なんとなくこんな並びになりました。

中でも『パワープレイ』、『裏切りのサーカス』級の諜報戦に『ジャッカルの日』級の渋さをまぶし、軍隊全面協力の首都制圧戦(街に入ってくる戦車が震えるほどかっこいい)まで付いてくるのに、わずか102分。

パワープレイ ピーター・オトゥール

ピーター・オトゥールを筆頭に役者も最高で、苦い幕切れも完璧。

今年もたくさんの素晴らしい映画に出会いましたが、やっぱりこれが最高でしたねぇ。



というわけで、こんな感じの20本、今年もかなり豪華な20本となりました。

最近はブログよりもTwitterの方が中心にはなっていますが、今年もブログの方にも多くの方に訪問していただきまして、改めていつもお読みいただきありがとうございます!

来年もまた「愛すべき映画たち」をどうぞ宜しくお願い致します。

それでは皆様、よいお年を♪

→過去の年間ベストはこちら

 

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2015.07.01

2015年上半期に観た新作映画ベスト10

2015年上半期に観た新作映画ベスト10

昨夜Twitterの方に書いた2015年の上半期ベスト、あちらではタイトルだけだったので、感想へのリンクを貼ってこちらにもまとめておきます。


1位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー)
マッドマックス 怒りのデス・ロード 人食い男爵


2位 『全力スマッシュ』(デレク・クォック/ヘンリー・ウォン)
全力スマッシュ ジョシー・ホー イーキン・チェン


3位 『ドラフト・デイ』(アイヴァン・ライトマン)
ドラフト・デイ


4位 『ブラックハット』(マイケル・マン)
ブラックハット


5位 『ラン・オールナイト』(ジャウム・コレット=セラ)
ラン・オールナイト エド・ハリス リーアム・ニーソン


6位 『海街diary』(是枝裕和)
海街diary 夏帆


7位 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(ジョン・ファヴロー)
シェフ 三ツ星フードトラック始めました ジョン・ファヴロー ジョン・レグイザモ


8位 『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』(橋本昌和)
クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 サボテン


9位 『妻への家路』(チャン・イーモウ)
妻への家路 コン・リー


10位 『アイスマン』(ロー・ウィンチョン)
アイスマン ラム・シュー



一応1位~10位になってますが、1位と2~10位の間には越えられない壁があって、2~10位が束になってかかっても1位には敵わないです。それくらいぶっちぎり。

あんなに大傑作だと絶賛してた『アメリカン・スナイパー』が入ってないのに、なんで『アイスマン』なんかが入ってるんだよ!というツッコミは、Twitterのアイコンをよく見直してからお願い致します。

下半期も、これらをベスト10から引きずり下ろすような素晴らしい映画にたくさん出会えますように。

 

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2014.12.30

2014年に観た新作映画ベスト10&旧作映画ベスト10

2014年の新作映画ベスト

今年もやってきました、毎年恒例のまとめ企画。

ここ数年は順位付けをやめていましたが、今年は久しぶりに順位も付けてみようと思います。

昨年は初めて旧作も選びましたが、今年も引き続き選ぼうと思います。

基準は、毎年書いているように“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”、それだけです。
映画史残るような大傑作だったとしても、“自分にとって愛すべき映画”でなければ選外です。

→2013年に観た新作映画ベスト10&旧作映画ベスト10

今年は近年にないくらい豊作で、10本どころか20本でも絞るのに悩むくらいですが、最終的にはこのようになりました!

それでは、10位から早速いってみましょう。

10位 『香港警察 -最後の撃突-』(デニス・ロー)
香港警察 -最後の撃突-

“自分にとって愛すべき映画”を基準にしている以上、やはりこれは入れないわけにはいかないでしょう。
雪ちゃんがフィルモグラフィー史上屈指の大活躍を見せる、全ラムシュニスタ必見の1本。
いつもは食べ物に気を取られているだけで、食べ物のことさえ頭から離れれば実は有能という、雪ちゃんの新たな一面に気づかされた映画でもあります。



9位 『越境』(フローラ・ラウ)
越境 カリーナ・ラウ

個人部門を選ぶなら、主演女優賞と新人監督賞はこの映画で決まり。
熱演=名演とされがちですが、そんなのとはちょっと次元が違う、静かなるカリーナ・ラウが圧巻。
言わなくてもわかる、映さなくてもわかることは見事に省略しているフローラ・ラウ監督の演出力も、監督デビュー作なんて言われても誰が信じるかというレベル。
自分自身が全然大丈夫じゃない人間が言う「大丈夫ですか、大丈夫です、何とかなります」も今年屈指のぐっときた台詞。

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8位 『ラッシュ/プライドと友情』(ロン・ハワード)
ラッシュ/プライドと友情

2/1の時点では「もう今年のベストはこれに決まりのような気が」と書いていましたが、最終的にはここまで下がりました。それでも堂々のベスト10入り。
無言で片手を挙げる男、それに応え同じく片手を挙げる男、さらに、無言で頷き合う二人。
そんな二人に容赦なく降りしきる、映画史に残る鳥肌が立つくらいかっこいい雨、ハンス・ジマーの燃えて泣ける旋律。
完璧。



7位 『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(ギョーム・カネ)
マイ・ブラザー 哀しみの銃弾

毎年、年末の数日にベストの滑り込みがありますが、今年はこの映画が最後に滑り込み。
原題『Blood Ties』、血の繋がりは何より重い。
電話越しの無言のノック3回からの、兄弟の表情の切り返しからの、完璧なラストカット!
今年最高のラストショット『エヴァの告白』を撮ったジェームズ・グレイも脚本で参加した、文句なしの大傑作。



6位 『ケープタウン』(ジェローム・サル)
ケープタウン

“隠れジョニー・トー組”のオーランド・ブルーム出演ですが、暴力の突発性も1ミリの甘さもない容赦のなさも銃撃戦も、『ドラッグ・ウォー 毒戦』ですら負けてる、超ド級の大傑作。
それでも6位というのが今年がいかにハイレベルかということです。
南アフリカでしか撮れないという点も凄くポイントが高い。



5位 『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン)
グランド・ブダペスト・ホテル

左右対称等のテクニック的なことや、お洒落さばかりが取り上げられるウェス・アンダーソンですが、そんなことはどうでもよくて、彼がいつも描いているのは、あくまでも人間、そして人間同士の“繋がり”。
グスタヴとヘンケルスの最初の列車での再会あたりからもう涙が止まらなくて、ボロボロに泣いた。



4位 『牢獄処刑人』(エリック・マッティ)
牢獄処刑人

「とんでもない大傑作。今年のベストはこれでもう決まりでしょ」と書いていましたが、最終的には4位に。
映画史に残る血塗れの中指立てからの、ついに迎える対決の時と落とし前。男の背中と、いつものように開けられる車の扉。
『ケープタウン』が南アフリカでしか撮れない映画なら、これはフィリピンでしか撮れない映画。



3位 『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド)
ジャージー・ボーイズ クリストファー・ウォーケン

ここまでの大傑作を、全速力で必死に抜き去るのではなく、鼻歌歌いながらスキップで抜いていった、もうちょっとレベルが違うイーストウッド。
これぞ映画だ!という、「That was the best.」の一言から始まる至福の夜、画面から溢れ出る幸せに涙が止まらない。
ステップを踏むクリストファー・ウォーケンだけでもうこの映画は無敵。「あんなウォーケン他に誰も撮れないよ!」と書きましたが、実は撮れる人がいて、その映画は『ミッドナイト・ガイズ』



2位 『ミッドナイト・アフター』(フルーツ・チャン)
ミッドナイト・アフター

「今年観た映画が全部吹っ飛ぶくらい、ぶっちぎりで最高」と書いたように、もうちょっとぶっちぎっていた1本。1位はある意味別格なので、普通にいけばこれが1位。
これまでで最高の使われ方をするデヴィッド・ボウイで涙腺決壊し、雪ちゃんとサイモン・ヤムの抱擁に号泣し、過去最高レベルの活躍を見せる雪ちゃんは『ジャージー・ボーイズ』のクリストファー・ウォーケンをも超えるステップを披露する♪
そして何よりも、「こんな香港映画が観たかった」、まさにそんな映画。



1位 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(リチャード・カーティス)
アバウト・タイム~愛おしい時間について~

というここまでの豪華な顔ぶれを抑えて、自分でもびっくりの1位はこの映画。
というのも、前半はむしろ結構イライラしながら観ていて、ベストどころかワーストな感じだったのに、それすら監督の作戦か?という、そこからの盛り返しが凄い。
「一瞬しか映らない、端役ですらない名も無き二人の、手を繋いだ後ろ姿に涙腺決壊」と書きましたが、こんなことはちょっと過去に記憶にない。
“映画の出来”で選ぶなら別に年間ベストというような映画でもないですが、大袈裟に言えば、この映画を観た次の日から朝目覚めた時の気分が違う、自分にとってはそれくらいの映画。
というわけで、ちょっと別格の1位。




改めて、今年のベスト10です。

1. 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(リチャード・カーティス)
2. 『ミッドナイト・アフター』(フルーツ・チャン)
3. 『ジャージー・ボーイズ』(クリント・イーストウッド)
4. 『牢獄処刑人』(エリック・マッティ)
5. 『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン)
6. 『ケープタウン』(ジェローム・サル)
7. 『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』(ギョーム・カネ)
8. 『ラッシュ/プライドと友情』(ロン・ハワード)
9. 『越境』(フローラ・ラウ)
10. 『香港警察 -最後の撃突-』(デニス・ロー)

あれも入れたかった、これも入れたかったと、迷った映画はかなりありますが、例年通り迷った映画はあえて書きません。


続いて、旧作も同じような感じでと思いましたが、すでに結構な長さになっていますし、Twitterの方で140文字しか感想書いてない映画も何本もあるので、タイトルだけ並べて感想へのリンクを貼っておきます。

“初見”という条件がなければ映画館で観た『ヒーロー・ネバー・ダイ』『静かなる男』『駅馬車』で上位は決まりなわけですが、あくまでも今年初めて観た映画の中からのベスト10です。

1. 『博徒外人部隊』(深作欣二)
2. 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(金子修介)
3. 『ブロークン・トレイル 遙かなる旅路』(ウォルター・ヒル)
4. 『一碌蔗』(イップ・カムハン)
5. 『次の駅は天后』(ジョー・マー)
6. 『お早よう』(小津安二郎)
7. 『マダムと泥棒』(アレクサンダー・マッケンドリック)
8. 『俺は善人だ』(ジョン・フォード)
9. 『ピッチ・パーフェクト』(ジェイソン・ムーア)
10. 『勁抽福祿壽』(チョン・シューガイ)


今年は秋に「雪ちゃん映画祭」が開催されていたこともあり(自宅でですが)、雪ちゃんが3本もベスト入り。
新作の方も合わせると全部で5本がベスト入り!
もうラムシュニスタにとってはたまらない1年でした。

1位の『博徒外人部隊』は『県警対組織暴力』に代えてオールタイムベストにも入れました。

実は1作目以外は1本も観たことがなかったゴジラですが、『GODZILLA ゴジラ』公開前に一気見して、その中では『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』がダントツで素晴らしかったです。

3位の『ブロークン・トレイル 遙かなる旅路』は、すっかり終わったと思っていたウォルター・ヒルに全力で土下座した、21世紀最高の西部劇。


こんな感じの20本になりましたが、今年は新作も旧作もかなり充実した一年でした。
それでも、去年に比べたら観ている本数がかなり減っているので、来年はまた盛り返したいところです。

最後に、去年のベストのエントリーで「いつの間にか、直接お会いしたことがある(顔がわかる)フォロワーさんの数も30人弱くらいに」と書きましたが、今年は夏から毎月のように東京に行っていたこともあり、倍の60人くらいに。

いつかはやらかすような気がしていた新幹線の終電逃しというまさかの事態も起きましたが、そのおかげか急遽開催の香港映画オールナイトも体験でき、朝までお付き合いいただいた皆様、改めて本当にありがとうございました。


さて、今年もブログの方にも相変わらず多くの方に訪問していただきまして、本当にありがとうございます!

来年もまた「愛すべき映画たち」をどうぞ宜しくお願い致します。

それでは皆様、よいお年を♪

→過去の年間ベストはこちら

【関連記事】
2014年の映画ベスト 勝手に考えた部門別賞

 

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2013.12.31

2013年に観た新作映画ベスト10&旧作映画ベスト10

あの頃、君を追いかけた

今年もやってきました、毎年恒例のまとめ企画。

ここ数年は順位付けをやめ、順不同で10本にしていますが、今年も同じでいこうと思います。

基準は、毎年書いているように“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”なんですが、新旧関係なく選ぶといいながら結局ほとんど新作ばかりになっていたので、今年は初めて旧作も別に選びました。

→2012年のBEST10はこちら

今年も豊作で10本に絞るのは大変でしたが、最終的にはこのようになりました!

では、早速いってみましょう。

あの頃、君を追いかけた(ギデンズ・コー)
あの頃、君を追いかけた

順不同と書きましたが、1本だけ選ぶなら今年はこの映画。
映画館には4回しか行けませんでしたが、いろんな感情が溢れ出てきて、毎回ボロ泣き。
ミシェル・チェンのポニーテールでの登場シーン、駅のベンチでの横顔、あれだけでもう不動の1位。



ムーンライズ・キングダム(ウェス・アンダーソン)
ムーンライズ・キングダム

伝家の宝刀横移動のカメラから始まる、瞬きするのも惜しいほど、つまらない瞬間が1秒もない愛すべき94分。
構図、色彩、小道具、溜息が出るほど素晴らしい。
そして炸裂するもう一つの伝家の宝刀ペアルック!からのとどめのラスト。完璧。



ドラッグ・ウォー 毒戦(ジョニー・トー)
ドラッグ・ウォー 毒戦

一般公開は年が明けてからですが、大阪アジアン映画祭で観たので今年枠で。映画祭では生トーさんも初めて拝むことができました。
初めて大陸で全編撮ったということで、かなり制限があったみたいですが、それでこれですか?という凄すぎる銃撃戦に、十八番の一つ“繰り返し”による笑いもたまらない。
そして、ジョニー・トー史上屈指の名台詞(迷台詞)、雪ちゃんの「ハイリスク、ハイリターン。ハイリターン、ハイリスク」、さらに、雪ちゃんの自撮りダブルピース!



ジャンゴ 繋がれざる者(クエンティン・タランティーノ)
ジャンゴ 繋がれざる者

“ジャンゴ~♪”、ファーストカットからではなく、「第一音」から持っていかれる。そこに被さる赤字のクレジット!開始1分経たずにベスト入りは確定。
マカロニネタは色々想像していましたが、まさかだったのが『エグザイル/絆』ネタ!「お前たちは行ってもいい。スティーブン、お前はだめだ」。さすがジョニー党最高幹部の一人タランティーノ!



燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘(デレク・クォック/クレメント・チェン)
燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘

戦わねば負けることはない、でも、戦うなら必ず勝て。
立ち込めるアヒルの匂い、ついに外されるリミッター、炸裂する飛び蹴り。
膝をつきながらも力ないパンチを打ち続けるブルース・リャンに号泣。
ジョニー・トー組リー・ハイタオとロー・ウィンチョンの大活躍も嬉しかったですね~。



舟を編む(石井裕也)
舟を編む

世界よ、これが日本映画だ!
箸の置き方のちょっとした違いが、どんな言葉よりも、二人のこれまでと、その場での気持ちを語る。言葉なんかいらない。
これは原作の素晴らしさですが、用例収集カードという小道具がすでに反則。



パシフィック・リム(ギレルモ・デル・トロ)
パシフィック・リム

結局映画館には10回行きました、年が明けたらまた行きます(笑)
一番最初の時に書きましたが、悲しいからでも、感動したからでもなく、かっこよすぎて涙が出るという、滅多に遭遇しないことが起きた時点でベスト入りは確定でした。
さらに、4DXではイェーガーを“操縦できる”という凄い体験も。4DX『パシフィック・リム』は、IMAXですら比べることもできないほど、別次元の“映画体験”でした。



名探偵ゴッド・アイ(ジョニー・トー)
名探偵ゴッド・アイ

“映画の出来”ではなく“好き”を基準に選んでいるからこそ入る映画。
サミーのドロップキックが炸裂した時点で、この何でもありのぶっ飛んだ映画のことが大好きになり、もう後は観ているだけで楽しくて仕方ない。
さらに、『PTU』の“バナナの皮”に匹敵する、雪ちゃんの至高のリアクション芸も堪能できます、あの倒れ方!



フィルス(ジョン・S・ベアード)
フィルス

今年のダークホースはこれ。
クズもここに極まれりのジェームズ・マカヴォイにゲラゲラ笑い、クスリでハイになって踊りまくるエディ・マーサンに手を叩いて喜んでいたら、途中から涙が止まらなくなってボロボロ泣いていたという、凄すぎる映画。



オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(ジム・ジャームッシュ)
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

最後の最後に滑り込み、やはりジャームッシュは間違いないですね~。
路地、街灯の灯り、あまりにも美しい夜、闇。
そこに愛があるならそれだけでいい、あとはもっと音楽を!ダンスを!




いつものように、今年も迷った作品はあえて書きません。

続いて、旧作です。

ウィンチェスター銃'73(アンソニー・マン)
ウィンチェスター銃'73

丘陵を馬で行く二人を捉えるロングショットから、斜面を猛スピードで駆け下りる馬車、モノクロの焚き火の美しさ、インディアン襲撃前の静寂と突撃の迫力、岩山での高低差を生かした1対1のガンファイトまで、全編見せ場の連続。

七人の無頼漢(バッド・ベティカー)
七人の無頼漢

西部劇といえば去っていく男の背中で終わるのが定番ですが、そう見せかけてからの…、再び映る男の背中。
脳裏に浮かぶ雨の中での馬車の下と中のやりとり、これは泣きましたねぇ。
決闘での、抜くのが早すぎて見えない!というよりわざと見せない演出、このカットバックも素晴らしすぎる!

WEEKEND BLUES(内田けんじ)
WEEKEND BLUES

オールタイムベストにも入れました。
記憶を失くし、散々走り回って辿り着いた真実。
情けない男たちの魂の叫び、「人が人を想う気持ちをなめんなよ!」
そこからの、「頑張りましょうよぉ」
号泣。

周遊する蒸気船(ジョン・フォード)
周遊する蒸気船

帽子を斜めに被ったアン・シャーリーがむちゃくちゃ可愛い!
蒸気船レースという題材からして凄いですが、凄まじいスピードで回り始める水車、煙突から出るのは煙ではなく炎!もう無茶苦茶。お腹を抱えて大爆笑の連続。
テンションがただごとではない、圧巻の大傑作。

The Lunch Date(アダム・デヴィッドソン)
The Lunch Date

今年は短編もかなり観ましたが、1本選ぶならこれですね。
スリに遭った女性がさらに料理も勝手に食べられるという散々な話かと思いきや…。なんて素敵な話!
サラダを食べている二人の美味しそうな表情がいいですね~。

プリースト判事(ジョン・フォード)
プリースト判事

『周遊する蒸気船』に続いてウィル・ロジャース主演。
ある証人の証言により“裁判の流れが変わる”のではなく、“裁判どころではなくなる”展開が素晴らしすぎる!
フォード映画でお馴染みのお兄さんフランシス・フォードが陪審員として登場し、痰壺がどこに置かれようと必ず命中させる唾!命中した時の音!

太陽は光り輝く(ジョン・フォード)
太陽は光り輝く

これまたオールタイムベストにも入れました。わざわざ大阪まで観に行った甲斐がありました。
普通リメイクがオリジナルを超えることはないですが、あのジョン・フォードが自らセルフリメイクするだけのことはあります。
葬送シーン、シーン単位なら、今まで観た全映画の中でも最高峰。“歩く”シーンとしても頂点かもしれません。
初めは嘲笑の対象だったのに、一人、また一人と列に加わって行く人々。しばらく経ってからある一言が喋られるまで、長い間台詞は一切なし、音楽も一切なし、ちょっともう神懸かっています。

三悪人(ジョン・フォード)
三悪人

またまたジョン・フォードですが、素晴らしいものはしょうがない。
土地獲得レースでの画面を埋め尽くす馬や馬車の疾走など、90年近く昔の映画なのに、圧巻のスペクタル!
侠気炸裂のクライマックスでのJ・ファレル・マクドナルドも反則(涙)

淑女と髯(小津安二郎)
淑女と髯

笑ったという意味では、今年はこれが一番かもしれません。
全編爆笑の連続ですが、靴下がないので股引を伸ばして誤魔化すシーンが最高で、帰る時に、バレないように正座から靴を履くまでの流れるようなスムーズな動きが凄すぎる!(笑)
散々笑わせておいてから、ラスト数分で一気に空気を変えて、話をあそこに落とすのも上手すぎます。

淑女は何を忘れたか(小津安二郎)
淑女は何を忘れたか

「コーヒーでもいかが?」「こんな時間に飲んだら眠れなくなるよ」「(超甘えた声で)眠れますよ~」、その真意に気づいた時の、斎藤達雄のあの表情!柱時計の音に合わせて消えていく部屋の灯り!ベッドシーン一切なしで描く熱い夜。小津流ルビッチ・タッチ。
『秋日和』の岡田茉莉子に匹敵するキャラにようやく出会えた、姪役の桑野通子が圧倒的に素晴らしい!


ジョン・フォード4本に小津安二郎2本とかなり偏っていますが、フォードはわざわざそのためだけに大阪に2回も行きましたし、小津は年末にGyaO!で33日連続無料配信されたのが大きかったですね。

新たにオールタイムベストに入るような映画にも出会えましたし、新作同様、旧作も充実した一年でした。


さらに今年は、Twitter上でお話するだけでなく、実際に多くのフォロワーさんに直接お会いできた年でもありました。
いつの間にか、直接お会いしたことがある(顔がわかる)フォロワーさんの数も30人弱くらいに。

時間がなくてご挨拶しかできなかったフォロワーさんもいましたが、またゆっくりお話できたらと思います。


そして、ブログの方にも相変わらず多くの方に訪問していただきました、改めまして、本当にありがとうございます。

来年もまた、どうぞ宜しくお願い致します。

それでは皆様、よいお年を!

→過去の年間ベストはこちら

 

TB(0) CM(0) EDIT

2012.12.31

2012年に観た映画ベスト10

今年もやってきました、毎年恒例のまとめ企画。

一昨年から順位付けをやめ、順不同で10本にしていますが、今年も同じでいこうと思います。
順不同の同格で、順番は50音順(邦題無しは最後に)です。

基準は、毎年書いていますが、新旧関係なく、映画として出来がどうかでもなく、“初見の映画”で、“その映画がどれだけ自分にとって愛すべき映画か”、それだけです。

→参考までに2011年のBEST10はこちら

例年以上に最後の最後まで迷いましたが、これで決定です!

では、早速いってみましょう。

裏切りのサーカス(トーマス・アルフレッドソン)

映画館に3回観に行った映画その1。
半端ない絵作り、世界観作りの中に、一癖も二癖もある面構えがずらりと並ぶ。中でも、ジョン・ハートの顔の説得力。
言葉の代わりに物言う視線、全てを支える、物語の圧倒的な力。
アバンタイトル、最後にサーカス内をコントロールとスマイリーが去っていく横移動に合わせて出るタイトル、鳥肌モノのかっこよさ。

俺たち喧嘩スケーター(マイケル・ドース)

『ガンマン大連合』級の笑顔、『北国の帝王』級のどつき合い、『ヒート』みたいなテーブルを挟んでのface to face。
ある男が自らの居場所を見つけるまでの物語であり、別の男の立ち直りの物語でもあり、そんな二人に芽生える友情の物語でもある。
こんな最高の映画が、劇場未公開どころかレンタルオンリーなんて、ほんとに信じられません。

鍵泥棒のメソッド(内田けんじ)

映画館に3回観に行った映画その2。
内田けんじ監督十八番の時間軸交差を封印した正攻法に、ゲラゲラ笑ってボロボロ泣いた。「知り合いになっていただけませんか?」「もうなってますよ」など、今回も素晴らしい台詞のオンパレード。
“間違えたDVD”のシーンの破壊力は凄まじく、わかってても3回とも涙腺決壊。
劇中の台詞にもあるように、「胸がキューン」とした時点でもう完全に降参。

高海抜の恋(ジョニー・トー)

“元通りにする”を越えて、新たな一歩を踏み出すということ、ワイ・カーファイが一貫して描いてきたテーマ、どうなるかはわからない、それでも、一歩を踏み出さなければ何も始まらない。
明らかになる原題のⅡの意味、映画の力を借りて、新たな一歩を踏み出す二人に涙が止まらない。
キスどころか、指一本触れないあるシーンが素晴らしすぎる。

サニー 永遠の仲間たち(カン・ヒョンチョル)

映画館に3回観に行った映画その3。
これまた全編笑い転げて全編泣いた。ワンパターンの韓流ドラマと少女時代を自らこき下ろした上でのベタ全開の展開が、圧倒的パワーで最後までぶっちぎる。
オープニングで一気に魔法がかかる「Time After Time」、エンディングで同じ曲がかかって魔法が解けるまで、あっという間の2時間。

ザ・レイド(ギャレス・エヴァンス)

“10年に1本のアクション映画”という謳い文句が大袈裟でもなんでもなかった、今年最強のアクション映画。
映画史上に残る悪役マッド・ドッグ、彼が吐いた今年のベスト台詞、「銃は簡単すぎる、まるでファーストフードだ」。
『燃えよドラゴン』をリアルタイムで映画館で観られなかった世代として、これを映画館で観れたことは、何十年後かに絶対自慢できる、それくらいの映画。

ブリーダー(ニコラス・ウィンディング・レフン)

公開当時あんなに絶賛していた『ドライヴ』が入らなかったのはこの映画のため。
映画のことしか頭にないビデオ屋(VHS限定)の店員が恋に落ちるという設定だけでも素晴らしいのに、それを演じているのがマッツ・ミケルセンという、この時点でもう年間BEST10入りは確実でしょう(笑)
彼はニコラス・ウィンディング・レフン監督の分身でもあるでしょうね。

マダガスカル3(エリック・ダーネル/トム・マクグラス/コンラッド・ヴァーノン)

エンターテイメントとしてパーフェクト。今まで観た3Dの中で一番興奮したサーカスのシーンだけでも必見!
周りで大盛り上がりだった子供たちに混じりたかった、それくらい素晴らしい!(笑)

ル・アーヴルの靴みがき(アキ・カウリスマキ)

待ちに待った、5年ぶりのカウリスマキの最新作。
現代的な社会問題を扱っていて、実は凄く大きな話でもありながら、そこはカウリスマキ、身近な人々に寄り添う眼差し、活躍するのは、靴磨きのおやじ、飲み屋のおばちゃん、パン屋のおばちゃん、八百屋のおやじ!
そして訪れる、「映画史上、最高のハッピーエンド」。

車手(ソイ・チェン)

『ドライヴ』が入らなかった理由その2。
明らかに『ドライヴ』を意識しながら、その一歩先にいくために、「量」や「質」ではなく、「アイデア」で勝負したところがほんとに素晴らしい。
時速2kmのカーチェイス、『ドライヴ』よ、これが香港からの返答だ!


泣く泣く絞りましたが、今年も迷った作品はあえて書きません。

昨年以上にTwitterの方を本格的にやるようになって、今まで以上にたくさんの方々と楽しい映画のお話をさせていただきました。

そして、こちらのブログにも相変わらず多くの方に訪問していただきました、改めまして、本当にありがとうございます。

来年もまたぼちぼち更新していきますので、「愛すべき映画たち」を今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

それでは皆様、よいお年を!

→過去の年間BESTはこちら



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